神様の御用人

2016年09月16日

秋雲便りNo.14:ききょう

『神様の御用人』シリーズの6冊目を読んでいます。わりとテンポよく次の巻が発売になるので、途中でやめずに買っています~内容はタイトルそのまま、神様のムチャなお願いを叶えるために頑張る健気な青年の物語です!←全部本気にしないように(;^_^A 


今回は最初の話に「平将門」が出てきます。将門と言えば「祟る」「怖い」のイメージしかなく、本を読みながらもなんとなくわかった気がする程度……武将と女性がいまいちセットにならないワタクシ←他の殿方となら…( 〃▽〃)!という意味ではないので誤解なさらずに! 将門伝説も「首が飛んだ!」くらいしか知らず、桔梗という側室についてもこの本ではじめて知りました。まぁ実在したかもはっきりせず、いろんな言い伝えもあるようですね。


朝廷からの討伐命令を受けた藤原秀郷との合戦で敗れた将門が城峯山(秩父地方)の洞穴に身を隠していたところ、桔梗が密告したとか、将門が自分に似せた人形を大量に作らせて敵の目を欺こうとした時、桔梗が敵方に「息をしているのが将門」と教え、戦に敗れてしまったとか。この本では、桔梗は藤原秀郷の妹で、将門の最期を知り、入水し自らの命を絶ったとなっていました。将門の祟りを怖れて、桔梗を植えないとか、生活用具に桔梗の模様を使わないという風習があるとかないとか……。


http://www.geocities.jp/haguma27/masakado/kikyou.htm



桔梗の根は漢方薬として高く売れるので、根に栄養がいくように花を摘んでしまうので、桔梗の花を見たことがない→祟りで咲かない!となったのではという話もあるようです。本当のところはわかりませんが「桔梗屋さーん」の一休さんだったらどう考えるか?(アニメが懐かしい!)と山梨銘菓・桔梗屋の信玄餅を食べながらムシャムシャするおやぢなのでした。あ、おやぢなので“ムシャ”と“武者”を掛けてみました( ̄0 ̄;)



不思議.netの落ち武者に剣道を教わった話。が大好きなオスカーでした~(*・x・)ノ~~~♪




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2016年01月11日

祥雲便りNo.7:妖鳥・ヤマトタケル(´・ω・`)?

今日は11日、以前読んだ『正月十一日、鏡殺し』(歌野晶午)を思い出しますわ……ええっそんな(;・ω・)が最後まで続く短編集でした。


『浅篠原(あさしのはら) 腰なずむ 空は行かず 足よ行くな』


昨日から読んでいる『神様の御用人5』にはヤマトタケルが登場します。前の記事に書いた「神業」もこの話の中に出てきました。 あんなにみんなから慕われ亡くなった後も鳥になった彼の姿を追いかけて、こんな歌も残っているのに……彼は「鳥になりたい」と言っています……実際、身体は白鳥で顔はそのまま、あのヘアスタイルなんて……イラストが入らないタイプのラノベでよかったです。「人面鳥・ヤマトタケル」……いやぁ((((;゜Д゜)))


人面鳥はギリシャ神話に登場する半人半鳥の魔物 「ハルピュイア」と思われています。胴体が猛禽、上半身が人間の女の姿。 ハルピュイアとは「奪い取る者」 「掠め取る者」を意味します。ギリシャ神話では 「強欲、不潔で下品な怪物」……他にも「人面鳥」デザインの切手や紋章など世界にはいくつかあるようです。

日本だと「迦陵頻伽または迦陵頻迦(かりょうびんが)」が切手になっていましたね。仏教説話に登場する空想上の鳥で、極楽浄土に住んでいるらしい。元はインドで伝承されていた「カラヴィンカ」という空想上の鳥が仏教に取り入れられたものだそうです。ヤマトタケルは鳥になるのか神様にもどるのか? まだ途中なのでわかりません。またヤマトタケルのこともよく知らなかったので、こんな人生だったのかと勉強になります(; ̄ー ̄A

白鳥というと若山牧水の短歌がうかんできますが『白鳥(しらとり)の歌』として藤山一郎さんが歌っていました\(◎o◎)/

「白鳥(しらとり)は かなしからずや 空の青 海の青にも 染まずただよふ」「いざ行かむ 行きてまだ見ぬ 山を見むこのさびしさに 君は耐ふるや」「幾山河(いくやまかわ) 越えさり行かば 寂しさの はてなむ国ぞ 今日も旅ゆく」…… 昭和22年(1947)発表で酒と漂泊の歌人といわれた若山牧水の名歌3首に古関裕而が曲をつけたもの……2番の短歌は知らなかったですわ。酒好きと何回きいても、ナゼか若い頃の加藤剛のイメージしか出てこない(笑)


