空のお城通信~オスカー戯言日記~

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タグ:空中ブランコ

『枕もとに本積めばこれ宝船』(丸谷才一)


昨日帰ってから新聞を広げたら、こんな一句がありました~Nice(^-^)v


私は布団に入って本を読むことはないのですが(腹這いで読むのは苦しいし、肩と腕がいたいので持ち上げて読むのはツラい!!)枕元に自分の好きな本を置いておくことはあります。ケータイ置き場になっていますが(((^^;)


近くに好きな本があることで「いい夢が見られるのでは」というお子さまな発想ですな(^.^)


昨日は『ぶらんこ乗り』(いしいしんじ)という本を読みました。わりと薄い本だし、新潮文庫の表紙は夜空に浮かぶブランコや動物たちの刺繍がかわいいです。


タイトルから伊良部センセが出てくる『空中ブランコ』を連想してしまいますが、こちらは中原中也の『サーカス』という詩の感覚に近い気がしました。本編の中に登場人物の書いた童話がある『十一月の扉』みたいな感じ…主人公はこの不思議な物語を書く弟のお姉ちゃんです。


弟くんは幼いのにとっても優秀で、人の百倍は感受性が強い…そんな子の書く物語の視点は全く違って「ああ、そんな考え方もあるんだ」と目からウロコだったり。



「わたしたちはずっと手をにぎってることはできませんのね」
「ぶらんこのりだからな」
だんなさんはからだをしならせながらいった。「ずっとゆれているのがうんめいさ。けどどうだい、すこしだけでもこうして」と手をにぎり、またはなれながら、



なんと言ったと思います?



「おたがいにいのちがけで手をつなげるのは、ほかでもない、すてきなことだとおもうんだよ」



漢字が少ない分、ぶらんこがいったりきたりするようにふたりの気持ちを「ゆあーん ゆよーん ゆやゆよん」……とゆっくり染み込むように伝えてくれる気がします。



人っていつも片手をのばして、自分の手をにぎってくれる誰かを探しているのかなぁ…あっちとこっちの違う世界をゆれながら生きている人もいるし…弟くんはそういった「ゆらぎ」を知りたくもないのに神様から先に知らされていたようで、せつない(ToT)


ある出来事から弟くんは口をきかなくなります。自分の声がまわりの人を不快にするから…いえ吐いてしまうほどの生理的嫌悪感のある「音」になってしまったから。そして彼の話は動物たちの「ものがたり」になっていくのですが…。


この本は冬に読んで欲しい、みたいな感想もあったので「この時期に選んだ私ってエライ!!」と自画自賛←アホでスミマセン('~`;)お父さん、お母さんもいい味だしております。ちょっと岡本一平・かの子夫妻(岡本太郎の両親)を思い出しました。


次は小川洋子さんの『まぶた』を読むつもりですが、表紙の目をつむった女の子の絵が麗子像のタッチに似ていて、ちょっとコワイです~枕元には置けないです( ̄▽ ̄;)


このところ~♪ため息の出るような担当者の口癖に 右手を握りしめる
今日この頃よ…(恋のバカンスはご存知ですか?)でアップダウンを繰り返しておりましたが、皆さまの励ましで上昇気流に乗ってきたような~ありがとうございます!!


徳重ナントカさんが主演していたと記憶している『空中ブランコ』(精神科医の伊良部センセのイメージはイケメンではなく完全にあの野球選手か西田敏行ですね!!)に収められている「女流作家」の中にこんな言葉がありました。


~人間の宝物は言葉だ。一瞬にして人を立ち直らせてくれるのが、言葉だ。その言葉を扱う仕事に就いたことを、自分は誇りに思おう。神様に感謝しよう。~


一瞬にして人の心を粉々にも出来る両刃の剣だとはわかっていても、やっぱりコチラを支持したいです!


そして中学生を描かせたら日本一では?と思わせる(笑)重松清さんの『エイジ』からこの一文。


人間はつながりを切れないんだったら、チューブはすべて「好き」がいいーなんて(以下略)


自分に治療中の患者さんみたいにいろんなチューブがつながれて、ウザい、ダルい…だった彼が思ったこと。


大人だと「つながり」が「しがらみ」になり「好きばかりでもねぇ~また問題が(--;)」なんてすさんできますが(笑)いいよな~この感受性!!と休憩中に読み終わって、なんだかスゴくスッキリした気分になり、仕事中のイライラもぶっ飛ばし~自分でも呆れるくらいでありました!!


そして今日は『十一月の扉』(高楼方子)という本を読んでいます。もちろん11月だから購入(笑)


中学生2年の爽子ちゃんは転校するまでの2ヶ月を「十一月荘」という洋館で生活することにしました。毎日の出来事を自分なりの物語にして書きはじめる爽子ちゃん…どんなときめく言葉に出逢えるのか楽しみです。


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