長崎

2020年09月30日

涼秋雲便りNo.14:盈月 〜九月尽にはまだ早い

盈月という言葉を知りました。読み方は「えいげつ」。「盈」は満つる、というがあるので、盈月は満月の意味になるようですが「月から満月になるまでの月。次第に円くなっていく間の月。反対語は虧月(きげつ)」という説明もありました。普段の生活では使うことがなさそうです。


満月のうしろに恋をかくしけり (松山律子)





明日(10/1)は十五夜ですね。天気予報では☔になっていましたが……。長崎ではハロウィン的な子どもたちにお菓子をあげる風習が昔からあるようです。

http://tayutau510.blog.fc2.com/blog-entry-408.html




さてさて…タイトルにも使った「九月尽(くがつじん)」という季語ですが、陰暦の9月末日、明日から冬に入るという秋を惜しむ気持ちを表しています。単に9月が終わる、という意味ではないのですよね。陰暦では1月~三3月を春、4月~6月を夏、7月~9月を秋、10月~12月が冬になるので、今の暦で「九月尽」を使うと、本来の季語の持つ情緒とか風情とかはなくて、ただ「9月が終わる」で無味乾燥な十七文字になりそう。

「九月尽にはまだ早い」はトシちゃんの「チャールストンにはまだ早い」を意識してみました(笑)

https://sp.uta-net.com/movie/3054/





朝晩と昼間の気温差が出てきました。どうぞ皆さま、お身体に気をつけて下さいませ。今月もあまり更新出来ませんでしたが、お付き合いいただきありがとうございました。また来月ものんびり備忘録的な記事になると思いますが、よろしければまた空のお城に遊びに来て下さいヾ(´ー`)ノ



 
 



rohengram799 at 09:30|PermalinkComments(2)

2019年01月27日

萌月雲便りNo.28:両手に花……(-ω- ?)

昨日は熊本と岩手沖で地震が……日本は大丈夫なんでしょうか? 寒い時期ほどやっぱり地震が多い気がします。


『パタリロ!』でお馴染みの魔夜峰央センセ―の娘さんが描かれたコミックエッセイ『魔夜の娘はお腐り申し上げて』を読みました(*´∀`)♪ このテの漫画を買うのは久しぶりですわ。マリエさんの思考回路が自分と同じなのが恐ろしいです………!
https://www.shogakukan.co.jp/books/77803408


まだ魔夜センセ―が独身だった頃、アシスタントに行ったことがある友人が「靴下は一回はいたら捨てる」と言っていたけど、今もそうなのかしらん?


さてさて……嬲(なぶ)るという漢字がありますが、男が女ふたりに挟まれた漢字もあってビックリしました(;゜∀゜) コチラの後半に書いてありますが、漢字を見てフランスの人が言った感性が素晴らしいですわ。穢れまくりの自分をペチペチしたいっ!
http://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/400/281881.html



熊本には難読地名で「嫐迫(わなんざこ)」があるのですね。う~ん、自分がここに住んでいたらとても抵抗がある地名ですが、由来もまた…(´Д`;)
https://blogs.yahoo.co.jp/coolnobby777/14906521.html?__ysp=44CM44KP44Gq44KT44GW44GT


たしか長崎には「女の都団地」があったような……読み方は「めのとだんち」。九州男児というけれど、実は女性の掌に転がされているのかも?と思いました(笑)


全国の「男と女」の地名はコチラをどうぞ(о´∀`о)
https://uub.jp/nam/otokoonna.html#6



rohengram799 at 00:15|PermalinkComments(2)

