猪鹿蝶

2017年01月25日

夢雲便りNo.17:猪鹿チョー(;゜∀゜)

今日も風が強いですね。週末はあたたかくなるようですが、寒暖の差が激しいと体調管理が難しくです。


寒い時期にはやはり鍋料理ですが、漫画の「美味しんぼ』で全国区になったであろう、魯山人のエッセイを読んでいたら、えっ(;゜∀゜)な話が書いてありました。少し注意が必要かも・・・!




・・・それはともかく、当時は豚よりもむしろ猿を食っていた。私なども、ちょいちょい食ったもので、その肉はちょうどかつおの身のように透き通ったきれいな肉であった。感じから言えば、兎の肉に似ているが、当時の印象では、これも脂がなくて、そう美味いものではなかった。しかし、兎の肉よりは美味かった。
その後(私の十二、三歳の頃)猪の肉で美味かったと印象に残っているのは、前の例とは全く反対に、外見がやわらかく、くちゃくちゃした肉だった。これは堀川四条の肉屋が持って来たものであったが、見た目がいかにも見すぼらしい。だが食ってみると意外に美味かった。 
どの部分かはっきりしなかったので,その肉屋に聞いてみたら、「申し上げぬほうがいいでしょう」と笑っていた。なおも問いただすと、「これは肛門の周りの肉です」ということであった。
見てくれは悪いが、その味は素晴らしく美味かった。思うに、股の付け根から下方にかけての薄いやわらかい肉で、魚の鰭下にあたる味を持っていたのだろう。



当時というのは10歳くらい(1883年生まれ)、京都住まいだった時の話です。これも青空文庫の『猪の味』で読めます。猪鍋の作り方についても「おこだわり」のある魯山人センセーの意見をお読み下さいませ。



今回のタイトルは久生十蘭さんの『猪鹿蝶』を読んだので(笑) このように話についてもまた後日書きたいですが、猪に鹿は食べますが、昆虫食で蝶は食べないですね。その前の段階はありますが(((^^;)





rohengram799 at 15:21コメント(8) 
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