空のお城通信~オスカー戯言日記~

空のお城へようこそ゚+(人・∀・*)+。♪ 自分の好きなこと、興味のあることを書いています。

タグ:石垣りん

『銭湯で』


東京では

公衆浴場が十九円に値上げしたので

番台で二十円払うと

一円おつりがくる。


一円はいらない、

と言えるほど

女たちは暮らしにゆとりがなかったので

たしかにつりを受け取るものの

一円のやり場に困って

洗面道具のなかに落としたりする。


おかげで

たっぷりお湯につかり

石鹸のとばっちりなどかぶって

ごきげんなアルミ貨。


一円は将棋なら歩のような位で

お湯の中で

今にも浮き上がりそうな値打ちのなさ。


お金に

値打ちのないことのしあわせ。


一円玉は

千円札ほど人に苦労もかけず

一万円札ほど罪深くもなく

はだかで健康な女たちと一緒に

お風呂などに入っている。







1/9(木)読売新聞・編集手帳に石垣りんさんの詩の一部が引用されていました。「銭湯」……というと♪神田川 の世界でありますが(モデルになった安兵衛湯はもうなくてマンションになっているとか?) 「一円玉」という言葉に「泣くな十円」という漫画を思い出したり(作者はあの「恐怖新聞」のつのだじろう氏だ!)……郷愁を誘う言葉のひとつですね。


こちらの話も素敵です。花嫁衣装を着るために襟足を剃る……私は床屋さんにいったな〜とこれも懐かしく(^^;)

http://minami13.blog.fc2.com/blog-entry-2035.html




【神田川】
https://sp.uta-net.com/movie/1427/


【泣くな十円】
https://mangapedia.com/%E6%B3%A3%E3%81%8F%E3%81%AA%EF%BC%81%E5%8D%81%E5%86%86-fbd182kvd


こちらで少し読めます↓

https://vscreations.jp/story/na-comictitle/%E6%B3%A3%E3%81%8F%E3%81%AA!%20%E5%8D%81%E5%86%86/

挨拶

  原爆の写真によせて





   あ、

   この焼けただれた顔は

   一九四五年八月六日

   その時広島にいた人

   二五万の焼けただれのひとつ



   すでに此の世にないもの

   とはいえ

   友よ

   向き合った互の顔を

   も一度見直そう

   戦火の跡もとどめぬ

   すこやかな今日の顔

   すがすがしい朝の顔を



   その顔の中に明日の表情をさがすとき

   私はりつぜんとするのだ



   地球が原爆を数百個所持して

   生と死のきわどい淵を歩くとき

   なぜそんなにも安らかに

   あなたは美しいのか

   しずかに耳を澄ませ

   何かが近づいてきはしないか

   見きわめなければならないものは目の前に

   えり分けなければならないものは

   手の中にある

   午前八時一五分は

   毎朝やってくる



   一九四五年八月六日の朝

   一瞬にして死んだ二五万人の人のすべて

   いま在る

   あなたの如く 私の如く

   やすらかに 美しく 油断していた。




石垣りん詩集『私の前にある鍋とお釜と燃える火と』より


讀売新聞の編集手帳に石垣りんさんの『新年の食卓』という詩の一部が抜粋されていました。全文を知りたくて検索したら、たくさんのブログ記事で紹介されていました。有名な詩なのですね~きっと。私は教科書で習った『私の前にある鍋とお釜と燃える火と』が印象深くて(※)


皆さまの新年の食卓は? 新しい年の最初の食卓、美味しい時間になりますように。





『新年の食卓』

          石垣りん



元日に
家族そろって顔を合わせ
おめでとう、と挨拶したら。

そこであなたは
どこからおいでになりましたか、と
尋ねあうのも良いことです。

ほんとうのことはだれも知らない
不思議なえにし
たとえ親と子の間柄でも
いのちの来歴は語りきれない。

そして取り囲む新年の食卓
これは島
手にした二本の箸の幅ほどに
暮らしの道はのびるだろう
きょうから明日へと細く続くだろう。

このちいさな島に鉄道はない
飛行機も飛ばない
人間が“食べる”という歩調は
昔から変わらない。

わずかに平らなテーブルの上に
ことしの花を咲かせるために
喜びの羽音を聞くために
杯を上げよう。

では向き合って
もう一度おめでとう!

