花笑み

2017年05月17日

起雲便りNo.16:花と茶と鉄

5月も半ばを過ぎました。比較的新しい季語に「新樹光」というのがあるそうです。「新樹」だけはよく聞きましたが「光」という一文字が加わるだけで、場景があざやかになりますね。




「花笑み(はなえみ)」という言葉もよく聞きます。この花はわたしです。やっと綺麗に咲いたのです・・・は桜田淳子さんの♪三色すみれの冒頭のセリフですが、この花は百合をさしているようです。


万葉集に「道の辺の草深百合の花笑みに笑みしがからに妻と言ふべしや(作者不詳)や「夏の野の茂みに咲ける姫百合の知らえぬ恋は苦しきものぞ(坂上郎女)という歌があるそうで、花全般を指すのではなく「花笑み」の「花」は百合で季節は夏になるとか。清楚な美人の微笑み、日本画のイメージですね。


季語の「花」は桜、「山笑う」も春の季語なので満開の桜の吉野山などを想像していましたが、山自体はいろんなものが芽吹いてハーレム状態でウハウハなのかも?とまだバカな子とを考えてしまいました~1年を通して山にはその時々の美しさがありますから、花の有無は関係ないと思いますが(^^;)))



八十八夜も過ぎましたが「空茶(からちゃ)」という言葉があるのですね。お茶菓子がなくても、なにかお茶請けとなるものを出すことがマナーだと。ウチは商売をしていたので、お菓子も漬け物も売るほどある状態、お茶請けがないということはなく、こんなにいろいろどうするんだ?でした。だから「空茶で失礼ですが」と言うことはなかったなぁと思い出しました。


「お持たせ」という言葉も最近になって知りました。お客さまが持ってきたものを、その人にもてなしとして直接出す時に、もてなす方が言う言葉ですね。こんな品のいい言葉ではなくて「もらったもんをすぐに出してわりいじゃん」「早速もろうじゃん」と方言丸出しで母が言っていたのを思い出しました。だいたい遠方からのお客様からいただいた物はお仏壇直行で、お客様が帰られてから「食べていい?」状態だったので(;´∀`)



話は変わりますが、佐川光晴さんの『鉄道少年』を読みました。国鉄が健在だった1981年、北海道から東京までひとりで旅をする不思議な男の子が・・・室蘭本線、中央線、東海道線、相模線・・・彼の存在は出会った人々の記憶に深く刻まれます。彼はなぜひとりで旅しているのだろう? 成長した男の子は鉄道に関わる仕事につき、父親になろうとしています。5歳以前の記憶がない彼は、思いがけない形で自らの過去を知ることになります。


鉄ちゃん鉄子でなくても大丈夫(笑) たくさんのいろんな職種の人が鉄道を支えているのだということがわかります。そして、自分が小さい頃にガタゴト電車に揺られて母や兄と!また祖父と出掛けたことなどを思い出しました。甲府に行くのに「往復切符」があったのですよ~今だったら切符を買うよりSuicaでスマートに!ですよね~あの硬い切符が懐かしい! そして学割で東京に行くより「東京自由切符」を買ったほうが安い!とか言って友だちとキャーキャーしていた時代がよみがえる~!



花の道、茶の道、鉄の道・・・これからの人生が荊(いばら)の道になりませんように・・・(;´Д`)




rohengram799 at 14:03|PermalinkComments(4)

2012年05月31日

あかね雲便りNo.37:花笑み、山笑う

昭和の時代、イラクにあるネアンデルタール人の遺跡を発掘していたアメリカの考古学者が、遺跡のまわりに大昔の花粉がこぼれているのを発見したことがあるそうです。調べてみると、それは菊やスミレなど美しい花のもので、同年代のもの…そしてまわりにあったのではなく、わざわざ近くの山に花を摘み行き、飾っていたらしいということでした。


ネアンデルタール人は約10万年前の人(?)と言っていいのかしら…太古から人には花を愛でる気持ちがあったのですね~なんだかあたたかい気持ちになります。


「花笑み」は花が咲いたようにパッと明るくなる笑顔のこと。木々が芽吹いた春の山が「山笑う」です。「笑う」には「つぼみが開く」という意味があるそうです~女子中・高生が友だちと楽しく笑いながら通りすぎていく姿などはそんなイメージでしょうか?夏服になるとまたイイですが(*^^*)←おやぢが抜けない!!


『腹にある家動かして山笑う』(高浜虚子)


春が来た!!の喜びあふれたこの句とは違い、まさに「花」でも「山」でもなく「腹」が笑うという表現がピッタリあいそうなワタクシ('~`;)梅雨入りを前に体調管理に気をつけていきたいと思います!!



rohengram799 at 11:51|PermalinkComments(10)
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