編集手帳

2021年10月05日

鹿茸雲便りNo.6:べらぼう

9/30付読売新聞・編集手帳に夏目漱石が『坊っちゃん』の中で「篦棒(べらぼう)」の漢字を使用している話が書いてありました。「べらぼうめ!」と漫画の吹き出しなんかでも平仮名で書かれているのしか記憶にない。『坊っちゃん』も読んだけど、全く記憶にない!


記事には「三代目・三遊亭金馬が語源をまくらにしていた」とある。

……大工さんが飯粒をつぶし、練ってノリを作るのに使う篦(へら)からきたことばだという。つまりは「穀潰し」の役立たず。これが「はなはだしくて、信じがたいさま」(広辞苑)の意に転じたともいわれる……

と。漱石のあて字ではなかったということです。どの噺のまくらにコレを使っていたのかも知りたかったな。


「べらぼう」の語源・由来を検索したところ、こちらでは「寛文年間(1661~1673年)の末頃から、見世物小屋で評判になった奇人に由来する。」と最初に書いてありました。他の説もあり……( ̄~ ̄;)

https://gogen-yurai.jp/berabou/


まぁ、漢字で書くこともないだろうし、多分日常会話でも使わないだろうし……「べらぼうに高い!」とか言わなくて「うんと高い! 」と方言が出そうな気がする(^o^;)



rohengram799 at 07:40コメント(0) 

2021年09月09日

鹿火雲便りNo.7:重陽の節句

よし分った君はつくつく法師である


池田澄子さん(*)は変わった句を詠む方だけれど、結構好きです(笑) つくつく法師、どういう意味でそう思ったのか、気になります。

【セミの4コマ漫画】
http://www.moae.jp/comic/otonanosonnayatsu/1273/1


*****


今日は重陽の節句ですね。昨日の読売新聞の編集手帳から……前後の文章は略しています。


◆著者『はじめての江戸川柳』(平凡社新書)から秋の句を引く。〈重陽はなんにも立てぬ節句なり〉。重陽の節句は9月9日である。菊の節句ともいう。高い所へ上り、菊酒を飲んで祝うものとされていた。◆さてこの川柳の何がおかしいか? 正月は門松、3月は雛人形、5月は鯉のぼり、7月は笹竹と”立てる“ものがあるのに、重陽だけは杯に菊の花を浮かべ、ただ飲んでいるばかりということだろうか。◆とはいえ、高い場所とは近隣の山や丘の上なのだそうである。健康的に足腰を動かしたすえ、見晴らしを楽しみながらの菊酒だったらしい。


夜に満ちていく月を眺めながら酒を飲むのだとずっと思っていたけれど、昼酒(朝酒かも?)だったか! 🍶


【はじめての江戸川柳】
https://www.heibonsha.co.jp/smp/book/b163573.html




(*)『池田澄子の百句』
https://ht-kuri.at.webry.info/201409/article_4.html





rohengram799 at 10:35コメント(4) 

2021年08月02日

金涼雲便りNo.2:耐えがたき美味 (〃 ̄ー ̄〃)

今日の読売新聞朝刊・編集手帳はタコの話から始まっていました。


意外にもタコは無脊椎動物としては高い知能を持つ。情報を伝える神経細胞は5億個あり、犬とほぼ同じだ。正方形とひし形を見分け、瓶の蓋を開ける能力もあるという(池田譲『タコの知性』)


タコの知性 その感覚と思考 (朝日新書) >> https://bookmeter.com/books/15633946

ヒグチユウコさんのイラストですね。ネコと一緒 (ФωФ) !



タコというと金原まさ子さんの

わが足のああ耐えがたき美味われは蛸

セクシーな句や、北斎漫画のアレ(*/□\*)を思い出したりしますが、最近見つけた気になる雑誌の表紙は少女と蛸🐙 でした。目がちょっとヤンデル感があるのでご注意を。

ExtrART file.20 (FEATURE:夢幻の国を逍遥する) >> https://bookmeter.com/books/13642702


アトリエサードさんは耽美系の出版物が多いようです。万人受けはしないと思いますが (; ̄ー ̄A

http://www.a-third.com/top.html



こちらもバチアタリ感がいっぱい(個人的な感想)の木村了子さんのお耽美な世界 …… キライじゃないぜ
(*ノω・*)テヘ !!

