邂逅の森

2012年12月26日

サバ雲便りNo.58:ゆく本・くる本

皆さま、昨日のクリスマスはいかがでしたか?私は子どもたちと夕飯前から突然片付けを始めてしまい……ダンナが帰宅した時には玄関は束ねた本やら新聞紙やら段ボールやら…でありました(--;)


ダンナがコンビニで「半額だった」と言って買ってきたチーズケーキは気の毒に子どもたちにはスルーされ(下の子はチーズは苦手)私がチマチマと食べました。今朝も朝から…半日くらい消費期限すぎても大丈夫!!(笑)今までで一番クリスマスっぽくない1日でしたわ~しかし、コンビニにはすでに恵方巻のチラシが!!まだお正月も迎えていないのに…(((・・;)


さてさて、片付けをしていたらいらない本もたくさん出てきたのですが、ずいぶん前に買ってどこにいった?な本も出てきました。今読んでいる『首挽村の殺人』(大村友貴美)がそうです。多分暑い時期に涼しくなろうと思って買ったのでしょう、舞台は岩手県のとある村、季節は真冬、豪雪の描写が読んでいて寒い~そして内容も殺人事件だからトリハダが~(~_~)でも、マタギや熊などの習性にちいては以前読んだ『邂逅の森』(記事はコチラ第583号:邂逅の森)で多少学習したので、フムフムできました。


この話には赤熊が登場しますが、全身真っ黒なツキノワグマのミナグロ、アルビノのシロクマなど…熊の世界も奥深い!!φ(°°)…と思っていたら「北極ウサギ」もいるそうですね!雪ウサギそのままなんでしょうか?シロクマさんとウサギさんで可愛らしい物語が出来そうな…セイウチに恋路を邪魔されるとか…(笑)誰か書いて、描いて~!!



rohengram799 at 20:45|この記事のURLComments(12)

2012年04月02日

第734号:春、スタンバイ(^3^)/

今日はおだやかないいお天気ですね。しかし、あちこちにまだ一昨日の砂山が見られました…そして明日はまた春の嵐が吹き荒れるとか(--;)そよそよと優しく吹く風さんはどちらにお出かけなのかしら?

昨日は本もかなり整理して売りにいってきました。査定をしてもらっている間にいろんな本を立ち読みして~駆逐艦に「蕨」の名前が!と前に書きましたが、「桃型」とか「梨型」もあるのですね。そしてナイフマガジンの巻末にあるマタギの連載をまたフムフム!!と読んできました。

前は熊の脂肪の真っ白さに「スゲェ!!」と感動しましたが、今回はウサギの筋肉に「スゲェ!!」でありました。マタギの方々に関しては『邂逅の森』を読んでから興味があり…山に入る時の儀式やナイフの使い方など、カラー写真で見ることができてとても感動します。ナイフというと危険な刃物のイメージがあるかも知れませんが、職人さんの技術はスゴいですし、柄(持ち手)やカバーなどは工芸品・芸術品です。

また「探梅」という言葉を知りました。まだ冬のうちに、春を待ちかねて野山へ早咲きの梅を探しに行くことだそうです。

『探梅や 枝の先なる 梅の花』(高野素十)

♪探しものは何ですか~見つけにくいものですか~
陽水さんは夢の中に誘いましたが(笑) 野山に入り見つけた梅の花は、海賊船のお宝以上の価値があったに違いありません(*^^*) 「観梅」と「探梅」、よりアクティブな 「探梅」を冬の季語にしたのは芭蕉だという話です。

あ、買い取ってもらった本の代金は宮城米購入代金にあてました!!

今日は4月最初の月曜日、探梅の話題で明日に「ス“タンバイ”OK!!」です( ̄ー ̄)



rohengram799 at 14:35|この記事のURLComments(11)

2011年09月27日

第583号:邂逅の森

前の孔雀の記事にたくさんのコメントありがとうございました。お返事もう少しお待ち下さい。ごめんなさい(;o;)


さて…タイトルの『邂逅の森』の「かいこう」とは[思いがけなく出あうこと。偶然の出あい。めぐりあい]という意味です。


『邂逅の森』(熊谷達也)は……秋田の貧しい小作農に生まれた富治は、伝統のマタギを生業とし、獣を狩る喜びを知るが、地主の一人娘と恋に落ち、村を追われる。鉱山で働くものの山と狩猟への思いは断ち切れず、再びマタギとして生きる…(表紙裏のあらすじより)ひとりの男の物語です。


時代は大正三年から始まります。明治維新もまだまだ地方の農村には浸透していないので、義理人情、色恋沙汰、様々な掟やしきたりが人間関係を複雑に絡み合わせて……本当に面白い!富治に関わった二人の女性の生き方も見逃せません。なんという力強さ!!


私の中では「山本周五郎賞受賞作品にはハズレがない!!」という考えがあり(芥川賞とか江戸川乱歩賞はどうしても好みでないのがある)、史上初の直木賞とダブル受賞だし…厚みもあって(500ページ強)読みごたえ十分でしかも50円!!迷わず購入ですよ(笑)


作者の熊谷さんは仙台の生まれで、この作品を書くのに実際マタギの方々に同行し山にも入ったようです。さすがに昔のようにマタギのみで生計をたてている人はいないようですが。作品の中にも狩猟に関する法令の話や炭鉱の盛衰などが描かれていて、近代史の勉強にもなります。


田辺聖子さんが「活字の伝えるいのちのなんという威力(ちから)」と解説に書いていますが、まさにそのとおりです!!雪深い東北の厳しい自然、村の生活、山の神への畏敬の念、獣の気配、格闘ではなく死闘…それらを「マタギ」として疑似体験し、生き抜くことへの執着の素晴らしさを感じました。地理や東北弁のイントネーションのわかる人ならより感情移入できるんじゃないかなぁ。


山のヌシ(巨大クマ)との駆け引きなどは『老人と海』のサンチャゴとカジキマグロの格闘のよう~ヘミングウェイ作品の訳は新潮文庫版が一番好きです!


♪老人は闘ってきた 魚たちと 捕らえねじ伏せ殺しそして愛した…


こんな歌を聞いたことがあって、全部の歌詞を知りたいのですが、わからぬままです※


夜中の1時過ぎ、まだまだ読後の興奮がさめませんが~私らしく小ネタをひとつ♪


『メガネクマ』が南米にいるらしいです。目のまわりやノドに、白や黄白色の斑紋が入り、個体によってはメガネのように見えることが和名の由来だそうです(^0_0^)



※作詞:中山千夏 作曲:小室等 歌:中山千夏 「老人と海」でした!!



rohengram799 at 00:54|この記事のURLComments(9)
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