認知症

2018年10月02日

稲熟雲便りNo.2:ヅカばら 45

新聞広告に『ボケたくなければバラの香りをかぎなさい』という、ワニブックスの新刊広告がありました。いい香りは脳が喜ぶらしいです。今は秋薔薇の季節、花は小さめだけれど、香りは春夏より強いそうです。ボケたくなければ、のタイトルの本の中にはカレーを食べなさい、とかありますが、やはり匂いが刺激になるんですかね?


https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784847097270




さてさて、薔薇といいますと、宝塚で『ベルサイユのばら』が上演されてから来年で45年になるそうです。


http://kageki.hankyu.co.jp/versailles/


私が実際、生の舞台を見れたのは再演の時で、まだ子どもたちが小さくて、ダンナさんにお願いして出掛けましたわ。宝塚だけでなく、生の舞台を観る、という贅沢な時間を持つことからはだいぶ遠ざかってしまいました(・c_・`)


『ベルばら』の脚本・演出を務めてきた歌劇団特別顧問の植田紳爾さん、もう85歳!あまり好きな方じゃないのですが

「いま社会情勢は混沌とし、天災も。最後に大切なのは1人1人の心です。ベルばらに描かれる人物は決して逃げない。彼らの生き方を、お客さまが、自分自身やそのときの日本に置き換えて見ていただけたら」

と語っていたのには、ウンウン(*゚∀゚)*。_。)*゚∀゚)*。_。)となりました。



歳を重ねて、それなりの経験をし、多少知識も増えると『ベルサイユのばら』という作品の凄さを痛感しております~当時はアニメや映画もどちらかといえば批判的だったのですが、どれも作品を理解するのに大切なものだったなと思えるようになりましたわ。



今日もまた『ベルばら』二次創作めぐりをしよーっと(о´∀`о)


rohengram799 at 08:25|この記事のURLComments(2)

2018年05月03日

若夏雲便りNo.5:賢いさけび

池下和彦さんの『わけるな』という非戦詩を探していた時に『母の詩集』を知りました。内容は下記で、また印象深い、考えさせられた詩をいくつか紹介させていただきます。『つづき』にでてくる「うたこ」は池下さんのお母さんの名前です。


http://www.dowa-ya.co.jp/books/poem/others/hahanoshishu.html

http://www.teinenjidai.com/chiba/h19/01/index.html





『いつ』

 1人でトイレに行かれなくなったのはいつ
 1人で歩けなくなったのはいつ
 1人で食べられなくなったのはいつ
 1人で風呂に入れなくなったのはいつ
 どれもいつからと答えられない

 看病でも介護でもなく
 いっしょに暮らしているだけだったから



『川』


川を見て
母は

という
ぼくが少しとがめた口調で

とききかえすと
母は
海から流れる川といいなおした
あまりに静かなものいいだったので
それを
ふたりのあいだの真実にする




『つづき』

うたこ
だんだん
ばかになる
どうかたすけて
起きぬけ
母はそう言って私にすがりつく
だれが
この病を
老年痴呆と名づけたのだろうか
かつて私は
こんな賢いさけびをきいたことがない
私は
母のまねをしてすがりつく





『わけるな』はこちらで。

https://plaza.rakuten.co.jp/tora11/diary/201607300001/


rohengram799 at 09:17|この記事のURLComments(2)

2018年04月14日

清和雲便りNo.15:桜は黙って

桜を題材にした作品ってたくさんありますね。忘れないように、今日も桜の詩を置いていきます。この光景が映画のように脳内で再生されました。イイノさんの思い出の中にある桜はどんな姿だったのかなぁ・・・。スタッフの歓声とイイノさんの涙、花も人もみんな美しく「生きている」と思いました。





『桜は黙って』(原利代子)


南に住む人から 早咲きの桜の花が
蛍の丘老人病院に届けられた
病院はスタッフたちは
見事な桜の枝をかつぎ
入院中の患者たちに見せて回った


認知症で寝たきりの
イイノさんの部屋にも桜がやつてきた
上を向き 寝たままのイイノさんの顔の上に
満開の桜の花をかざして見せた
焦点の定まらない老人の目
しばらくは ただの空ろに ぼんやりとー
やがて その目がゆっくりと瞬きをすると
かわいた小さなほら穴の奥から
清らかな水が涌きでてくるように
イイノさんの目に涙が浮かんできた
涙はいっぱいになり 目から溢れ
ひとすじ またひとすじと
ほほをつたってこぼれ落ちた