人面魚や人面犬は聞いたことがありますが、人面猫やら牛とかもいるのでしょうか? くだらないことを考える昼下がりです( ̄0 ̄;)




rohengram799 at 15:08|この記事のURLComments(12)

祥雲便りNo.6:神業~かんわざ~

昨晩は仕事帰りに駅前でギャーギャー騒ぐ集団が……そして電車で一緒になってしまった(ーー;) 車内でもうるさい!うるさい! 特にうるさい女がひとりいて、行楽帰りの家族も仕事帰りらしいサラリーマンもカップルも「なんだ、あれは…みっともない」という視線を向けていました。

さてさて……三連休とは無縁なワタクシ、お正月から遊戯場に集う方々は相変わらずとんでもないことをしてくれます……徹夜マージャン明けでギラギラ過ぎるパチ台を見て嘔吐し(スミマセン)救急車とか、救急車までいかなくても……な方々は毎年必ず一定数存在します。

この仕事についた時には『掃除ほど尊い仕事はない』という文章を切り抜き、ロッカー内部に貼りつけて出勤時に黙読して気合い(?)をいれていました。


私はおよそ「掃除」ほど尊い仕事は他にないと思っています。
なぜなら掃除をして、美しくして、他の人を「いい気持ちだ」と喜ばせることのできる仕事は昔から金儲けとしてではなく、修行として実践されてきたくらいだからです。
掃除は美しくする仕事。
中でも一番大事なことは
「心を美しくする」ことだろうと思います。
美しい心とは所有の豊かさをいうのではなく、人間を幸福にする「心の豊かさ」を指すのです。<鈴木清一>



しかし、年数を重ねて話が全く噛み合わない担当者やスタッフと顔を会わせる度になんだかもういいや~と投げやりな気分になり、毎回眺めていた切り抜きも保護していたビニールが破けてきてしまい、結果、ポイφ(゜゜)ノ゜としてしまった昨年。なんとなく半分は惰性で仕事をしていたのですが、今読んでいる『神様の御用人』シリーズ最新刊にこんな言葉があったのです。


「昔な、親父が言ってたんだ」
「掃除ってのは、神業だって」
「穢(けが)れを祓(はら)い清める、尊い仕事だってな」



「本の神様からのお年玉だ!」と思うくらい、今の自分には有り難い言葉でありました。「神業」にはふりがながなかったので、かみわざ?でいいのか?もしかして違う読み方があるのかな?と検索したところ、二番目の意味に「様神に関する行事。神事。かんわざ」とありました。「神業(かみわざ)の清掃員」もどこかに存在するのでしょうが、私はとてもとても(; ̄ー ̄A

自宅は全く片付かない状態なので(常態かも)神様からお年玉ではなくお目玉をくらいそうなのですが「鏡開きの今日が自分の新年じゃないか?」というオメデタイ発想になってきました。石の上にも三年と言いますが、パチ屋の掃除も十年になるので、また「はじめの一歩」でうまくストレスと付き合いながら定年までいようかしら……なんて考えています~多分今月いっぱいくらい( ̄▽ ̄;)


冷え込みがだんだんと強くなってきたので、風邪をひかないように、仕事を休まないように気をつけていきたいと思います。皆さまもまた元気でhappyな1週間になりますように(o^ O^)シ彡☆





rohengram799 at 00:17|この記事のURLComments(4)

2015年11月26日

暁雲便りNo.32:「オノマトペ」にあらず

今月は『神様の御用人』(浅葉なつ)の続編、2・3・4巻と続けて読んでいます。参考までにおぼろ雲便りNo.16:五十恵を…!



