空のお城通信~オスカー戯言日記~

空のお城へようこそ゚+(人・∀・*)+。♪ 自分の好きなこと、興味のあることを書いています。

タグ:萩原朔太郎

最近の読売新聞の「編集手帳」に萩原朔太郎の『冬の情緒』の書き出しが引用されていました。


冬といふ季節は、蕭条とした自然の中にをののいてゐる、人間の果敢ない孤独さを思はせる。



「果敢ない」……… これは「かかんない」ではなく「はかない」と読むそうです。知らなかった!「 人の夢と書いて儚い」ばかりではなかったのか! 青空文庫にこの随筆がありました。この中にある与謝蕪村の俳句も「冬の情緒」が素晴らしい。


【冬の情緒】
https://www.aozora.gr.jp/cards/000067/files/50216_35102.html



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中国で翡翠はカワセミを指す言葉で「翡」は赤色を、「翠」は緑色を意味するとか。「翡」という字はオス、「翠」はメスを表しているとどこかで読んだ記憶があります。麒麟とか鳳凰も雌雄があったなぁ、などと思いつつ……ヤマセミもいるのは知らなかったです。


【カワセミ】
http://blog.livedoor.jp/george3637/archives/40937136.html?utm_source=jpnews&utm_medium=2&utm_campaign=1


【ヤマセミ】

http://www.forest-akita.jp/data/bird/01-yamasemi/yamasemi.html


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また1週間が始まりました。皆さま、どうぞお身体に気をつけてお過ごし下さいませ。


『千夜一夜物語』タイトルしか知らないこのお話、読んでみましょーか、と検索していたら本の内容よりも表紙のエロさにヒャ~Σ(゚∀゚ノ)ノとなってしまったおやぢです。

http://app.m-cocolog.jp/t/typecast/627018/528774/63375483


「古沢岩美」という名前は初めてきいたので、あらためてこの方を検索。お色気ムンムンな作品ばかりを描いていたわけではないことがわかりました。香月泰男の『青の太陽』と一緒に飾りたい気がする。


【月に吠える】

https://kokorotomn.exblog.jp/22785481/

【青の太陽】

https://search.yahoo.co.jp/amp/s/gamp.ameblo.jp/e-konext/entry-11003008332.html%3Fusqp%3Dmq331AQECAEoAQ%253D%253D



「月に吠える」というと『緑の袖』(20日)でも書きましたが、萩原朔太郎の詩集を思い出します。海に向かって叫ぶのではなく、月に吠えるというのは一匹狼をイメージします。女性にはしっくりこない表現かな。女ひとり、やるせない気持ちはどこに持っていけばいいのでしょう?




月つながりで夢枕獏さんの『月神祭』を読みました。なんとゆーか、暴れん坊と心配性のジイさんの冒険!という感じですかね? エロさよりもグロさ、ホラー感が勝っていました。耽美さはあんまりなかった……。 結構サクサクと話は進んだので、タイトル買いした作品としてはまぁアタリかも(笑)

http://www.yumemakurabaku.com/archives/1862808.html

『グリーン・スリーヴス』という曲がありますが、このタイトルの「緑の袖」が何を示しているのか、いろんな説があるそうですね。袖に草の緑の葉緑素が付着している...という発想から、この女性は野外を仕事場とする娼婦だったのだ、とか(なんでそんな発想になるんだ? 私でも考えないぞ)緑は特にケルトの影響が強いイングランド北部やスコットランドでは妖精の色とされているために、この女性はすでに亡くなっているのだ、とか。こちらのブログの考察が一番スッキリ感があったのでお読み下さいませ。


https://seiko24.blog.so-net.ne.jp/2016-07-03




あと『月に吠える』というタイトルの絵を見つけたので(この話はまた後日)、萩原朔太郎の詩集にこんなのがなかったか?と検索していたら「グリーン・スリーヴス」のムフフ(*ノωノ)解釈に通じるような詩がありました。う~ん、殿方の中にはこんな気持ちが潜んでいるのでしょうか?