花びらは その上に 優しくふりそそいだ
スタッフの口から
おおーっ という声が上がる
イイノさんの顔は桜色に照り映えていた
イイノさんは春の野の中にいた


しばらくすると老人は潤んだままの瞳を閉じ
また いつものように眠った
桜の花は その上で
黙って咲いていた

 

                    
rohengram799 at 14:34|この記事のURLComments(2)

2016年11月27日

新雲便りNo.16:子になり親になり

バタバタしながら久々の5連勤が終わりました。すっかり2勤1休を繰り返す勤務に慣れてしまったので、疲れた〜!というよりヘンなテンションになっていたような気がします(;・∀・)



帰りの電車内で「神様のケーキを頬ばるまで」を読み終わりました。私が今、アラサー・アラフォーだったら絶対ハマっていたに違いない!という、大人の胸キュン💕な本でしたね。ただ甘いだけでなく、ちゃんと年相応の苦労も悩みもあって、もがいてあがいて、またガンバる!と前に進もうとする姿が、とても愛おしくてたまらない短編集でした。またこの方の作品を読んでみたいです。


さてさて、新聞に認知症についての記事があり、夜間の徘徊防止のためにダンナさんが奥さんの手をつないで、昼間、疲れるまでにお散歩する、というようなことが書いてありました。小さい子どもが夜更かししてなかなか寝ないので、昼間にたくさん外遊びをさせるというのを思い出しました。自分が小さい時にしてもらったことを大人になってから、自分の親や配偶者に返すんだなぁ・・・なんて考えて、しみじみしてしまいました。実際にはとても大変で、まわりの手助けや行政の援助など無しにはやっていけないと思うのですが、こういう話を出来ない見聞きしながら、自分が老いた時のことなどを考えはじめています。



11月も残りわずかになりました。皆さまもどうぞお身体に気をつけて、胸ときめく毎日をお過ごし下さいませ(*´ω`*)



rohengram799 at 23:39|この記事のURLComments(2)

2016年04月14日

暮雲便りNo.14:伝えきれないロクデナシ

一昨日でしたか、夕方のニュース番組内で《認知症専門病院」の現場に密着》を放送していました。なんかやたらにキレイな病院だなぁ、と思ったら平成26年5月開院でした。だから、センサーか何かで患者さんが就寝時間後に起き出したらすぐ赤色灯みたいなのが病室(個室ではなく4人部屋かな)の前(廊下側・交番みたいな感じ)に点いて、看護師さんが即刻でやってくるような設備が出来ているのね……。眠れないからナースコールをガンガン鳴らすんじゃないんだ。


車椅子に座っている人がペッぺ、ペッぺと唾を床に吐いている場面があったのですが、それも認知症だからやっちゃう、みたいな雰囲気の放送で……ダンナがあれは嫌いな人、気に入らないことがあるからやっている(一番簡単に不快感をまわりにわからせる行為)だけで、認知症にすぐ結びつけるのは……と言っていました。


あと看護師さんに暴言を吐いている男性患者さんも映ったのですが、きたない言葉を口にしながらずっとその手を握って離さないんですよ。「仕事が出来ないでしょう」って感じで、副師長さんがその患者さんを引き受けるのですが、なんでその人が悪態をつきながら看護師さんの手をギュッと握っていたのか、その心情については何もコメントがないの?と切なくなってしまいました。とても中途半端な放送で、病院の宣伝なのかしら……と思ってしまいました。病床数は300床/ 6病棟(各50床)。ホームページをみたら「履物以外(病衣、下着類等)
全て当院にてご用意いたします」とあり(絶対いろんな業者さんが入っていますよね)下世話ではありますが、仮に1ヶ月入院したらどのくらい費用がかかるのかしら、と考えてしまいました。



宇多田ヒカルさんが日テレ系ニュース番組『NEWS ZERO』の新エンディング曲を歌っているようですね。でもエンディング曲として一番ふさわしいのは『筑紫哲也 NEWS23』の、井上陽水さんの「最後のニュース」が一番だと思っている私です。



石垣さんが65歳の時に書いたという「悲しみ」という詩をお届けして、今日のお便りを締めくくりたいと思います。




私は六十五歳です。
このあいだ転んで
右の手首を骨折しました。
なおっても元のようにはならない
と病院で言われ
腕をさすって泣きました。
お父さんお母さんごめんなさい。
二人とも、とっくに死んでいませんが
二人にもらった身体です。
今も私は子供です。
おばあさんではありません。




*帰宅しました。熊本での大きな地震、夜遅い時間で不安がいっぱいだと思います。皆さま、お知り合いの方などケガや被害などはないでしょうか? どうぞお気をつけ下さい!



rohengram799 at 22:02|この記事のURLComments(4)
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