歴史群像

2019年02月08日

令月雲便りNo.12:マリとイノシシ

七尾与史さんの『すずらん通り ベルサイユ書房 リターンズ!』を読みはじめました。

【意識高い系というより意識「気高い」系。】

店長を表すこのような言葉に笑ってしまいましたわ。神保町の古本屋巡りもしたいですが、インフルエンザ蔓延のこの時期は不要不急の外出は避けるに限りますね。積ん読本がまだまだたくさんあるのに気になるタイトルをみつけると、なんだろうと気持ちがあちこち動いてしまいます。


『軍艦茉莉』という詩集がありました。安西さん、かなりのイケメン。『SLAM DUNK』の安西先生と違う(笑)

【軍艦茉莉:安西冬衛の第1詩集。昭和4年(1929)発表】

https://blogs.yahoo.co.jp/fifthjulyroad/8198411.html?__ysp=6LuN6Imm6IyJ6I6J



「茉莉」もしくは「摩利」という軍艦はなかったはず。戦艦の大きさやら機能やら装備やら全くわかりませんが。海上保安庁の巡視船とかも命名の基準があると聞いたことがあって『歴史群像』(2016/12月号)の「負けじ魂、これぞ船乗り」というコラムに日本海軍は

……昭和に入ってから戦艦は旧国名、巡洋戦艦と重巡は山の名前、軽巡は河の名前となっていた。空母は演技の良い瑞祥動物の名前だったが、戦争末期になると山の名前が付けられるようになった。(略) 駆逐艦は天象、気象、植物の名前が付けられた。……


とありました。「梨」とか「栗」とかへんな名前の艦があるのは前に書いた気もしますが、これは


……二等駆逐艦になると樹木の名前が付けられ、『樅(もみ)』『榧(かや)』『楡(にれ)』『栗』『梨』と続いたため、「雑木林艦隊」と揶揄された。……


とあって、不謹慎だと言われそうですが笑ってしまいましたわ。 外国の戦艦名に比べて、日本の艦の名前は美しいです。その美しい名前を持ったものが多くの人たちの鉄の棺になってしまったこと、これは忘れてはいけないと思っています。



ところで……摩利支天と今年の干支のイノシシは深い関係があるようです。

【摩利支天とイノシシ】

http://shinshizo.com/2018/07/%E7%A5%9E%E4%BD%BF%E3%81%AB%E3%81%AA%E3%81%A3%E3%81%9F-%E3%81%84%E3%81%AE%E3%81%97%E3%81%97%E3%83%BB%E7%8C%AA/


↑ 真面目に読んでいませんが(スミマセン)狛犬ではなくいろんなタイプのイノシシを見ることが出来て面白かったです。



rohengram799 at 06:41コメント(2) 

2019年01月18日

萌月雲便りNo.18:花と藁

どこで見たのか忘れたけれど「花鶏」というのが気になり、メモしてありました。最初、昔、お祭りで見た花魁みたいな飾りをつけた犬を思い出してニワトリ🐓を飾り付けた?と想像してだけれど、やっぱり違いました。普通の小鳥🐦だった! 幸せの青い鳥ではなかったけど(((^^;)

https://mobile.suntory.co.jp/eco/birds/encyclopedia/detail/4522.html




さてさて……『歴史群像』2016年12月号の「迷宮歴史倶楽部」は「古来から日本人を包んできた藁細工の知恵」でした。


ワラは稲ワラだけでなく、カヤやヒバ皮や様々なものをひっくるめていうそうです。雨具の簑は水を弾くムギワラがいいとか。「ヒミノ」という多分漢字で書くと「日簑」だと思われる、日除けすだれみたいなもののイラストもありました。はじめ、窓とかに付けるものだと勘違いしてましたが、身体に着けるセアテミノのイラストだったようです。首回りがまるくなっていた。

https://www.kanazawa-museum.jp/minzoku/teachers/data_detail08.html




沖縄県の「おとり飛行機」(昭和20年)。「やはり竹で編む。物資不足という以上の文化的迫力を感じます。」と書いてあったけど、同感。そこまで追いつめられていたのかと思うけれど、それでもコレを作り上げたのか、という感動もありました。こちらも写真を探したけど見つからなかったです。資料館みたいなところにいかないとダメなのかな。


欄外の【迷宮メモ:前号の松根油に続き、戦時下における“天然由来”物質のお話です。ムシロ、俵、簑などを集めてこうやって眺めますと、“鉄がない国”という劣等感よりも、藁細工は日本の文化であり、日本人の真面目さ器用さが強く感じられます。戦地ではぱぱっと簑や草鞋を作れてしまうってすごいですよね。(吉祥寺怪人)】を読んで、先人の知恵の素晴しさを再認識しました。



私の文章力では全く伝わらないと思いますので、機会がありましたら雑誌をご覧下さいませ。



rohengram799 at 09:44コメント(0) 

2018年08月01日

炎昼雲便りNo.14:聴音壕

「炎昼雲便り」と7月の記事タイトルを決めた時には災害レベルの暑い毎日が続くと8月全く考えていませんでした。今日から8月ですが、引き続きこのタイトルでぼちぼち更新していくつもりです。またよろしくお願いいたします m(_ _)m


『歴史群像』8月号(通巻150号)の「迷宮歴史倶楽部」で“聴音壕”というのを知りました。これはネットで画像検索するとかなりの数が出てきます。皆さまの近くにもあるかもしれませんね。


雑誌にも載っていた山梨・大月の聴音壕です。
http://www17.plala.or.jp/tokoma_higashi/syuron/sensoiseki.htm

