錦繍

2016年07月28日

布雲便りNo.28:溽暑(じょくしょ)の読書

関東・甲信越も梅雨明けしたらしいとのこと……梅雨らしい1日雨の日がほとんどなかったので、なんかへんな感じです。



「褥暑」という言葉があります。褥瘡(じょくそう・別名「床擦れ」)の漢字と同じ暑さ、グジュグジュ&ジメジメした感覚がよく伝わります……季語にまだ「猛暑」はないようですが、「大暑」「酷暑」「極暑(ごくしょ)」「炎暑」などがあるそうです。次の句など、足のムレ具合が想像出来てイヤだわ……絶対、水虫になるよ!って思ってしまう(´-ω-`)

『これやこの厚底靴に溽暑くる』(林翔)




昨日はまた読みかけにしていた川端康成の『伊豆の踊子』(新潮文庫)を読みきりました。「伊豆の踊子」は私が思っていたより娘さんが子どもだった! 最後に収められていた「禽獣」を残して放置していたのすが、きんじゅう……濁音がなければ「錦繍」で宮本輝さんのあの美しい小説になるのになぁ…と思っていました(笑)


主人公は、40歳近い独身男性。名前は最後まで出てきませんでしたわ。女中とふたりで優雅とは違うかもしれないけれど、まぁのんきに暮らしをしています。彼は人間嫌いで、人間嫌いである自分自身をも嫌悪しています。身の回りには小動物を置きたいタイプですが、愛情は感じられません。別に虐待するためにペットにしているわけではないのですが、積極的に救おうという気持ちは感じられません。だから犬や鳥などが好きな人は読むと不快というか、なんでそんなことするの?と思うんじゃないでしょうか。


キクイタダキ、という小鳥が出てきます。全長10cmで,日本の鳥のなかではミソサザイやヤブサメと並んで最も小さい鳥です。体はオリーブ色で,頭頂に美しい黄色羽があり,キクの花を戴いているように見えるのが名前の由来です。

http://www.suntory.co.jp/eco/birds/encyclopedia/detail/1410.html



可愛らしい小鳥の後にナンですが、禽獣というと私は赤江瀑さんの『禽獣の門』という耽美小説を思い出します。能役者が主人公の妖しく美しい作品ですが、受け入れられない人には絶対ムリ!で理解しがたいと思います。まぁ今は古本屋でないと赤江さんの本は見なくなりましたから(もう鬼籍の人)読みたくてもなかなか手に入らないかも。



婚活やら妊活やら脳活やらいろいろな「○活」がありますが、『善活のすすめ』という本の広告を見ました……「善活=慈善活動」なんでしょうが、略してまたあえて本にするとは……。まだ「ボランティアのすすめ」とか「すぐ出来る社会貢献」とかの方がよかった……善意が安っぽくより偽善的になった気がする……って私がダメ人間だから?




今月もあとわずか、その間に読みかけ放置本を何冊読めるかしら……結果は月末の記事をお待ち下さいませ(; ̄ー ̄A)






rohengram799 at 15:17コメント(8) 

2014年07月20日

美雲便りNo.22:あいたい・きょう(*v.v)。。。

昨日読んでいた本の中に、望遠鏡のことを昔は「靉靆鏡」と言っていたとありました。あいたいきょう……どうしても自宅から好きな女の子が暮らしているアパートを望遠鏡でのぞいて「今日も会えたね」とニンマリするキモい男を連想してしまうワタクシ、古(いにしえ)の夢も浪漫もなくてすみません…人( ̄ω ̄;) 1816年の発明から間もない江戸後期に伝来した、国内現存最古の貴重な歴史的万華鏡は「錦繍靉靆鏡(きんしゅうあいたいきょう)」と言うそうです。こちらは宮本輝さんの『錦繍』を連想してせつない恋愛物語が脳内スクリーンに上映されるのですが(;^_^A


