2019年12月03日

黄冬雲便りNo.2:菊と牡丹

幸田露伴の『菊 食物としての』(*)を読んだ時に


花で味のよいものは何と云つても牡丹であるが、これは力よく之を得るに及びやすい訳にゆかぬ。ゆふ菅すげの花も微甘でもあり、微気の愛すべきものがあつて宜いが、併しかし要するに山人のかすけき野饌である。甘菊の大なるものは実に嬉しいものである。



という文章があって、牡丹を食べる!? … 作家の藍川京先生にブログコメントで質問したら(先生のブログは植物の写真がたくさん。月下美人やカタクリを食べるのもコチラで知ったので)「イノシシ肉のぼたん鍋🐗かもしれない」的なお返事をいただきました(笑)


私のコメント(前半は台風被害の話で略)……幸田露伴の随筆でしたか、食用菊について書かれていた中に、牡丹も甘くて美味しい、とありましたが、先生は食した経験はありますか? 煮て食べるようですが…。


先生のお返事コメント(о´∀`о)

台風、大雨の被害による農家の方達の哀しみはいかほどかと心が痛いです。
苦労して愛情を込めて育てたものが、一瞬にして台無しになってしまうのですから。
国からの手厚い援助があればと思っています。
多くのボランティアが現地に入っているようで、手を合わせたくなります。

食用菊、特に紫の「もってのほか」は大好物ですが、「牡丹も甘くて美味しい」とあり、私は食用は知りません。おせんべいなどに花びらを入れることはあるようですが。
甘くておいしく、煮て食べると書いてあり、もしかしたら牡丹は牡丹でも猪の肉のことではないかと(笑)。
それなら煮て食べますし、美味しいので。
京都で有名なぼたん鍋のお店で、美味しい牡丹(猪)を戴いたことを思い出しましたが、さて、幸田露伴が書いたものはどちらでしょうね(笑)。




検索しても花びらで包んだ手まり寿司みたいなものしか見つからず……花びらを酢の物みたいにして食べたのか、天ぷらにしたのか? 最初に食べようと思った人は食べたらたら艶やかな美女に変身すると思ったのかなぁ……漢方薬の記事の中に食べ方は書いてありました(**)



ユウスゲは食レポ記事を発見!! (***)
興味深いです〜慌ただしい師走でありますが、お暇な時にでもお読み下さいませ。




https://www.aozora.gr.jp/cards/000051/files/3538_47839.html

**
https://www.kampo-sodan.com/column/entry-2307

***
https://daisensando.hatenablog.com/entry/20150712/1436660449

rohengram799 at 09:45|この記事のURLComments(4)

2019年02月28日

令月雲便りNo.32:訪問者

今年の千葉県公立高校入試の国語、私が以前読んだ「菊のきせ綿」の一部が問題になっていました。菓銘を〈養生なつめ〉とつける場面でした。

菊のきせ綿 江戸菓子舗照月堂2 (時代小説文庫) >> https://i.bookmeter.com/books/12618529

しばらく読まないうちに4巻まで出ていたので、本屋さんにGo!したのですが、3巻までしかなかった………そしてとっても気になる終わり方だったので、早く4巻を読みたい(´Д`;)

【追記 2022/10/14】
重陽の節句の楽しみ方|重陽の節句 大人の雛祭り 後(のち)の雛
https://www.ningyo-kyokai.or.jp/choyo/howto.html


私が高3の時に買った国語の問題集に『訪問者』という詩がありました。問題よりもこの詩がとても気に入って、どの詩集に載っているのかとずっと思っていました。昔は今みたいにスマホですぐ検索とか出来ませんからね(^_^;) そのうち、詩人の名前も「イトウ」しか記憶になくなり、その漢字も伊藤なのか伊東だったかあやしくなり………コピーしておけばよかったのですが、そこまで頭が働かなかったらしい………書き写したのかもしれないけれど、問題集自体も行方不明。当時コピーは20円だったかなぁ? そしてコピー機がある本屋さんは学校の近くにしかなかった! 今は本当に便利になりましたよね(笑)


萩尾望都さんの漫画『訪問者』は昨年読みましたが、18歳の私が好きだった詩はコチラ! 今でもあの制服を着ていた頃の季節がよみがえります(ノ´∀`*)



伊東静雄 『訪問者』

http://www.midnightpress.co.jp/poem/2008/06/post_49.html

rohengram799 at 00:21|この記事のURLComments(4)

2011年09月09日

第569号:セキレイの鳴く頃に…(゜□゜)

『濡れて折る 袖の月影 ふけにけり 籬(まがき)の菊の 花のうへの露』(金槐和歌集 源実朝)


一年を15日ごとにわけて季節を表したのが「二十四節季」で、それをさらに5日ごとに分けたものが「七十二候」だそうで~それによると今の時期(9/8~12)は《草露白》(くさつゆしろし)というらしいです。

秋の花に朝露とか風情があっていいですよね~特に秋はキキョウとかリンドウとか紫色の花が多いのでまた一段と艶かしく~麗しゅうございます!!

菊といえば…菊の文字の入った神様「菊理媛神」(くくりひめ)がっいらっしゃいますね。死者(イザナミ)と生者(イザナギ)の間を取り持ち、仲直しさせたとして(古事記に記述があるとか…話せば長くなりますのでカットしております)縁結びの神とされているそうです。

イザナミとイザナギといいますと…お二人(?)が日本を創造した神様と言われていますね。 『日本書紀』にセキレイという綺麗な鳥も登場するらしいのですが(アニメを連想した方、多分関係ないハズ)このセキレイが尾と首を揺らすのを見て「男女のホニャララ」←何故か自主規制(笑)を知ったというのです……!

えっと~日本はコウノトリではなくセキレイが運んでくれたということになるのでしょうか?( ̄▽ ̄;)



rohengram799 at 08:49|この記事のURLComments(11)
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