大月駅までは私の実家の最寄り駅から30分くらいでしょうか? 戦争遺跡について学校で教えてもらった記憶もないし、自分からそういう場所があるかな?と考えたこともなかったです。


小学生の頃、社会科クラブというのに入っていて、町内にある文学碑を調べたり(文学散歩という言葉をこの時知りました)足利学校みたいな、そこそこ古い建物を見に行ったりしたことはありますが、自宅から歩いて行ける場所に戦争遺跡があったことを今回調べて知って驚きました。あの崩落防止にコンクリートで固めた崖みたいな場所に壕があったとは。専門的な地質云々とかは全く理解出来なかったですが。広島・長崎・沖縄等の悲惨な出来事を知るのと同じように、小さい時に地元の戦史について知ることからはじめるのが大切なのかも、と思いました。


【遺髪塚】
http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/daijinkanbou/sensai/virtual/memorialsite/yamanashi_ootsuki_004/index.html


千葉市の空襲は「七夕空襲」と漢字ですが、甲府空襲はひらがなでした。当時、甲府に住んでいた太宰治や井伏鱒二も被災。


【たなばた空襲】
http://www.asahi-net.or.jp/~un3k-mn/kusyu-koufu.htm



rohengram799 at 09:33コメント(2) 

2018年02月18日

恵風雲便りNo.13:たまには(エロいこと以外も)考えるおやぢの日曜日

『歴史群像』2月号を間違えて2冊買ってしまった・・・(ノ´Д`)ノ


http://rekigun.net/



零戦の塗装(塗料)のトピックスとか、いろんな技術が進んだ今だからわかることってたくさんあるんだなと思ったり。西郷さんの特集記事には徳川慶喜のおフランスの軍服(よく見るナポレオンの軍服姿を想像してもらえたら)の写真があったのだけれど、姿勢も悪いし、とにかく似合わなくて笑えました。しかし、それだけ日本って世界から遅れていたってことなのかも。軍事力云々ではなく全てにおいて・・・。



迷宮歴史倶楽部では、空襲に備えての建物を迷彩にしたことが取り上げられていました。見開き2ページのイラスト付きコラムと言えばいいのかな?
国会議事堂や名古屋市役所など黒塗りにしていたらしいです。他の地方でももちろんあったらしく・・・建物疎開は本の中で読んだことがあるけど、建物を塗るのは初耳だったというおバカさんです。庶民の家で電灯の光が漏れないように黒い布を掛けたりとかは当たり前みたいに見聞きしていたけど、大きな建物については全く考えがいきませんでした。



https://hon.gakken.jp/book/1340658900


http://tikurinnnohoujyoann.blog.fc2.com/blog-entry-1408.html?sp



総務省のサイトに主な市町村の戦災記事をまとめたものがあったので、甲府のところを読んでみました。ウチは甲府市内ではなかったので、被害は少なかったと思いますが、地方新聞の記事などはやりあの場所が・・・と何度も行った甲府の街並みなどを思い出しました。


http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/daijinkanbou/sensai/situation/state/index.html




今は冬のオリンピックで盛り上がっていますが、スポーツの祭典、平和の祭典というより北朝鮮と韓国に政治利用された感じもあるし・・・「平和」って難しい、「平和」って一体なんなんだ?なんて考えたりもするのです。



ダンナさんはフィギュアスケートで銀メダルを取った宇野くんが「犬みたいで、ポチと呼びたくなる」と言っています。ラブリー💕という意味らしいです(笑)



rohengram799 at 16:22コメント(4) 

2017年09月10日

竹酔雲便りNo.10:日曜日のダブり

今日は秋晴れの1日~しかし、遠出をすることもなく、とりあえずいつものように本屋さんへ。


帰宅し、読書メーターの積ん読本に登録するためレシートでタイトル確認したら、1冊ダブって打たれていた! 5冊買って5000円ちょいって1冊あたり1000円か、予想より高いな(´-ω-`)と思いながらも支払ったのに~ダブりかよ!


電話して返金してもらうことにしたけど、エロ本じゃなくてよかった・・・・しかし「『がらくた少女と人喰い煙突』ですね」と確認されたのは・・・他のタイトルは『七四』『伴侶の偏差値』『疑問の黒枠』そして雑誌の『歴史群像』でした。



ダンナさんもいて『昭和三十年 東京不倫 』(二見文庫)といういかにも表紙が昭和のエロ本というのがあって、ながめていましたが、買わなくてよかったわ。この本のタイトルを読み上げられては・・・さすがに恥ずかしい(*/□\*)


歴史群像 (2017年 10 月号 )[はメインは関ヶ原だったのですが、「WWⅡ 美術品争奪戦 美しき戦利品をめぐる各国の思惑と知略」を読みました。避難対象にならなかった美術品が気の毒な気も('~`;)


「戦士の食卓」にはにトルコ菓子・ロクムが。ロクムの英語名はTurkish delight(ターキッシュ・ディライト「トルコの悦び」)・・・なにやらおやぢな発想が出てきてしまいそうですが、ゆべしのような求肥のような一口ゼリーみたいなモノでした。プレーン以外にもオレンジ・レモン・ミント・シナモン・アーモンド・ココナッツ・ピスタチオ・ヘーゼルナッツなど、たくさんの味があるそうです。


Wikipediaにあったけど、ナルニア国ものがたり(1)ライオンと魔女』の日本語訳では「プリン」になっているとか・・・馴染みのないお菓子だったからみたい。


http://itotanoshi.com/food/25342/





本屋さんの若いにーさんが返金にやってきました。
今度からすぐレシート確認しようと思います、キリッ( ・`д・´)






rohengram799 at 17:08コメント(6) 
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