脚下照顧

2015年03月23日

咲雲便りNo.23:アルキメンデス

今日の午前中、ちょっと風が強い時間がありました。造成地の方から何やら飛んできて、最初ビニールかと思ったら、どうもレインスーツ(雨具)のズボンのよう……風に翻弄されたあと負けるもんか!と街路樹に巻きついたのですが、哀れにもまた飛ばされていきました……( ´△`)


道路の真ん中におちなくてよかったですが、歩道でもジャマはジャマ……見つけても捨てる場所に困るし得体が知れないので迂闊に触るのも危険だし……ちゃんと管理してほしいですわ。


歩くと言いますと、むかーし大塚食品から『アルキメンデス』というインスタント?食品が発売されていました。四角い容器で中は2層になっており、下層にはかた焼きそば、上層はプラカップに具材入りの「八宝菜あん」がセット。プラカップの「あん」を麺にかけてほぐして食べるというヤツですね。今ならそうか~と納得するのですが、当時はかた焼そばとか知らなくて、ナンダこれは(´・ω・`)?でした。


待たずにすぐ食べられるということで、アン・ルイスさんが出ていたCMでは「止まって食べてはいけません」とのナレーションが入っていました。歩きながら食べられる……「歩き麺です」とギリシャの数学者「アルキメデス」の洒落で「アルキメンデス」……ビミョ~な商品名ですな(O.O;)(oo;) 味は好みがわかれたみたいですが、翌年には酢豚味のバージョンも発売されたそうです!! 全然知らなかった。わざわざ、どうしても食べ歩きたいメニューでもないし、食べ歩きを勧めるっていうのもどうなのよ……と思ってしまう。


昔の教科書には道路を歩行中に気をつけることとして「履物を引きずって歩かないこと」「歩道車道の区別をハッキリとすること」「路上を列を作って他の人の通行のじゃまと、ならないこと」「道を歩きながら大声で話をしないこと」「歩きなから、物を捨てたりしないこと」「 歩いている他人をじっと見つめたりしないこと」と書かれていたそうです。マナーが悪い人っていつの時代もいますが、最後の「歩いている他人をじっと見つめたりしないこと」というのは、今はスマホをいじっていて他人なんか気にしない人がほとんどのような……駅の近くには《歩きスマホは危険 チカンに注意》の看板とかありますから( ̄~ ̄;)



ハクモクレンやサクラや……花に浮かれて上ばかり見ないように、まわりにも足元にも気をつけてお散歩を楽しみたいと思います(*´∀`)♪





rohengram799 at 17:59コメント(6) 

2012年05月10日

あかね雲便りNo.9:イキなココロは足元から(._.)

うふふ、皆さま、トキさまのヒナ5羽の名前公募の話をお聞きになりまして?きっと私のようにラオウさまやケンシロウ、サウザーなどと思う輩がいるに違いありませんわ!(((^^;)でもきっと、愛とか平和とか夢や希望、宇宙とか~そんな未来に向かう名前や昔ながらの雅(みやび)な名前が選ばれるような気がします。横文字も(笑)ありかしら!?なんにせよ、健やかに成長して欲しいですね(*^^*)


健やかに…と言えば、新聞の投稿欄になかなか良い話がありました。中学男子なのですが、母親が自分の靴の中に脚下照顧】と書いたカマボコ板みたいなものを入れることがある。ある日、気になり言葉の意味を調べてみたら…というものでした。


脚下照顧(きゃっかしょうこ)とは、禅家の語で「他に向かって悟りを追求せず、まず自分の本性をよく見つめなさい」という戒めの言葉。転じて、他に向かってアレコレと理屈を言う前に、まず自分の足元を見て自分のことをよく反省すべき。また「足元に気をつけなさいよ」=「身近なことに気をつける」という意味。「脚下」は足元=(転じて)本来の自分、自分自身。「照顧」は反省しよく考える、またよくよく見る。「照顧脚下:しょうこきゃっか」ともいうそうですが、裁判の「証拠却下」に聞こえそう('~`;)


もともとのエピソード(?)は……昔、むかし、中国に法演(ほうえん)というお坊さんがいました。ある晩、3人の弟子を連れて寺に帰る時のこと、夜道に一陣の風が吹き、持っていた灯が吹き消され、真っ暗になってしまいました(;o;)そこで立ちすくむ4人。その時、法演は弟子達に質問をしました。「暗い夜に道を歩く時は明かりが必要だ。その明かりが今消えてしまった。さあお前達、この暗闇の中をどうするか言ってみなさい」と。「思いも寄らない災難に遭ってしまい、前途は暗いがどう切り抜けていく?」という意味合いを含んだ問いかけです。


1人目の仏鑑(ぶっかん)は「すべてが黒一色のこの暗闇は、逆にいえば、美しい赤い鳥が夕焼けの真っ赤な大空に舞っているようなものだ」次に仏眼という人は「真っ暗の中で、この曲がりくねった道は、まるで真っ黒な大蛇が横たわっているようである」と答えましたが、こんな必要以上に装飾された言葉は師匠にスルーされます。いくら僧職系だからって、ねぇ~アレ!?( ̄▽ ̄;)


最後に圜悟克勤(えんごこくごん)が「看脚下」と答えました。「真っ暗で危ないから、つまずかないように足元をよく見て歩きましょう」と答えたのです。この言葉に師匠は「そこだ、その通り!!」と絶賛したということです。暗い夜道で突然明かりが消えたならば、まず今ここでなすべきことは何か?それは他の余計なことは考えずに、つまずかないように足元をよく気を付けて行くということ、それしかありません。自分の足元を直しながら、我が生き方を深く反省しなさい。足元を見ると同時に、自分の至らなさ、未熟である自分に気づく、発見する。「足元を見る」ことには、こんな大事な意味があったのですよ、奥さん~バシバシ!!あ、とっくにわかっていますよね(-_-;)


投書の学生は歯医者に行った時、玄関にバラバラになっていた他の人たちの靴も揃えました。次にきた人たちもきちんと揃えてくれて、清々しい気分になったそう!自分の足元を見て反省し、次の行動に移した少年、エライぞ(^-^)/そして「きちんとしなさい」と言うだけでなく、本人にも気づかせる方法を選んだ母上、ただ者ではない(笑)お茶を習っている方なのかしら?と思いました。


長くなってしまいました~お付き合いありがとうございました。




rohengram799 at 12:01コメント(13) 
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