詩とファンタジー

2013年10月28日

しらす雲便りNo.48:永遠の問いかけ

今日は山梨にきています。電車の中でカチカチしていたのですが、さて投稿という時に……おわかりですね?消しちゃいましたぁ~自分のアホさにパンチ☆(゜o(○=(゜ο゜)o


気をとりなおして『書店員の恋』を読みました。『書店ガール』もですが、大手書店の社員って憧れる反面、やはり本が売れないとダメなワケで……でも売れている本が「いい本とは限らないんですよね(~_~;)そして、本が好きじゃない人に読書の楽しみを伝えるのって大変だなぁっていうのも思いました。サクサク読める26歳の女性の物語。歯医者でケータイ小説を書いて売れちゃった!なイケメンが登場しますが、私はキライ~コイツとくっつくなよ(`Δ´)と思いながら読みました(笑)さて結果は?←読んで下さい(笑)



もうかなり処分してしまったのですが、実家にはやなせたかしさんの責任編集『詩とメルヘン』が残っています。創刊三周年記念号とかあって、なつかし~!その時その時、うなづいたり驚いたり泣いたりした作品に再会出来て嬉しい!


編集後記ではなく、表紙裏に「編集前記」を書いてたやなせさん。編集後記は別の方が書いています。1978年10月号(ワタクシは中2、雑誌の値段は380円!)にはこんな話でした。


この世の中には無数といっていいほどの本がある
そのすべての本と知りあうことはできない
我らはそのうちのいくつかと親しい友だちになる
伏眼がちにひっそりといる「詩とメルヘン」は
けばけばしい人気者にはなり得ない
でも離れがたい少数の知己を得たことが
心からうれしい、涙するほどに。ところであなたは……。



だんだん広告が多くなって、月刊季刊になって雑誌名も『詩とファンタジー』になり「編集前記」は「編集前詩」になりましたが「ところであなたは……」の言葉は変わらず~私もなにかNiceな決め台詞がほしいものです。



いつも
これが最後と
おもって書いています
一世紀近く
生きてきましたから
もうおしまいです
あっというまでしたね
すぎてしまえば
あっけない
ぼくは
未熟の生まれ
死ぬ時も
未熟のままで
かえって
よかったような
気もします
ところであなたは?



遺言のようになってしまった最後の編集前記、ずっとずっと問いかけをもらいながら、きちんと「こたえ」を考えたことのなかった私ですが……やなせさんから教えていただいたたくさんの詩や物語を読みながら、自分なりのこたえをもっていつか天上でやなせさんにお逢いしたいです。多感な時期にいろんな作品に出逢わせてくれた『詩とメルヘン』に本当に感謝です!


『ところでアナタは…?』





rohengram799 at 18:30コメント(7) 

2012年11月12日

サバ雲便りNo.13:月曜日にはハラを…(~_~)

昨日からの雨がなかなか上がらず…午後からようやくお日さまが出てきたので、テケテケと買い物~いやぁ、久しぶりの本屋ですよ~o(^o^)oウフフ~♪だったのに……お腹が痛い!!拾い食いはしていないのに(当たり前だ!!)立ち読みをはじめてしばらくするとお腹が~(ToT)


立ち読みをしているとインクの匂いで云々…という話はきいたことがありますが、今までそんな経験はありませんでした~うーん、思っているより老化が進んでいるんでしょうか?それともあまりの腹黒さに…( ̄▽ ̄;)


そんな中頑張って読んできた(買えよ!ってツッコミはやめて下さいね)『詩とファンタジー』の中にこんな内容の詩がありました。


「お元気ですか?」と手紙を書いたら3年後に「元気です」と返事がきた。今までの3年間は元気だったのか?何かあったのか?気になるのでまた手紙を書こうとしたけれど……封筒に貼られたコスモスの切手があまりにきれいだったので「…ま、いいか」と万年筆をしまった。


なんでもないようなことなのですが、優しいピンクの絵柄が「ご無沙汰してスミマセン!!」とかわりにお詫びしているようなかんじがいいなぁ、と思いました。これが普通の愛想ない切手でもヤタラに立派な記念切手でも(切手趣味週間とか)こんな気持ちにはならなかったに違いない(((^^;)


お腹は痛くなりましたが、心はあたたまった本屋
での一時間でありました。皆さまも「お腹、大切に!!」~と言いながら、これから夕飯です( ̄ー ̄)




rohengram799 at 20:00コメント(8) 

2011年10月28日

第609号:四才の子が教えてくれたこと

『貝がら』(工藤真弓)


波は
高台にある神社の
鳥居の前で
とまって
戻っていった
石階段の途中には
自転車が横たわっている
子が
つぶやいた
おかあさん
なみが
ここでとまったのは
かみさまが
なみさん
ここからは
ひとだけですよ
って
いったからじゃない?
なみ、はいるな!
っていったら
はいってたかもね


そうか
そうね
神さまも
祈ってたんだね
ていねいに
向き合ってたんだ
この大いなる自然を前に
わたしたちと一緒なんだ


四才の子がみた
つなみの中には
そんな真実も
貝がらのように残されていて
わたしはもう一度
あの
あおい海をみつめたのです



本日は本屋のポイントが10倍の日!「何を買おうかなあ~」とうろうろして、『詩とファンタジー』秋茜号を買いました。


特集はサトウハチローの秋・東北・叙情、そして被災地からの詩がいくつか掲載されていました。その中で、一番印象に残ったのがこの『貝がら』で、作者は南三陸町出身の38歳の方です。プロフィールによりますと、神官で五行歌集『神さまも ひと休み』が著作にあります。


お子さんの言葉に胸がいっぱいになりました。「なんてひどい!!」「神様はいない!!」そんな気持ちでいっぱいなあの日の出来事。お子さんは、鳥居を見て海をみて…「神様」が確かにいたと思って、そして恫喝ではなく、優しい言葉で襲い来る波をさとしたのだと考えたのですね。


「ていねいに向き合う」…イライラしてしまうことが多かった今週(また替え歌でお届けしたいですわ!)~この言葉に出逢い、また一つ気づかされました。どんな物事に対しても、必要な姿勢、心構えですね。心のノートに書き込んでおきます!!




rohengram799 at 21:41コメント(15) 
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