2019年01月05日

萌月雲便りNo.7:おらんだ正月

朝から行方不明者の情報提供を呼びかける防災無線が………寒いこの時期、どこにいってしまったの、おじいちゃん! 早く見つかりますように。


新聞で「おらんだ正月」なる文字を見ました。まだ鎖国をしていた江戸時代に、長崎などで太陽暦で正月を祝ったことをいうようです。

http://www.kiyou.net/b-n-syougatu.htm

http://hikaze.hatenablog.com/entry/2015/07/31/073000


う~ん、まだまだ知らないことがたくさんありますね。



ところで箱根駅伝では「山の神」という言葉がよく出てきましたが、夢野久作の短い話(寓話?)に『森の神』という作品がありました。短いけれど考えてしまう。悪いのは人間だというのは簡単だけれど、神さまもちょっと心が狭くないかい?なんて思ってしまう。議論したら結構白熱しそう。



『森の神』夢野久作

森の神様が砂原を旅する人々のために木や竹を生やして、真青に茂りました。その真中に清い泉を湧かして渇いた人々に飲ましてやりました。すると大勢の人がやって来て木の下へ家を立て並べて森のまわりに柵をして、中へ休みに入る人からお金を取りました。水を飲む人からはその上に又お金を取りました。
 森の神様はこんな意地の悪い人々を憎んで、森を枯らして泉を涸らしてしまいました。
 旅人からお金を取った人々は大層困って「何という意地の悪い神様だろう」と、森の神様を怨みました。
 森の神様は言いました。
「私はお前たちのためにこの森をこしらえたのではない。旅人のためにこしらえたのだ」




最後に【ニュージーランドの森の神】の記事をどうぞ(*´∀`)♪

https://trip-s.world/new-zealand-tree





追記:最初に書いた行方不明者は昼前に無事発見されたそうです。よかった!



rohengram799 at 09:11|PermalinkComments(4)

2018年12月05日

竜潜雲便りNo.14:拝み太郎~11月の本棚

「徳雲便りNo.12:秋アジサイ(2016/10/17 )」のはじめに、死んで横になったオオカマキリの姿が祈っているように見えた、というようなことを書いたのですが、俳句の季語に「拝み太郎」というのがあって、なんだろう?と思ったらカマキリのことでした。長崎の方言なんでしょうか、やはり拝む、祈る、といった姿に見えるんですかね~?


http://myfavoritenagasaki.blogspot.com/2014/11/blog-post.html?m=1




さてさて、先月読んだ本はコチラです。あんまり本らしい本は読めませんでした(-ω-;)

https://bookmeter.com/users/718307/bookcases/11755300



rohengram799 at 19:56|PermalinkComments(0)

2018年08月09日

炎昼雲便りNo.22:生ましめんかな

 『生ましめんかな』
  

こわれたビルディングの地下室の夜だった。

原子爆弾の負傷者たちは

ローソク1本ない暗い地下室を

うずめて、いっぱいだった。

生ぐさい血の匂い、死臭。

汗くさい人いきれ、うめきごえ

その中から不思議な声が聞こえて来た。

「赤ん坊が生まれる」と言うのだ。

この地獄の底のような地下室で

今、若い女が産気づいているのだ。

 

マッチ1本ないくらがりで

どうしたらいいのだろう

人々は自分の痛みを忘れて気づかった。

と、「私が産婆です。私が生ませましょう」

と言ったのは

さっきまでうめいていた重傷者だ。

かくてくらがりの地獄の底で

新しい生命は生まれた。

かくてあかつきを待たず産婆は血まみれのまま死んだ。

生ましめんかな

生ましめんかな

己が命捨つとも

 

 



栗原貞子さんのこの詩、吉永小百合さんが朗読をされたりして有名らしいのですが、私は知りませんでした。


http://www.hiroshimapeacemedia.jp/?p=50701



読売新聞6日朝刊一面の「編集手帳」に『今年は終戦の年、1945年とすべての日付と曜日が同じになる年』と書いてありました。前回は2007年、次は2029年だそうです。2029年、世界から核兵器の恐怖はなくなっているでしょうか?





毎日いろんな記念日がありますが、今日は私とダンナさんが婚姻届を提出した日です。「野球の日」だから忘れないはず」とダンナさんが選びました。また1日1日、1年を仲良くおだやかに過ごしていきたいと思っています(*´ω`*)




rohengram799 at 14:03|PermalinkComments(4)