淺川継太

2015年05月10日

碧雲便りNo.10:きっと、買いにいく(^^;)(;^^)

『きっと、夢にみる』を読み終わりました。なんだろう、漫画で読む怖い話とも普通の怪談話とも違うという感想です。実際自分が体験したら怖くて仕方ないのだろうと思いますが、不思議な体験物語みたいな……これも作家の力量でしょうか、妖艶・耽美という言葉も浮かんできました。


10人の作家さんの中に山梨出身の方がふたり。ひとりは辻村深月さん。幼稚園に通う息子が口にする「だまだまマーク」という言葉に隠された秘密……(~O~;) もうひとりは淺川継太さん。この方は初めて名前を知ったで作品を読むのも初めて……で、検索したら<辻村深月は高校の同級生>……( ; ゜Д゜) ビックリしました~!! 淺川さんのタイトルは『おかいこさんのエレベーター』~ おかいこさんて言うわ~山梨の人だわ~と思いました(笑)舞台が山梨市より田舎のM町…市町村合併で名前が変わっているってあったけど、ウチの実家と同じイニシャルだ……もしや……!? これをきっかけにふたりの作品をまた探して読みたいです。



さてさて、この短編集の最後は皆川博子さんだったのですが、稲生(いのう)平太郎や山本五郎左衛門という名前が出てきました。誰だ?その筋では有名な人?


『稲生物怪録』(いのうもののけろく、いのうぶっかいろく)という、江戸時代中期の寛延2年(西暦1749年)に、備後三次藩(現在の広島県三次市)藩士の稲生武太夫(幼名・平太郎)が体験したという、妖怪にまつわる怪異をとりまとめた物語に出てくる人物名でした。


肝試しにより妖怪の怒りをかった平太郎。屋敷にさまざまな化け物が30日間連続出没することに…(;゜∀゜) しかし、平太郎はこれをことごとく退け、最後には魔王のひとり山本五郎左衛門から勇気を称えられ木槌を与えられる、というもの。平太郎の子孫は現在も広島市に在住、前述の木槌も国前寺に実在。『稲生物怪録』の原本も当家に伝えられているらしい。現在は、三次市教育委員会が預かり、歴史民俗資料館にて管理。稲生武太夫の墓所は広島市中区の本照寺にあるそうです。

http://www.m--m.jp/ami/i_30days.htm



う~ん、怖いというより妖怪や怪談とかってやっぱり文学なんだな、と思いました。既刊の『ずっと、そばにいる』『そっと、抱きよせて』も読んでもいいかしら……なんて気になりました。まずは読みかけの宮部みゆきさんの『堪忍箱』(人間の闇の部分をなんとなく感じる、時代小説短編集です)を今日中に……ですな( ̄▽ ̄;)



皆さま、楽しい日曜日をお過ごし下さいませ(・ω・)ノ



《きっと、夢にみる》執筆者:中島京子/辻村深月/朱野帰子/小中千昭/内藤了/小島水青/皆川博子/淺川継太/沙木とも子/添田小萩



《追記》
宮部みゆきさんの『堪忍箱』読み終わりました~心の闇というより「誰にも言わないであの世まで持っていく」そんな内容が多かった気がします。満足感のある短編集でした!





rohengram799 at 08:35コメント(10) 
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