熊谷達哉

2016年06月13日

閑雲便りNo.18:ワシはりんりん

熊谷達哉さんの『光り降る丘』を呼んでいます。この話は、2008年の岩手宮城内陸地震をもとにした作品。地震により震源地の間近に位置する栗駒山周辺は地すべりが起き、谷は削られ集落は孤立してしまいます。その場所は、戦後に開拓された新開地でした。


現在ここに暮らすのは、はじめて入植し、苦労を経験してきた開拓1世と、その辛酸を間近で見て近で見てきた2世と、現代の若者たちの孫の3世。地震で行方不明になってしまった祖父の耕一の人生史・開拓史と現在、彼を必死に探す孫たちの話が交互に語られます。


本の中に「クマ棚」というのが出てきました。クマ棚とは、ツキノワグマがクリやドングリの木に登って餌を食うために枝を折った跡。樹上で枝を折ってはたぐりよせて食べるために、折れた枝の塊が座布団のように棚状にできること。クリやドングリ以外にも、ウワミズザクラやクルミの木にもよくできるそうです。

http://www.tamacon.co.jp/html/huukei/yama/hana/kumadana.htm




『一瀑を秘めて林相よかりけり』(京極杞陽)


この句、一瀑は瀑布という言葉があるように滝だとわかるのですが、林相がわからず……瀑布を前にマイナスイオンがチョー気持ちいい!!と言っている農林水産省のお役人なのか?と思ってしまいましたが、もちろん、違います(ヾ(´・ω・`) 樹種・樹齢や樹冠や木の生育状態などによる森林の様子・形態のことです。 同じお役人だとしても、森林を熟知した人の「滝があるんだよね、この奥に~知らない人が多いけど、オレの秘密基地!パワースポット!」と考えているのかもしれないし、比喩的なものかも。心の荒野にも癒しポイントを持って生きるのは悪くない、みたいな……。



昨日の朝刊でしたか、子どもの詩コーナーに『わしのかお』というタイトルの5才の男の子の作品がありました。

「わしって
なんであんなに
やるきまんまんのかお
してるんだろうね」


私はタイトルを見て小さい子が自分のことを「ワシ」と言ってエッヘン!と偉い人になった気分を味わっているのかなと思っていたら……「あ、鳥のワシなのね」でした(;^_^A



クマよけの鈴はリンリン、ワシの顔は凛々しくリンリン、私は森林浴して勇気リンリン……?にはならないかもしれませんが、気持ちはいつも光り降る、清々しい場所に置きたいです。






rohengram799 at 14:23|PermalinkComments(8)
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