百合

2014年10月28日

恋雲便りNo.22:美(うるわ)しきもの

今日は『美(うるわ)しきもの見し人は』(篠田真由美)を読んでいます。こちらも表紙買い! 《親指のマリア》と言われる美しいマリアの絵画です。親指姫みたいに小さいマリア様ではなく、チラリと指が見えていて、これはイエス・キリストを表しているのではないかという説があるようです。聖母子像」ってことですね。


http://webarchives.tnm.jp/imgsearch/show/C0017430


1708年、江戸幕府のキリシタン禁止令の下、屋久島に上陸したイタリア出身の宣教師ヨハン・バチスタ・シドッチが所持していたそうで……このあたりは鎖国がらみの本を読めば出てくるのかも。


篠田さんの本は、長崎県の北西に浮かぶさいはての島・波手島が舞台。この島に孤高のキリスト教文学者・蘭堂叡人が修道院を模して建てた「館」があり、探偵である「私」が取材ということでやって来た……ところまでしか読んでいないのですが、探偵さんが毒舌でなかなかいいキャラであります。「長編ゴシック・ロマンス」というコピー通りだといいのですがどうかしらん?


さてさて、仕事帰りにお腹をすかせて電車に乗ったら、満員!なんてことはなく、余裕で座れたのですが、ナニか匂う……少し離れた座席にカサブランカの花束を持ったオジサンがいる……お前か!! 花束に罪はないし、持っているアナタにも罪はないのだけれど、やはり百合の香りはキツかったです。電車を降りてからしばしホームのベンチで夜風に吹かれましたわ。


ユリは、細い茎に大きな花を咲かせるユリが風に揺れる様子から「揺すり」と呼ばれ、それが変化して「ゆり」になったとも言われているそうです……キリスト教では白いユリ(マドンナリリー)が聖母マリアに捧げられた花であることから純潔のシンボルとされていますね。またユリは、最も古い栽培植物で、マドンナ・リリーといわれるL.candiumは紀元前3000年には存在していたという記録もあるそうな\(◎o◎)/


以前から「百合」という漢字はどこから?と思っていたので、休んでいるついでに調べました。 ユリの球根“ユリネ”に由来していました。 百合の球根は、植物学的には「根」ではなく「鱗茎(リンケイ、鱗は魚のうろこのこと)」。このユリネは1枚1枚むけるのですが(これを鱗片といいます)その数がおおよそ100! これが「百合」の由来だったのですね~! 


イノシシはユリネが大好物だそうで……清純な美少女に猪突猛進、押して押して押しまくり!の猛アタックをするバンカラな殿方を想像してしまいました。うまくいくかどうかは、ワタクシの気分次第という……夢でみられるかしら(´∇`)





rohengram799 at 21:41|この記事のURLComments(10)

2011年06月20日

第519号:百合にアテンション・プリーズ

今日は、恩田陸さんの『黄昏の百合の骨』というミステリーを読んでいます。恩田さんの作品も初めて読みますが、コバルト文庫みたい!!が第一印象でした(((^^;)


舞台は長崎、百合の花に囲まれた洋館。まわりから「魔女の家」と呼ばれる家で主人公の祖母が階段から転落し亡くなった。奇妙な遺言、奇怪な事件…あまりオドロオドロしくはなくて、むしろ懐かしい《少年ドラマシリーズ》のような(笑)「謎の転校生」とか。少し前だと「金田一少年の事件簿」かしら~学園ドラマの雰囲気があります。


ところで「百合の花」で思い出すのが“真さん”“しのぶちゃん”のテレビドラマ《赤い嵐》です♪いや~柴田恭兵と能勢慶子、このふたりの演技力といったらもう~笑うしかない!?でも、家族揃って見ていました!


記憶喪失で不忍池で発見された女の子だから「小池しのぶ」。殺人犯として刑事にマークされているが「ボクは無実を信じるからね!!」という王道パターン(*^^*)


キーワードは「百合の花」なんですが、今回ビックリしたのは、能勢慶子ちゃんの名曲《アテンション・プリーズ》の作曲が浜田省吾さんだったこと(゜□゜)作詞は喜多条忠さん…なのにあの歌唱力……「昭和」って素晴らしい(ToT)


最後に~骨つながりの本だと、江國香織さんの『流しの下の骨』が好きです♪


rohengram799 at 00:15|この記事のURLComments(13)
メッセージ

名前
メール
本文
記事検索
月別アーカイブ