古代の神様の名前はふりがなをつけられても読みにくくて大変なのですが、最新巻の話では「名草戸畔(なぐさとべ)という神様が登場します。名草戸畔とは、はるか縄文の昔、名草地方(現:和歌山市海南市)を治めていたとされる女性首長のこと。名草戸畔は『日本書紀』に九州から攻めてきた神武軍に「殺された」と一言だけ記されているだけで謎の多い神様。土地にはその遺体を頭、胴体、足の三つに分断し(敵方に遺体を切断された説が有力)三つの神社に埋めたという伝説があります。


ところが、これとは違う物語が残っていることがわかりました。なかひらまいさんという方がいろいろ調べて、郷土史家の小薮繁喜氏と小野田寛郎氏の協力により『名草戸畔古代紀きの国くにの女王伝説』という一冊の本になりました。


ウェブサイト:http://studiomog.ne.jp/nagusa/


「神武軍は名草軍に撃退されて仕方なく熊野に行った。しかし最終的に神武が勝利し天皇に即位した。そのため名草は降伏する形になったが、神武軍を追い払った名草は負けていない」。小野田家では、名草戸畔は自分たちの遠い祖先と伝わっているそうです。



小野田さんの名前にアレ?と思ったアナタ、そう、戦後、フィリピンのルバング島のジャングルに約30年にわたって潜伏し、その後、日本に帰還した元日本兵・小野田寛郎さんです!ご実家は海南市小野田の「宇賀部神社」の宮司家なんだそうです。宇賀部神社は昔から「名草戸畔」の頭を祀ると言われていて、宮司家の小野田家には名草戸畔の伝承が代々口伝で残されていました。小野田さんは父や祖父からその口伝を聞いて育った最後の伝承保持者だったのです。



ルバング島から小野田さんが帰国した時にはエーッ、そんな人がいるんだ!という感想で、ご実家のこととかご家族のこととか気にした記憶がありません。だから、本文後のコラム的なものに小野田さんの名前を見つけてビックリしました………まさかここで小野田さんと巡り会うなんて( ̄□ ̄;)!!


物語中に小野田さんご自身は登場しませんが、もしあの戦争がなかったら、全く違う人生を歩まれていたのだろうなぁ……と考えてしまいました。神主さんになっていたかもしれないし、歴史学者、郷土史家になっていたかもしれない……これは小野田さんだけではありませんが、いくつもあった可能性や未来を奪ったのが戦争なんだとあらためて思いました。



このシリーズはまだまだ続きそう……神様の名前は覚えられそうにありませんが、神様とのご縁が深くなったかも……しれないと都合よく考えているワタクシです( ̄▽ ̄;)




rohengram799 at 20:29|この記事のURLComments(8)TrackBack(0)

2014年04月27日

おぼろ雲便りNo.16:五十恵

『オセロ●○』は見つかったのですが、イマイチ気分がのらなかったので『神様の御用人』(浅葉なつ)というライトなお話を読んでいます。神様たちの御用を聞いて回る人間が“御用人”。ある日突然、狐神からその役目を命じられたフリーターの良彦。他界した祖父が前任者だったということも初耳!狐神はモフモフでツンデレ(笑) 『口は災いの元なんていうけれど、誰かの言葉に力をもらうこともあるでしょう?』というおばちゃんの言葉にフムフムしたりして…。あと神様の数え方とかはじめて知りました…お神札やお守りも「ひとつ」「一個」などではなく「体」という助数詞を用い数えるんですね。


http://ak8mans.com/kamisamanokazoekata.html



さてさて……昨日はワタクシの50歳の誕生日でありました。記事にする前にお祝いのコメントを下さった皆さま、ありがとうございました(^.^)(-.-)(__)


第500号:知命という記事を書いた時には【五十にして天命を知る】という言葉など全く頭にありませんでした。加納典明は知っていても、天命を知らないおやぢ( ̄ヘ ̄)【五十にして四十九年の非を知る】という心境にも達していないような……まだまだ未熟者でありますので、皆さまにビシビシ鍛えていただかなくては……と思っております。


タイトルですが『五十女』でイソメと読むのかと思っていたら、そのまんま「ごじゅうおんな」らしく……イソメ(魚のエサ)なら(見た目は…ですが)いつまでも食いつかれるイケイケおやぢ乙女を目指してる感じがしてよかったのに……残念( ´△`) めげすに調べたら『五十恵』(イソエ)という文字がありました! 「五十の恵(めぐみ)」なんか化粧品にあったような気がしますが、置いといて……五十にはたくさんの意味もあるので、良い1年になりますようにと期待を込めて選んでみました(・∀・)ノ


ちなみに「五十殿」は「おむか」と読むそうです。この名字に恵さんが嫁ぐと……読み方によっては「おむかえさん」になる…ちょっとフクザツかも(~_~;)←こんなアホなことを考えてばかりの相変わらずなワタクシですが、これからもどうぞよろしくお願い致します<(_ _*)>





rohengram799 at 22:12|この記事のURLComments(12)
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