苔玉

2014年07月25日

美雲便りNo.27:メグル

休みの日、ぼーっとしていたらテレビから『お盆玉』という言葉が……苔玉みたいに盆栽関連の何かと思っていたら、お年玉のお盆バージョンなんですね。江戸時代に東北で奉公人に衣類やゲタを渡した習慣が由来とされていて、日本郵便では、全国の郵便局で専用のポチ袋「お盆玉袋」を売り出したとか。「お盆玉」の名称は紙製品製造販売のマルアイ(山梨県)が商標登録しているときいて「甲州商人だわ」と思いました。


以前『孫の力』という雑誌の新聞広告に「孫を幸せにするお金の使い方大研究」ってありましたが、少子化だからって子どもを甘やかしすぎな気もします。スーパーなどでもこのポチ袋を見たら「これなぁに?」「お年玉みたいにお金がもらえるの?」となりそう……経済力のある祖父母や親戚ばかりではないのだよ~冬休み明けの「いくらお年玉もらった?」会話が夏休み明けにも「お盆玉いくらもらった?」と子どもたちの間で交わされるようになるのかしら(;´д`)


孫どころか結婚するのかもわからない息子ふたりがいるワタクシ、今日は乾ルカさんの『メグル』という連作短編集を読んでいます。アルバイトを探していると「あなたはこれよ。断らないでね」と奇妙な迫力を持つ大学学生部の女性職員から半ば強要され、仕方なく指定されたアルバイト先にいくことになる大学生たち。その内容はさまざま。「ヒカレル」「モドル」「アタエル」「タベル」「メグル」の5つの物語。今は「アタエル」なんですが、これはやっぱり取り消すわ、というバイトを無理矢理やらせて下さい!と言った男子学生の話。犬の餌やり、1日1回1万円(交通費込み)を2週間、コレはラクだ!! ウハウハでそのお金持ちのお宅に行くのですが……やっぱり「ウマイ話にはお気をつけ下さい」な展開になりそう( ̄ヘ ̄)


「巡る」と「廻る」は何が違うのかしらと思って検索したのですが、前者は順に回る。用途:「名所を巡る」「彼を巡るうわさ」など。後者は回って戻る。「池の周りを廻る」「季節が廻る」など…とありました。でも千春ちゃんとか♪めぐる~めぐる季節の中で~とか歌っていたよね……とツッコミを入れてしまうワタクシ( ̄▽ ̄;)なんとなく気分的なものかしら……意味はさほど違いはないようですし。


『メグル』で調べていたら【曲水の宴(きょくすいのえん)】というモノが出てきました! 昔、宮中や貴族の屋敷で陰暦3月3日に行われた年中行事のひとつ。庭園の曲水に沿って参会者が座り、上流から流される杯が自分の前を通り過ぎないうちに詩歌をよみ、杯を手に取って酒を飲んでから杯を次へ流すという遊びで、もとは中国で行われたものだそうです。曲宴。曲水(めぐりみず)の豊(とよ)の明かり。「ごくすいのえん」とも。しかし、コレはかなりの知識・教養がいりますね。流しそうめんだったらどうなる(´・ω・`)?なんてアホなことを考えてしまいましたが、こんなに知的生活を楽しんでいた時代もあった中国の今のモラルの無さは嘆かわしいばかりですね。



明日もキビシイ暑さになりそうです。皆さま、お身体に気をつけて楽しい週末にして下さい。佳き出来事がめぐりますように、また諭吉くんたちも巡りめぐって皆さまのおサイフに戻って来ますように(*^^*)






rohengram799 at 22:31コメント(14) 
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