父の暦
2011年03月14日
第436号:故郷が心にしみる
昨日の読売新聞の日曜版「心の風景」は作家の林真理子さんでした。
林真理子さんといえば、我が故郷、山梨出身の作家です。実家は本屋さんで、正直カオス!!な本屋、平積みの本は何がなんだかわからず「あのぉ~ホコリかぶってますけど、いいンですかい!?」な状態でしたが、林さんが『ルンルンを買ってお家に帰ろう』これを出してから2、3年くらいしたらスゴい綺麗な本屋さんに変わっていました!!(笑)
林さんが願書を取り下げた「歩いて通える高校」はおそらく私の通った女子高(今は共学)です。だって本屋さんの前をいつも通ったから。「男女共学のバンカラ校」は私の父と兄の母校と思われます。
高校時代の勝沼の友達の「ジベをしんとダメだから」のセリフ!!おお、なんと懐かしい響きでしょう!!そう、勝沼の農家のコはだいたい初夏の頃、このお手伝いに駆り出されます。中学校でお手伝いにいくところもあったみたいで、私と文通していたコはバイト代ももらえると言っていました。
ジベレリンは葡萄の種無し処理に使われますが、指先が紫色になりますし、葡萄棚の下、ひとつひとつ、紙コップみたいのに入った液につけていくのでけっこう重労働!!林さんは『葡萄が目にしみる』にその懐かしい時代を自分をモデルにして書いています。
剪定されてツルツルになった葡萄の枝、葡萄棚の向こうにみえる夕日。いつかどこかで見た風景です。そして、成人式で会って以来の同級生から小学校同窓会の電話連絡が!
故郷の山梨に関するモノは、どんなに小さな事でも、私にはあたたかなひだまりです。タンスの上に飾ってある「ダイヤモンド富士」の額入り写真も地震の揺れで倒れなかったし…。
谷口ジローさんの『父の暦』にある「故郷が自分のところにかえってくる」を実感した日曜日でした。
林真理子さんといえば、我が故郷、山梨出身の作家です。実家は本屋さんで、正直カオス!!な本屋、平積みの本は何がなんだかわからず「あのぉ~ホコリかぶってますけど、いいンですかい!?」な状態でしたが、林さんが『ルンルンを買ってお家に帰ろう』これを出してから2、3年くらいしたらスゴい綺麗な本屋さんに変わっていました!!(笑)
林さんが願書を取り下げた「歩いて通える高校」はおそらく私の通った女子高(今は共学)です。だって本屋さんの前をいつも通ったから。「男女共学のバンカラ校」は私の父と兄の母校と思われます。
高校時代の勝沼の友達の「ジベをしんとダメだから」のセリフ!!おお、なんと懐かしい響きでしょう!!そう、勝沼の農家のコはだいたい初夏の頃、このお手伝いに駆り出されます。中学校でお手伝いにいくところもあったみたいで、私と文通していたコはバイト代ももらえると言っていました。
ジベレリンは葡萄の種無し処理に使われますが、指先が紫色になりますし、葡萄棚の下、ひとつひとつ、紙コップみたいのに入った液につけていくのでけっこう重労働!!林さんは『葡萄が目にしみる』にその懐かしい時代を自分をモデルにして書いています。
剪定されてツルツルになった葡萄の枝、葡萄棚の向こうにみえる夕日。いつかどこかで見た風景です。そして、成人式で会って以来の同級生から小学校同窓会の電話連絡が!
故郷の山梨に関するモノは、どんなに小さな事でも、私にはあたたかなひだまりです。タンスの上に飾ってある「ダイヤモンド富士」の額入り写真も地震の揺れで倒れなかったし…。
谷口ジローさんの『父の暦』にある「故郷が自分のところにかえってくる」を実感した日曜日でした。
2010年05月25日
第93号:父の誕生日に『父の暦』を『欅の木』の下で読む
欅の木の下には行きませんが(笑)今日は父の誕生日です。何も用意していないので(((^_^;)せめて電話をしなくては…と思っているところです♪
今日は、私の好きな谷口ジローさんの体験をもとにしているであろう『父の暦』という漫画の紹介です。
主人公の父親の葬儀のため、鳥取に帰った主人公。10年以上、実家には帰っていませんでした。通夜、葬儀のあいだ、父や故郷についていろいろな思い出がよみがえります。理容店を経営する父、離婚した母への思慕と継母への想い、姉のことなど……そして、自分の知らなかった父親の姿も、集まってくれた人たちの話から知ることになります。
多分、今の年齢で読むから、心に響くと思うんですよね。まぁ、主人公の方が年上なのですけど(;^_^A 「鳥取の大火災」なんて知らなかったし。自分の記憶より昔むかしの出来事が多いですが、懐かしさがあります。
もう一冊の『欅の木』は内海隆一郎さんの原作8編を描いた作品です。NHKで《欅通りの人々》というようなタイトルで、ドラマをやっていた記憶もあります。
この本に載っているお話も、どれも心に残ります。なにげない日常のヒトコマだからこそ、自分も似たようなことがあったな~としみじみするんだと思います。
私が特に好きなのは、両親の離婚で離れ離れになった弟と再会することになった姉の心情を綴った「雨傘」と、日本人の夫を突然喪ってしまったフランス人女性のその後の物語「彼の故郷」です。
今回の〆は『父の暦』ラストシーンから…。
郷里は……いつでもどんな時にでも変わらずそこにあった
私は思う……
郷里に帰る……のではない、いつの日か郷里がそれぞれの心の中に帰って来るのだ。
今日は、私の好きな谷口ジローさんの体験をもとにしているであろう『父の暦』という漫画の紹介です。
主人公の父親の葬儀のため、鳥取に帰った主人公。10年以上、実家には帰っていませんでした。通夜、葬儀のあいだ、父や故郷についていろいろな思い出がよみがえります。理容店を経営する父、離婚した母への思慕と継母への想い、姉のことなど……そして、自分の知らなかった父親の姿も、集まってくれた人たちの話から知ることになります。
多分、今の年齢で読むから、心に響くと思うんですよね。まぁ、主人公の方が年上なのですけど(;^_^A 「鳥取の大火災」なんて知らなかったし。自分の記憶より昔むかしの出来事が多いですが、懐かしさがあります。
もう一冊の『欅の木』は内海隆一郎さんの原作8編を描いた作品です。NHKで《欅通りの人々》というようなタイトルで、ドラマをやっていた記憶もあります。
この本に載っているお話も、どれも心に残ります。なにげない日常のヒトコマだからこそ、自分も似たようなことがあったな~としみじみするんだと思います。
私が特に好きなのは、両親の離婚で離れ離れになった弟と再会することになった姉の心情を綴った「雨傘」と、日本人の夫を突然喪ってしまったフランス人女性のその後の物語「彼の故郷」です。
今回の〆は『父の暦』ラストシーンから…。
郷里は……いつでもどんな時にでも変わらずそこにあった
私は思う……
郷里に帰る……のではない、いつの日か郷里がそれぞれの心の中に帰って来るのだ。