石川啄木

2019年05月08日

景明雲便りNo.5:15歳の窓

フランスでは「性行為への同意能力があるとみなされる年齢の下限を15歳に設定する」法律がある(https://news.yahoo.co.jp/byline/ogawatamaka/20180328-00083211/) けれど、15歳……盗んだバイクで走り出す年頃と思うか、元服だな、と思うか、空に吸われちゃう!と思うか、まぁいろいろだわな………と考えた私の頭に浮かぶのは、中3の時に国語の教科書に載っていた中原中也の『吹く風を心の友と』。




吹く風を心の友と
口笛に心まぎらはし
私がげんげ田を歩いてゐた十五の春は
煙のやうに、野羊のやうに、パルプのやうに、

とんで行つて、もう今頃は、
どこか遠い別の世界で花咲いてゐるであらうか
耳を澄ますと
げんげの色のやうにはぢらひながら遠くに聞こえる

あれは、十五の春の遠い音信なのだらうか
滲むやうに、日が暮れても空のどこかに
あの日の昼のまゝに
あの時が、あの時の物音が経過しつつあるやうに思はれる

それが何処か?――とにかく僕に其処へゆけたらなあ……
心一杯に懺悔して
恕(ゆる)されたといふ気持の中に、再び生きて、
僕は努力家にならうと思ふんだ――




最後の一連がとても印象的だった。私の15の春はどうだったかというと、今まで誕生日順だった出席番号があいうえお順になって、女子では万年2番だった4月生まれの私は急にうしろの方になって、なんだかヘンな気分でした。そして2組だったので、ABCだったら「3年B組だな」と思っていたような……おバカさんでした。


当時カップルらしいクラスメイトもいました。みんな気を使ってか、修学旅行(5月末)のグループを一緒にしたり、新幹線の席を隣同士にしたりとおせっかいをやいていたような気がする! 先生たちはちょっと複雑な顔をしていて、学期末の三者面談ではそれとなく「清く正しい男女交際」について話したとか聞きましたわ(;゜゜)



まだまだお子さまであり、大人のズルさに反発しながら、自分もだんだんその術を身につけていったり……40年前と今と精神年齢は変わらないような ヾ(@゜▽゜@)ノ



「社会の窓をあける」………いろんな意味で大変ですが、この絵本のように清々しい朝を迎えたい(o´Д`o)ノ゙


あさになったのでまどをあけますよ >> https://i.bookmeter.com/books/4346591






rohengram799 at 00:37コメント(4) 

2018年09月29日

菊咲雲便りNo.18:愛の花〜FLOWER

『正装の老婆を襲う藤の花』(夏石番矢)


世間では「貴乃花」がいろいろ話題ではありますが(^o^;) 「菊」ではなく「藤」の花のこの句を見つけて、何故か樹木希林さんを連想しました。着物姿の凛とした希林さんを紫や白の野生の藤が神さまのもとへとさぁいきましょう、とお迎えにきたように感じました。残された凡人の私はその場に取り残されて、ただボーッとしていることでしょう。そして、藤の季節になると希林さんの姿をさがしてまた山奥に入って行くような気がします。



9/25(火)読売新聞に杉良太郎さんのボランティア活動の記事がありました。来年で福祉活動を始めて60年になるそうです。記事の最後に

「つい、手伝う、助けるところばかりにスポットが当たってしまいがちですが、直接行動できなくても、ボランティアを理解し、応援することも大切です。それだけで、誰もが立派な福祉家だと思います。」

とあって、テレビで「ボランティアに行きました」とか芸能人の多額な寄付金を見聞きしては、なんか自分ってダメじゃん・・・『友がみなわれよりえらく見ゆる日よ花を買ひ来て妻といたしむ』(石川啄木)の気分になったこともたくさんありましたが(イヤ、ちょっと違うだろ!とセルフツッコミ!)、杉サマの言葉に救われた気がします。やはり杉サマは薙がしめ以外もステキ(人´ з`*)♪




今日はKinKi Kidsの『フラワー』を思い出しました。



♪僕らは愛の花咲かそうよ 苦しいことばっかりじゃないから
こんなにがんばってる君がいる かなわない夢はないんだ
僕らの愛の花咲いたとき みんなで喜びわかちあおう
こんなにがんばってる僕もいる 一緒に夢をかなえよう




台風被害が最小限でありますように。皆さま、どうぞお気をつけ下さい。




rohengram799 at 10:56コメント(4) 

2018年05月09日

若夏雲便りNo.11:薔薇

5月は母の日があるのでカーネーションのイメージですが、やはり薔薇でしょうねぇ~京成バラ園では今年も池田理代子先生のトークショーがあるようですし。この薔薇があるかはわかりませんが、とてもゴージャスな薔薇の花を載せているブログがありました。花びらワサワサで、小さなシャクヤクかボタンのようです。ハチとか迷い混んだら閉じ込められそう!


https://yamaniwa11.exblog.jp/29730967/




5/6の毎日新聞・坪内稔典さんによる「季語刻々」は、木本隆行さんの句集『鶏冠』から薔薇の俳句でした。


『薔薇を剪る吾をはげますために剪る』  

「剪る」はバラをはさみで切ること。自分で育てた盛りのバラを切るにはおそらく勇気がいるのだろう。この句では、自分を前へ押し出す、あるいは自分に勇気を与える行為、それが「剪る」である。句集「鶏冠」(ふらんす堂)から引いたが、作者は1969年生まれ、東京都八王子市に住む。