https://speaker-stack.com/2021/01/27/art-7/


金原さんのこちらの句も思い出します。
https://sea.ap.teacup.com/masakonn/1162.html



ただでさえ暑いのに余計にアツくなってしまった月曜の午後(笑) 皆さま、今週もどうぞご安全に!





rohengram799 at 14:40コメント(4) 

2021年07月11日

細蟹雲便りNo.11:ペタンコの靴

昨日書いた魯山人納豆鉢、なんとバージョンアップしたものがありました ヾ(@゜▽゜@)ノ

https://r.gnavi.co.jp/g-interview/entry/yajirobe/4772


*****


読売新聞(7/10付)編集手帳に新しい靴をおろすときのおまじないについて書かれていました。『みんなの民族学』という本を読んだらしい。目次を読むとちょっと触手…じゃない食指が動く内容なので、そのうち買ってしまうかも (*´∀`)

https://www.heibonsha.co.jp/smp/book/b531869.html


「靴」「 おまじない」で検索すると恋のおまじないとかもありました。

新しい靴をおろす前日は、好きな人の名前を書いた紙を中に入れて一晩置いておくと幸運が訪れる

らしい。紙はもちろん取り出して履くんだよなぁ、好きな人の名前を踏みつけるとか…結婚してからダンナさんを尻にしくみたいだ……とか、ウキウキして夜中に靴を履いたりしないように、という戒めの変化球ではないかと思ってしまう私には無縁のおまじないだわ。


こちらの『モチにあえ、サケにあえ』というおまじないの話は好きです。

https://search.yahoo.co.jp/amp/s/www.sankei.com/article/20170922-ZHT45CZ6TFL25LPDTQL5Q2LNVI/%3FoutputType%3Damp%26usqp%3Dmq331AQIKAGwASCAAgM%253D


「餅に会え、酒に会え」なのかな? お目出度い時にお餅やお酒はつきものなので、たくさん歩いて沢山よいことに出逢えますように、って願いが込められているのかな? なんて思いました。


佐藤真由美さんのこの短歌はいろんな妄想が拡がる一首だなぁ。いつもはヒールなんでしょうね「ペタンコの靴とわざわざ書いているのだから。
大人の女性に見せるためにヒールを履く、そんな背伸びはやめたの!的な年下の彼女なのか、彼氏よりちょっぴり背の高い彼女が身長差をなくすためにペタンコ靴にしたのか、彼氏が「ああいう靴が可愛い」と言ったのを聞いてそれに応えたのか……(ノ´∀`*)


ペタンコの靴で会うのは初めてであなたはやけにニヤニヤしている


ニヤニヤしている彼氏は「これなら走りやすいな!」とか言って、彼女と手をつないで意味なく人混みを走り抜けて欲しい ヾ(≧∀≦*)ノ〃






rohengram799 at 10:15コメント(2) 

2021年06月07日

清遊雲便りNo.3:空と土のあいだで

関東の梅雨入りは来週になるとか……雨の日はうっとおしいけれど、いつまでも梅雨入りしないのもなんだかなぁ、な気分になります。

読売新聞朝刊の編集手帳に長田弘さんの詩の一部が引用されていました。タイトルは「空と土のあいだで」。詩集『人はかつて樹だった』に収められているそうです。

https://www.msz.co.jp/book/detail/07229/





空と土のあいだで 長田 弘


どこまでも根は下りてゆく。どこまでも
枝々は上ってゆく。どこまでも根は
土を掴もうとする。どこまでも
枝々は、それを掴もうとする。
おそろしくなるくらい
おおきな樹だ。見上げると、
つむじ風のようにくるくる廻って、
日の光が静かに落ちてきた。
影が地に滲むように広がった。
なぜそこにじっとしている?
なぜ自由に旅しようとしない?
白い雲が、黒い樹に言った。
三百年、わたしはここに立っている。
そうやって、わたしは時間を旅してきた。
黒い樹がようやく答えたとき、
雲は去って、もうどこにもいなかった。
巡る年ともに、大きな樹は、
節くれ、さらばえ、老いていった。
やがて来る死が、根にからみついた。
だが、樹の枝々は、新しい芽をはぐくんだ。

自由とは、どこかへ立ち去ることではない。
考えぶかくここに生きることが、自由だ。
樹のように、空と土のあいだで。 




皆さま、どうぞ今週もご安全に!




rohengram799 at 08:15コメント(0) 
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