白靴

2015年12月05日

色雲便りNo.3:息白し…哀愁の男秘書

土曜日の午前中は『王様のブランチ』を見ていることが多いワタクシですが、1週間の瞬間視聴率ランキングコーナーがあり、てそこで気になることが……11月27日「ぴったんこカン・カン」(TBS)は冬の武蔵野へ又吉直樹さん・吉行和子さんと富士真奈美との之俳句ツアー。ロケの最後を締めくくる一句が『息白し 笑声(しょうせい)絶えんこと 永久に』で、ナレーターが「自由律俳句」と言ったんですよね。私の中ではハテ?「息白し」は季語ではないの?

季語があれば自由律とは違うの? でも五・七・五の定型ではないよね?としばしモンモン……調べてみたけどなんか捉え方がいろいろあるようで、まぁいいやに落ち着きました(笑)



「息白し」は冬の季語です。阿部慧月さんの『息白くうれし泪となりしかな』とか、急いで知らせたい出来事があるのかな、やっぱりこの時期だと久々の帰省で大好きな友だちとの再会や遠距離恋愛中の恋人たちか? もう少し経つと志望校に合格したよ!!かな? 

そして佐山哲郎さんの『その息の白いたましひつぽいかたち』には昔、漫画「恐怖新聞」でよく見たエクトプラズマとかいった、口から白い煙みたいなのが出てる、アレ!を連想しました。“魂っぽい形”を吐き出したのは駅のベンチに座る、疲れたサラリーマンではないかとすぐ思ってしまうのはイケナイかしら( ̄0 ̄;)

「白靴」という季語もありました。白いスケート靴が浮かんだのでこれも冬の季語かと思ったら夏でした(^。^;) 櫂未知子さんの『経験の多さうな白靴だこと』には青春真っ盛り、部活いのち!な男子高校生を思い浮かべるおやぢです!

そしてうひゃー\(゜o゜;)/と思った靴の俳句がコチラです。

『ごきぶりを打ちし靴拭き男秘書』(守屋明俊)

セットで『命令で油虫打つ職にあり』もどうぞ……ちなみに季語は「油虫」(「ごきぶり」とも)で夏です。男秘書というと真っ先に思い浮かぶのが政治家の秘書です。アブラギッシュなおっさんに仕える細身でメガネなイケメン秘書が脳内に……彼がゴキ退治をしているかと思うと、なんというか……昭和の立身出世ドラマが出来上がってしまいます! エクトプラズマを吐いているのは彼かもしれない~頑張れ、男秘書!耐えろ、男秘書! 日本を背負うその日まで!!(^^;)(;^^)


まだ又吉の『火花』は読んでいませんが、昨日は森沢明夫さんの『大事なことほど小声でささやく』を読み終わりました。『癒し屋キリコの約束』よりコチラの方がドラマ向きな気がしました。ちょっと下ネタが目立つので深夜枠がいいかな(笑) スポーツクラブに集うクセのある面々、マッチョでステキなママのいるお店で美味なカクテルを飲みながら人生相談……? 同じ主題でも『かたみ歌』の朱川湊人さんならもっとセンチメンタルに、『いま、会いにゆきます』の市川拓司さんならもっと私は悲しい!的に女々しく書くんだろうなぁ……なんて思いました←読者は好き勝手言いますね、すみません!




rohengram799 at 11:34|この記事のURLComments(10)
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