『愛憐』萩原朔太郎

きつと可愛いかたい歯で、
草のみどりをかみしめる女よ、
女よ、
このうす青い草のいんきで、
まんべんなくお前の顔をいろどつて、
おまへの情慾をたかぶらしめ、
しげる草むらでこつそりあそばう、
みたまへ、
ここにはつりがね草がくびをふり、
あそこではりんだうの手がしなしなと動いてゐる、
ああわたしはしつかりとお前の乳房を抱きしめる、
お前はお前で力いつぱいに私のからだを押へつける、
さうしてこの人気のない野原の中で、
わたしたちは蛇のやうなあそびをしよう、
ああ私は私できりきりとお前を可愛がつてやり、
おまへの美しい皮膚の上に、青い草の葉の汁をぬりつけてやる。




朔太郎って自分の性に悩んでいる感じの、なんだかちょっとせつない詩も書いているので、またイメージが変わってきました。



『恋を恋する人』


 わたしはくちびるにべにをぬつて、
 あたらしい白樺の幹に接吻した、
 よしんば私が美男であらうとも、
 わたしの胸にはごむまりのやうな乳房がない、
 わたしの皮膚からはきめのこまかい粉おしろいのにほひがしない、
 わたしはしなびきつた薄命男だ、
 ああ、なんといふいぢらしい男だ、
 けふのかぐはしい初夏の野原で、
 きらきらする木立の中で、
 手には空色の手ぶくろをすつぽりとはめてみた、
 腰にはこるせつとのやうなものをはめてみた、
 襟には襟おしろいのやうなものをぬりつけた、
 かうしてひつそりとしなをつくりながら、
 わたしは娘たちのするやうに、
 こころもちくびをかしげて、 
 あたらしい白樺の幹に接吻した、
 くちびるにばらいろのべにをぬつて、
 まつしろの高い樹木にすがりついた。



今日はエッフェル塔が完成した日なので「エッフェル塔記念日」らしいです。フランスでも記念日として何かお祝い事があるんでしょうか?



「ふらんすへ行きたしと思へども ふらんすはあまりに遠し せめては新しき背広をきて きままなる旅にいでてみん。」


萩原朔太郎の詩篇「旅上」の冒頭部分だそうです。この後にもまだ続いていて、季節は5月でしたが、目的地が海外というより、どこかに旅したいなぁという気分なのかなと。近くをお散歩する時にでも・新しい靴だったり、バッグだったり・・・新しいものがあるとちょっと違う気分になりそう。 昔、宝塚ファンの知人が「観劇の時には、ハンカチでもピアスでも何か1つ新しいものを身につけて行く」と言っていたのを思い出しましたわ。




ふらんす、といえば『フランス反骨変人列伝』という本を知りました。変人というより、自分の信念を貫いたって感じなんでしょうか? ちょっと興味のある1冊です。


http://www.francedays.info/2008/05/blog-post_16.html?m=1


http://www.fben.jp/bookcolumn/2006/07/post_1154.html



日本でも自分ひとりでは妾を持てないけど、何人かなら・・・という、女からしたらバカヤロー!なことがあったのですね。生きていくための手段のひとつとしてもやはり・・・かなしい。『雨やどり』という時代小説で知りました。


https://www.kobunsha.com/shelf/book/isbn/9784334775179


【安囲い】

https://news.ameba.jp/entry/20141128-617





さてさて、今日で3月も終わり。今月は先月分もたくさん書けたわ~!と思っています(笑) 来月はどうなるかわかりませんが。



ワタクシにはおフランスどころかTOKYO も遠いのですが、妄想は無限、いつでも遠い世界に身軽に旅立てます(笑) またどうぞよろしくお付き合い下さいませ。


前の記事に書いた「ちぇすといけ関ヶ原」は吉田雄亮さんの『茜色の雨』という作品中に出てきました。『留守居役日々暦』の2作目なんですが、タイトルをいつも「居留守居役」と言ってしまう……居留守がお役目ってなんだよ!とひとり突っ込んでいます( ̄▽ ̄;)



