肝油

2015年01月21日

福雲便りNo.19:雪中花

テレビや新聞で水仙の話題を見聞きする時期になりました。漢名の「水仙」を音読みして「すいせん」。漢名は「仙人は、天にあるを天仙、地にあるを地仙、水にあるを水仙」という中国の古典からだそうです。きれいな花の姿と芳香がまるで「仙人」のようなところから命名されたらしい……仙人というと白いヒゲのおじいさんのイメージですが、中国の方のイメージは違ったのかしら(笑)


別名「雪中花(せっちゅうか)」。雪の中でも春の訪れを告げるので、この名前になったようです。詩的で美的!!



『肝油噛みし頃が初恋黄水仙』(守屋明俊)


普通の水仙は冬の季語になりますが、黄水仙は春になるそうです。黄水仙は水仙の中でもっとも香りが強いとか。この句に出てくる肝油缶の色も黄色だった気がします。子どもの顔がばぁん!と大きく出ているヤツです。ワタクシは保育園時代に1日1個でしたが、もっと食べたい!ワガママな子どもで、小学生の時にも近くの薬局で肝油を買ってもらった記憶があります。


幼い頃の初恋は先生だったのか隣りに座った女の子だったのか……黄水仙の咲く頃ですから、卒園の時期に淡い恋心を意識したのかも……初恋は肝油フレーバー、昭和感がたっぷりです(≧▽≦)



『水仙を映すピアノと待たさるる』(秋田市 佐良土 朝孝)


よく磨かれたピアノに水仙の白い花が映っているのは、学校の音楽室か個人レッスンの生徒さん宅か、または別の場所か…。待っている人はどんな人? 待たせている人はどんな人? 季節は冬だけれど、時間は朝昼晩、いつかしらん? 早朝や真夜中もある? 性別、年齢などいろんなパターンがうかんできて、それぞれにドラマがありそう!!


私は……時間は早朝、舞台は女子高の音楽室。憧れの先輩からピアノの個人レッスンとまではいかなくても、アドバイスをもらうために待つ下級生……おねえさま!の世界でもそうでなくてもOKよ!!← もう今日は寒すぎる1日だったので、こんな妄想でもしないと仕事が出来ませんでした( ´△`)



皆さまもあたたかくして早くおやすみ下さいね。






rohengram799 at 19:53コメント(10) 
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