「剪る」という漢字が最初読めなくて(きる、です)あとから「剪定バサミ」の字だ、と思いました。自分を励ますための花として選ばれた薔薇。大輪の豪華な真紅の薔薇ではないかと考えるなだけれど、どうかしらん? なんとなく石川啄木の「友がみなわれよりえらく見ゆる日よ花を買ひ来て妻といたしむ」 を思い出してしまった。 花の存在、力って偉大だわ。



話は変わりますが、バレエに『薔薇の精』という演目があるのですね。バレエには全く詳しくないので検索したら、若い頃の羽生結弦君の写真も載っていた記事を見つけました。イヤ、羽生結弦君がバレエダンサーで、ではないのですが(^^; プルシェンコは「ニジンンスキーに捧ぐ」というプログラムを滑っていました。YouTubeで久々に見ましたわ。


【薔薇の精】

https://ameblo.jp/tekko-neko/entry-11103452937.html



ニジンスキーの名前を知ったのは青池保子さんの漫画『イブの息子たち』と赤江瀑さんの小説『ニジンンスキーの手』というワタクシ(性癖がわかるって!)またバレエ漫画を読みたいなぁと思っています。



rohengram799 at 08:40コメント(0) 

2016年09月07日

秋雲便りNo.5:神様の……( ´△`)

台風の行方を気にしていたら、地震があったのでビックリしました。なかなか大地も空も落ち着きませんね。



『銀漢は神の褌かもしれず』(松原市 西田鏡子さん)


新聞で見つけた俳句です。銀漢は天の川のこと。うーん、なんという素晴らしい発想力(≧∇≦)! 天の川のロマンチックな雰囲気が……ない! 夏の夜空に翻るフンドシ……この持ち主であろう神様はどんな姿でどこで何をしているのでしょう? この句を読んで葉室麟さんの『銀漢の賦』を買ってしまいました。内容はフンドシには全く関係ないはず(笑)



実はこれを書く前に瀬戸内寂聴さんの『風景』という短編集を読んだ感想をカチカチと打ち込んでいたのですが……消してしまいましたぁ~ああ~( TДT)


ダンナは私がケータイをカチカチしているのを見て「おかーさんにはいいオモチャだね」と言っていましたが、今日は『悲しき玩具』になってしまいましたわ……おバカさんな己の手をじっと見る水曜日の夕暮れです。もしかして「神様のフンドシ~プブッ!」と浮かれていたの度でバチがあたったのでしょうか……ρ(・・、)



またアレコレ書くと消してしまいそうな気がするので、失礼させていただきます……台風による被害がありませんように。お気をつけ下さいませ。






rohengram799 at 17:41コメント(8) 

2012年08月13日

あかね雲便りNo.121:金田一くんの事件簿( ̄ー ̄)

オリンピックも閉幕しました~予想以上の盛り上がり!!メダルラッシュは喜ばしいことですが、この後のパラリンピックにも注目して欲しいですねp(^^)q


さて、お盆休みのない私、仕事にきています。休憩時間のお友だちは『啄木鳥探偵處』 (創元推理文庫・伊井 圭)です。キツツキの飼い主が探偵稼業ではなくて、あの石川啄木を探偵役に、そして彼の親友であった金田一京助を語り手にしたミステリー短編集といえばよいのでしょうか?トリックに興味のない私には、中途半端な謎解きにいちゃもんをつける技量もないので(((^_^;)事件に関わる人間の感情、情念等をフムフム~と楽しんでいます。


石川啄木というと夭折の天才、悲運の詩人というイメージですが、死後公開された日記によりますと金田一くんが家財道具を売ってまで援助した金を使って女遊びしたり~オイオイ!!な人だったみたいですね。貧窮すぎての自嘲しての行為なのかハチャメチャな行動も多かったらしい。この本での啄木くんはちょっとワルぶって皮肉屋さんで…でも金田一くんには「頼れるのはキミだけだよ」みたいな一面も見せる(^^;)))


金田一くんはそんな困ったちゃんの友人のワガママをついつい許して頼み事をきいてしまうガママを聞いてしまう、えっとぉ~腐女子がとびつき兼ねない「危険なふたり」の要素があります(^.^)
しかしも啄木くんの命のは少しずつ……第1作の時点で明治42年。彼が亡くなるのは45年なのでなんだか切なかったりして。


そうそう、第1作では「爪紅(つまくれない)」という言葉が出てきます。鳳仙花の花びらをつぶして、それを爪に塗る、今でいうマニキュアですね。私がコレを知ったのは『悪魔の花嫁』という漫画でした(((^^;)


この作品では金田一くんが「なんだろ?」と辞書をひいて調べています。その中に「若い男女のあいだにおいて、初雪が降るまで爪に色が残っていたらその恋は成就するという言い伝え」がありました。おまじないみたいなものかしら? 関係ないですが、駐車場担当のオッサンは右手の小指の爪だけちょっと長くしています。目立つんですが、やはり願掛けか何かなんでしょうか?( ̄▽ ̄;)


《鳳仙花》

http://hanabatake.moo.jp/monogatari/natu/housennka.htm




rohengram799 at 13:30コメント(13) 
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