外様藩の大藩薩摩藩が幕府を敵視するような三大行事を毎年行っている、とあり……ひとつは5/28に行う曽我兄弟の討ち入りを記念する行事。次が9/14に鎧兜に身を固めた全藩士が「ちぇすといけ関ヶ原」と連呼しながら島津義弘の菩提寺伊集院円妙寺へ行進して関ヶ原敗戦を心に刻む行事、最後は12/14の赤穂義士伝輪読会……徳川憎し(`Δ´)!がありありと表れている「ちぇすといけ関ヶ原」がスゴいです……関東圏で生活していると特に意識することはないですし(赤穂浪士のお墓がある泉岳寺には行ってみたいです)歴史にも詳しくないので、ちょっと子どもじみた行動に思えなくもない……しかし、この積年の恨みが幕末の薩長同盟に繋がったのかと思うとまた人の念のスゴさを思ったり……。



話はかわりますが、22日にアイルランドで同性婚の合法化をめぐる世界初の国民投票が行われましたね。約62%の賛成多数で可決……ちょっとビックリしました。東京でも渋谷区が4月1日、同性カップルを結婚に相当する関係と認めて「パートナー」として証明する条例を施行していますが、婚姻届けも受理してほしいという要望・活動も……これはまだまだ問題があるでしょうねぇ……離婚する場合もあるでしょうし……。メディアに出ているご本人たちも自分たちが動くことで世間の人たちに考えてほしいというのがあると思いますが、正直キレイなふたりで絵になるから取り上げているという気がしないでもない……。


私はむかーし、サッポーという女流詩人が女性が好きでレスボス島に住んでいたから「レズビアン」という言葉が生まれた、ときいていたのですが、どうも違うみたいですね。サッポーもしくはサッフォーは、少女たちに対する美しい恋愛詩を書いていたのが曲解されたようです。とても不快に思っているレスボス島の出身者もいるようで(もともと"レズビアン"は"レスボス島の出身者"の意味があるそう)レスボス島ではなく中心都市ミティリニを使って"ミティリニ島"という呼称を用いているそうです。紀元前6世紀とかの記録なんて……どこまでホントか確かめようがないですね(ーー;)



最後に、萩原朔太郎がこんな詩を書いていたのか(;・ω・)というショーゲキを受けた『恋を恋する人』をお届けします。本心なのか、単なる変身願望なのか、誰かモデルがいるのかはわかりませんが……なんだかちょっとせつなくもありますρ(・・、)



 わたしはくちびるにべにをぬつて、
 あたらしい白樺の幹に接吻した、
 よしんば私が美男であらうとも、
 わたしの胸にはごむまりのやうな乳房がない、
 わたしの皮膚からはきめのこまかい粉おしろいのにほひがしない、
 わたしはしなびきつた薄命男だ、
 ああ、なんといふいぢらしい男だ、
 けふのかぐはしい初夏の野原で、
 きらきらする木立の中で、
 手には空色の手ぶくろをすつぽりとはめてみた、
 腰にはこるせつとのやうなものをはめてみた、
 襟には襟おしろいのやうなものをぬりつけた、
 かうしてひつそりとしなをつくりながら、
 わたしは娘たちのするやうに、
 こころもちくびをかしげて、 
 あたらしい白樺の幹に接吻した、
 くちびるにばらいろのべにをぬつて、
 まつしろの高い樹木にすがりついた。




追記:埼玉・茨城にお住まいの皆さま、地震は大丈夫でしたか? 私は外にいたので全く気づかず…緊急地震速報に驚きました。帰宅時に交通機関が混乱していませんように。

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