葛飾北斎

2018年06月04日

芸香便りNo.3:タコ

毎月29日は「肉の日」だけれど、5月29日は「幸福の日」だったらしい。グリーティングカードや慶弔ギフトなどを販売する株式会社ヒューモニーが制定。五(こ)二(ふ)九(く)で「こうふく」の語呂合せ。ああ、そうですか・・・って感じ(゚~゚)「多幸助」というたこ焼き屋があったな、と思い出しました。ついでにタコの詩も。



『動物詩集 又はオルフェさまの供揃い』というギョーム・アポリネールの中にある作品。アポリネールというと「ミラボー橋」がうかぶのだけれど、これは動物を獣、虫、魚、鳥の4章に分けて収めた詩集だそうな。



        「蛸」

   天空めがけて墨を吐き
   愛する者の血をすすり
   美味い、美味いと舌つづみ、
   この残酷な怪物が
   僕なんだから厭になる。

         

動物詩集は1911年にパリで限定120部で初版発行。堀口大學の訳。市川裕見子さんが訳したものはこちら。



天に向かって墨を吹き
愛する者の血をすする
そしてその血をうまいと思う
この人でなしの怪物 それが私だ




タコが怪物・・・蛸入道か!と連想するのはお子さまで、北斎のアレ( 〃▽〃)を連想するのが大人でしょうか?



【「ミラボー橋」シャンソンも聴けます】

http://chantefable2.blog.fc2.com/blog-entry-182.html



rohengram799 at 15:37|この記事のURLComments(2)

2014年06月04日

慶雲便りNo.4:哀愁の老カッパ

明日は雨の予報……カッパを用意しないと!で、今日はカッパの話題です~なんてワケではなく……最寄り駅構内に写真やら生け花やらサークル活動の発表の場みたいなかたちで作品が展示されるのですが、今は絵画サークルのよう。


その中の一枚がチラリと目に入りました。ベンチみたいなのに薄い緑色のヒョロっとした人らしきモノと薄い黄色い人らしきモノが座っているように見える……「ああ、カッパ黄桜か」


……いや待てよ、なんかヘビみたいなのが足元にいないか? それにリンゴみたいなのもある……カッパじゃなくてエデンの園のアダムとイヴじゃないのか?とやっと気がつきました!! でもスレンダーボディはカッパ黄桜……というワケで、カッパについて調べてしまいました!!


http://miroku678.blogspot.jp/2009/09/blog-post_27.html


葛飾北斎もカッパを描いていたのですね。こんなに哀愁漂うカッパを見たのは初めてかも!! Wikipediaで気になる記述がありました。「鉄、鹿の角、猿を嫌う。潜水時間は河童は12時間だが猿は24時間なので闘うと猿に負けるという民話もある。」……猿の潜水時間が24時間とは(;゜∀゜) 『海猿』ですか!? 関係ないですが、大阪の方には「水猿」という水もれ修理の会社があるそうですね。「水猿・岩猿・海猿」とか新しいフレーズが出来そうです( ̄▽ ̄;)


あと「河童も一部地域では冬になると山童(やまわろ)になると言われる。大分県では、秋に河童が山に入ってセコとなり、和歌山県では、ケシャンボになる。いずれも山童、即ち山の神の使いである。また、河童は龍などと同じ水神ともいわれる。山の精霊とも言われる座敷童子などと同様に、河童も一部の子供にしか見えなかったという談がある。」とも。これを読んだ時に、冬も冷たい水の中にいてはかわいそうだ、という気持ちが働いて「山童」という妖怪が誕生したんじゃないかなぁと思いました。冬眠はしないだろうけれど、雪景色を楽しむカッパとか想像するとちょっと楽しい(´∇`)


カッパ関連だと明野照葉さんの『澪つくし』という文庫本に収録されている『かっぱタクシー』がおもしろかったので、オススメです♪




rohengram799 at 19:14|この記事のURLComments(12)
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