備忘の果実 〜オスカー戯言日記〜

ようこそ゚+(人・∀・*)+。♪ 自分の好きなこと、興味のあることをチマチマと書いています。

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今日は『世直し小町りんりん』(西條奈加)を読んでいます。長唄の師匠であるお蝶は三味線の腕前と美声で気性も粋な弁天との評判。お蝶の兄嫁の沙十(さと)はたおやかな色白美人で観音のたたずまいですが、薙刀を持たせたら……!の意外な人物。仲のよいふたりにシスコン気味の兄上、他の登場人物もクセモノっぽくて……起承転結でいえば「転」にさしかかったところで、この先が気になります。



読売新聞を購読中の我が家(ダンナが巨人ファンなので)、スポーツ面にほとんど関心がない私の楽しみは書籍関連広告に人生相談や読者の投稿欄、内長谷川櫂さんによる「四季」(俳句や短歌の紹介)に「こどもの詩」など。


この前は『深見けん二俳句集成』からこの句が載っていました。

『そら豆の花のおしやべり昼深く』


初夏になりかけの昼下がりの不思議な時間。皆さまがそら豆の花から連想するおしゃべりはどんな内容でしょう? 深見さんの句集を発行されている出版社の方のブログに、書店員さんから在庫確認があって、その時に「深見けん“ツー”」さんと言われた……というような記事がありました。なぜあえてそんな読み方をしたのか……この書店員さんも本屋大賞に関わっているのかしら?といろいろ考えてう~ん( ̄~ ̄;)となってしまいました。



「こどもの詩」は私が読みはじめてから何人か選者がかわっていて、この人が選ぶのは私のシュミにはあわないなぁ…というのが続いたのですが(私の感性がズレているのでしょう…(´;ω;`))今日の詩は、久々にキター!でした。


『なっとうはのびる』
(根岸花帆さん・小2の詩)

なっとうはのびる
なぜのびる?
なぜかというと
つながっているなっとうは
かぞくだから
あいのいとで
つながっているのだ!



最後のダメ押しのような力強い「のだ!」に、おやぢは元気が出ました。納豆を食べよう!キャンペーンとかあったら採用間違いなしな気がします(笑) 田中角栄氏が今ちょっとしたブームになっていますが、あのダミ声の持つ力にパワーをみんな求めているのかな、と思っています。ダミ声にはいろんなしがらみがネバネバついて大変ですが(; ̄ー ̄A


私も落ち込んだ時には、何の根拠もなく、ただ「大丈夫、大丈夫」と繰り返していたことがあります。それだけでも気持ちが落ち着いてきた経験があるので、力強く言い切るって大事なのかも(^o^;)



こどもの持つ力、言葉の持つ力、大地の恵みが持つ力、そして人が持つ誰かをいたわり、つながり、ともに生きていこうとする力……大切にしたいと思いました。



時を越えて君を愛せるか ほんとうに君を守れるか ……



西條奈加さんの『千年鬼(せんねんき)』を読み終わりました。ラストシーンで小田和正さんの某生保会社のコマーシャルで流れていた「たしかなこと」のこのフレーズがうかんできましたわ……!!



みどり色の髪をした赤い子どもの鬼が小さい女の子を背負って走る表紙だったので、昔話的なかるーい鬼とのファンタジーかと思っていたら違った……7つの連作短編集でそれぞれの作品の前に内容を暗示するかのような詩(?)が書かれています。



《鬼の芽は、鬼でなく人に宿る
怨み辛みを糧として
ときにゆっくりと ときにひと息に 身内にそだつ
やがてその実がはじければ 額に二本の角をもつ 人鬼(ひとおに)となる
げに恐ろしきは 鬼ではなく この人鬼なり》



さまざまな時代の人物の元に、自分たちは過去世(かこぜ)を見せる過去見の鬼だと言う3人の子ども(実はひとりの鬼)が現れます。「三粒の豆」「鬼姫さま」「忘れの呪文」「隻腕の鬼」そして「小鬼と民」で、小さな不満を糧にして憎しみを育てるという鬼の芽を集めはじめたきっかけや、同行している黒鬼の役割がわかるのです。そして「千年の罪」「最後の鬼の芽」と物語りは続きます。



『地獄とは、希望(のぞみ)の絶えた世界です。希望のないまま無為に時を過ごす。それこそが地獄というものなのです。』



小鬼と少女の「希望」はなんだったのか……ぜひぜひ読んでみて下さいませ。小林糸さんの人物イラストも味があり、ステキです。私は徳間文庫のを買いました。舞台を日本ではなくヨーロッパとかしてアニメで見てみたい……なんて思いました。




鬼の話というと木原敏江さんの「鬼の泉」とか「大江山花伝」とかのマンガとか思い出しますが、「泣いた赤鬼」の続編というのを読んだことがあります。もちろん、創作で作者も違いますし、本屋さんにもありません~! 青鬼のおかげで村人と楽しく交流していた赤鬼、そこに黒鬼がやってきて、青鬼の乱暴ぶりは赤鬼のためのウソだったと村人にバラしてしまい、赤鬼は責められ、またひとりぼっちになってしまうという、なんとも後味の悪いものでした。


赤鬼と仲良くなった村人は事実を知った時に、みんな赤鬼を卑怯だ!と責めるか、そうまでして仲良くなりたかったと思うか……気持ちはわかるけどもう今まで通りにはお付き合いできないになるのか……バラした時期が何十年も経っていたら「ナニ言ってンの?」かもしれませんが、数年しか経っていなかったら、う~ん……青鬼さんの気持ちを踏みにじるかのような展開になんともモヤモヤした気分になりました。こんな続編はいらんわ~青鬼さんが戻ってきて、みんな仲良く暮らしました、という話はどこかにないものかしら?




♪いちばん大切なことは 特別なことではなく
ありふれた日々の中で 君を
今の気持ちのままで 見つめていること




10月最後の金曜日、どうぞおだやかな1日になりますように。



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