金井直

2023年09月04日

からあい雲便りNo.3:雨の中の涙のように

こんにちは🐥

昨晩から雨です。雨の朝もずいぶん久しぶり!
太田裕美ちゃんの『九月の雨』の歌詞検索をしていたら同名異曲がありました。

【九月の雨  林田健司】
https://www.uta-net.com/song/222981/

【九月の雨  エレファントカシマシ】
https://www.uta-net.com/movie/104951/


また小説にも『九月の雨』って佐藤多佳子さんの小説があったんですが、こちらは『サマータイム』の続編のようです。ジャズとか全くわかりませんが、あらすじを読むとちょっと気になります😄
https://www.hico.jp/sakuhinn/3sa/siki.htm



遠田潤子さんの『雨の中の涙のように』という連作短編集を読みました。作者インタビューを読むとだいたいの話の内容がわかるかと思いますが、映画や洋楽に詳しい人ならコレは…となってより面白く読めるんじゃないかと思います。
https://honsuki.jp/pickup/39665/index.html

「炭琴」という炭を並べた木琴!?が出てきて、そんなものがあるのか!とビックリしました。たしかに叩くといい音がするのはテレビとかで見たことはあるけれど。なんでも楽器に出来るんだ!面白いなと思ったのと同次に金井直の詩『木琴』を思い出したのは雨がテーマだったからでしょうか。

【金井直詩料館】
https://www.try-sky.com/town/map/kanai/


ではでは、皆さま、今週も「ご安全に」!



rohengram799 at 10:30コメント(2) 

2010年09月07日

第254号:星空の演奏会~金井直の『木琴』~

『妹の日』の記事を書いた時には、全く忘れていた、金井直さんの『木琴』。


たしか小学校高学年くらいに、国語の教科書に載っていたと思います。



『木琴』金井直


妹よ

今夜は 雨が降っていて
お前の木琴が 聴けない

お前はいつも
大事に大事に木琴を抱えて
学校へ通っていたね

暗い家の中でも お前は
木琴と一緒に歌っていたね

そして よくこう言ったね
「早く町に 赤や青や 黄色の電灯が点くといいな」

あんなに嫌がっていた戦争が
お前と木琴を焼いてしまった――

妹よ

お前が 地上で木琴を鳴らさなくなり
星の中で鳴らし始めてから 
間もなく町は明るくなったのだよ

私の他に 誰も知らないけれど

妹よ

今夜は 雨が降っていて
お前の木琴が 聴けない



行間が今ひとつはっきりしなくて、申し訳ないのですが…(>_<)


合唱曲にもなっているそうですね。


私が、この詩で一番好きなところは


~私の他に 誰も知らないけれど~


この部分です。


こういう人たちがたくさんいたんだろうなぁ…と思うんですよね。


「戦争犠牲者」と、ひとくくりにされてしまいますが…。


実際、金井さんには妹はいなかったらしいので、「それぞれの大切な誰か」の象徴が「妹」なんだろうと思います。


夜空を見上げた時に、この詩を思い出してもらえたら嬉しいです。





rohengram799 at 00:04コメント(2) 
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