河童忌

2014年07月24日

美雲便りNo.26:かっぱいて河童忌

『年毎の二十四日のあつさ哉』(菊池寛)


この「二十四日」は芥川龍之介の命日ですね。大暑の頃になぜ……(~_~;)彼は明治25年3月1日、東京・京橋入船町で生れました。辰年辰の月、辰の日、辰の刻に生れたので「龍之介」と命名。3月ならば子丑寅……で、寅之介になりそうですが、漢時代に正月は寅の月と定められていて、以下、2月は卯、3月は辰の月……日本の暦はそれを踏襲したもので、龍之介が生れた明治半ばにはまだ旧暦が日常だったのですね。芥川寅之助だったらまた彼の人生はかわっていたのでしょうか?


前の記事にもラブリーなうさぎさんの句を載せましたが、彼の俳号は「我鬼」。「餓鬼」なのか、それとも俳句では「まだまだガキなんです」なのか、由来は不明。でも『青蛙おのれもペンキぬりたてか』『蝶の舌ゼンマイに似る暑さかな』とかあの風貌からはちょっと想像できないオチャメな感じがしますわ。


芥川龍之介の忌日は『河童忌』といいますが、ワタクシが仕事でたまに使う水切りの道具を「かっぱぎ」というらしいのです……私は最初聞き間違いなのかしら(´・ω・`)?と思っていましたが「水をかっぱいといて」と何回か言われたりして……でも商品名は「水切りワイパー」とかあるし………で長年ウヤムヤにしていた疑問を調べてみました!


どうも茨城や埼玉の方言で「掻き剥ぐ」という意味で「かっぱぐ」「かっぱぎ」という言葉があるらしい。そう言えば「かっぱいといて」というのは埼玉出身の人だわ( ̄0 ̄;そこに由来して麻雀やギャンブルの世界で、大勝することを「カッパギ」「かっぱぐ」と言われるようになったのだとか。場のお金をガッツリ!かき集めるイメージ? これが水をかき集めてキレイにする意味にも使われるようになったのでは?ということです。



さてさて、久々にダンナと映画を観てきました!桜坂洋のSFライトノベル『All You Need Is Kill』を、トム・クルーズ主演でハリウッド実写化したというヤツです(^.^)
主人公のケイジ少佐はある日、決死の任務に就くことになりますが(本当はイヤ!)本格的な戦闘が始まる前に、あっけなく戦死。しかし、死んだはずの彼が意識を取り戻すと、周囲の時間は戦闘が始まる以前に戻っている…不可解なタイムループから抜け出せない彼は、特殊部隊の女性兵士リタとともに戦い(彼女も同じ経験をしていた)死を何度も繰り返しながら、次第に戦闘技術を磨きあげやがて敵を倒す糸口をつかむのですが、さぁどうなる(O.O;)(oo;)……というお話。中だるみはありましたが、なかなかよかった!! ダンナは「85点」だそうです。原作とはかなり違うところもあるようですが、私はアニメで見た方がもっと楽しめるかも~と思いました(≧∇≦)
ちなみに観客は私たち以外はふたり~座席指定ですが、移動してもよかったな( ̄▽ ̄;)





rohengram799 at 23:37|この記事のURLComments(6)

2010年07月24日

第201号:河童と俳句

7月24日は、作家・芥川龍之介の命日。『河童忌』は晩年の作品「河童」からですが、大宰の『桜桃忌』に比べると、ちょっと色気がない!?それに情報もあまり見つかりませんでした(-_-)河童の図も多く描いていたそうですが、何がそんなに彼の心をとらえたんでしょう?


山梨にも、10代後半に何度か旅をしたり、大正12(1923)年に清光寺(北杜市)で開催された夏期大学の講師として訪れていたそうです。俳句を通じて、山梨の俳人・飯田蛇笏と交流があったというのも最近知りました。よく教科書で見る、あの写真のイメージとちょっと違うような~(((・・;)そして、同時代を生きたというイメージもなんかでてきません。


蛇笏の《死病得て爪うつくしき火桶かな》の句が《ろうがいの頬美しや冬帽子》の一句を生ましめた作品といわれているそうです。…※ろうがいは漢字ですが、見つかりませんでした(+_+)


蛇笏は《たましひのたとへば秋のほたるかな》は、芥川の死を悼む一句も詠んでいました。


私、芥川作品は教科書で習った『杜子春』と『蜘蛛の糸』くらいしか読んでいません('~`;)ちょうど夏休みの読書フェア花盛りなので、何か一冊読んでみようかな~(°°)



rohengram799 at 00:02|この記事のURLComments(4)
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