互いの背後には
新しい波がひたひたと寄せて来ている。




(※) http://www010.upp.so-net.ne.jp/agnini/essay/impressions/ishigaki.htm



一昨日でしたか、夕方のニュース番組内で《認知症専門病院」の現場に密着》を放送していました。なんかやたらにキレイな病院だなぁ、と思ったら平成26年5月開院でした。だから、センサーか何かで患者さんが就寝時間後に起き出したらすぐ赤色灯みたいなのが病室(個室ではなく4人部屋かな)の前(廊下側・交番みたいな感じ)に点いて、看護師さんが即刻でやってくるような設備が出来ているのね……。眠れないからナースコールをガンガン鳴らすんじゃないんだ。


車椅子に座っている人がペッぺ、ペッぺと唾を床に吐いている場面があったのですが、それも認知症だからやっちゃう、みたいな雰囲気の放送で……ダンナがあれは嫌いな人、気に入らないことがあるからやっている(一番簡単に不快感をまわりにわからせる行為)だけで、認知症にすぐ結びつけるのは……と言っていました。


あと看護師さんに暴言を吐いている男性患者さんも映ったのですが、きたない言葉を口にしながらずっとその手を握って離さないんですよ。「仕事が出来ないでしょう」って感じで、副師長さんがその患者さんを引き受けるのですが、なんでその人が悪態をつきながら看護師さんの手をギュッと握っていたのか、その心情については何もコメントがないの?と切なくなってしまいました。とても中途半端な放送で、病院の宣伝なのかしら……と思ってしまいました。病床数は300床/ 6病棟(各50床)。ホームページをみたら「履物以外(病衣、下着類等)
全て当院にてご用意いたします」とあり(絶対いろんな業者さんが入っていますよね)下世話ではありますが、仮に1ヶ月入院したらどのくらい費用がかかるのかしら、と考えてしまいました。



宇多田ヒカルさんが日テレ系ニュース番組『NEWS ZERO』の新エンディング曲を歌っているようですね。でもエンディング曲として一番ふさわしいのは『筑紫哲也 NEWS23』の、井上陽水さんの「最後のニュース」が一番だと思っている私です。



石垣さんが65歳の時に書いたという「悲しみ」という詩をお届けして、今日のお便りを締めくくりたいと思います。




私は六十五歳です。
このあいだ転んで
右の手首を骨折しました。
なおっても元のようにはならない
と病院で言われ
腕をさすって泣きました。
お父さんお母さんごめんなさい。
二人とも、とっくに死んでいませんが
二人にもらった身体です。
今も私は子供です。
おばあさんではありません。




*帰宅しました。熊本での大きな地震、夜遅い時間で不安がいっぱいだと思います。皆さま、お知り合いの方などケガや被害などはないでしょうか? どうぞお気をつけ下さい!


関心のあるものだから目に入るのか、無意識に探しているのかわかりませんが…石垣りんさんの『子守唄』を一緒に聴いて下さいまし。



いちにち/ひと晩/いちまいの闇をかぶって人は寝た。


ふつか/ふた晩/二枚の夜を重ねて人は夢みた。


十日/百晩/千枚の布団をかける眠りの深さ。


衿カバーをはずすと土がこぼれる/その朝まで。


おやすみ にぎやかに / にぎやかに おやすみ。



私は、はじめてこの詩を読んだ時に「鞍馬は暗間と書いた」という言葉と「一期は夢よ、ただ狂へ」を思い出しました。


まぁ、それだけの話ですけど……ハイ(+_+)


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