「靉靆」は雲がさかんにたなびく様子を意味するので、遠くを眺める感じが望遠鏡と結びついたのかも……ちなみに「靉靉(あいあい)」はおサルさんではなく(笑)「雲がさかんにわき起こる様子」または「樹木が繁っている様子」のことです。


江戸の頃など今みたいにオモチャが溢れてはいなかったでしょうし、簡単に手に入る遊び道具も少なかったと思います。お正月もふくわらいとか羽根つきやコマ回しとか、すごろくとか……で、かわった道中すごろくを見つけました~『善悪道中寿語六』もう名前からしてスゴい(o^O^o)


このすごろくは、東海道五十三次みたいに実在の場所が取り上げられているわけではなくて、人生の節々をたとえた場所が描かれているのです。「禁酒堂」「辛抱峠」「油だん坂」を越えて「楽の海」「老の坂」を通って上がり……スタートは大きな「心」という文字が!! もともと絵双六の始まりは、仏教の教えや勧善懲悪をテーマとした浄土双六・仏教双六とされていて、単なる娯楽というだけでなく道徳や教訓を伝えるような要素を持ち合わせていたそうです。楽しみながら人の道を覚える、こうした部分は明治期の教育双六に受け継がれていきました。


http://www.sugoroku.net/lib/lib_zenaku.html


《その他の江戸すごろく》

http://www.photo-make.jp/hm_2/edo_sugoroku.html


上毛かるたも歴史がありますね。日本は敗戦という翌々年で、国中が荒れ果て食べるものも着るものも十分でなく、悲しみや無力感でいっぱいの時期に「このように暗く、すさんだ世の中で育つ子どもたちに何か与えたい。明るく楽しく、そして希望のもてるものはないか。その活力を群馬から発信したい」という思いから作られたもので、その決意の証にいろはかるたの最初の文字である「い」の札が赤いのだとか。また「ら」の字も赤い!!


それは……製作時、日本はGHQの占領下。その為、指令により小栗上野介忠順、高山彦九郎、国定忠治といった人たちを読み込むことが出来ませんでした。しかし何とか彼らを!と願った製作者は、群馬で有名な雷と空っ風という気象現象にたとえて読み込む事にしました。その強くアツい思いが赤い「ら」札なのです。箱詰めの際に、いろはかるたの順番をあえて入れ替えて梱包し、最初にフタを開けた時に、この赤い札2枚が横に並ぶようになっているそうです。「ら」の赤い札は下記で確認して下さいませ。


http://www9.wind.ne.jp/fujin/gunma/karuta/kaisetu/ra.htm



視力低下が著しいワタクシ、携帯ゲームで遊びながら学びたい気持ちもいっぱいあるのですが、昔ながらのすごろくやかるた遊びもいいかな~なんて思いました。






rohengram799 at 14:14コメント(14) 

2011年10月21日

ひつじ雲便り524:もみじの気持ち♪

昨晩は「やさしい野菊」の話でしたが、今日は新聞で見つけた「もみじ」の話をいたしませう(*^^*)


『もみじの手』木下美緒(小5)


ばあちゃんはわたしの手を見て
あんこがいっぱい入った
もみじまんじゅうって言う
わたしはばあちゃんの手を見て
洗い物してカサカサになった
もみじパイだねって言う
どっちも おいしそうでしょ



赤ちゃんとか、小さい子どものふっくらした手は可愛らしく、本当にもみじのようですが、家族のために長い間働いてきたであろうおばあちゃんの手を見た孫娘の言葉!ユーモアもある優しさを感じて、いいな~と思いました。


そして「もみじまんじゅう」しか知らなかった私は「もみじパイ」も発売されていることを知ったのでした(((^^;)


宮本輝さんの『錦繍』を読みながら、おやつはもみじパイをオススメしたいですね(^.^)~なんて思いながら、全く違う本をおせんべいを食べながら読むワタクシ(--;)


共通点は、ポロポロ食べこぼしながらの読書になりそう!!というところでしょうか('~`;)





rohengram799 at 14:08コメント(20) 
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