阿佐田哲也

2016年07月30日

布雲便りNo.30:ドジでノロマなカメです( TДT)

読みかけ放置していた『百』を読み終わりました。百歳を前にして老耄のはじまった元軍人の父親と、無頼の日々を過ごしてきた「私」とのなんともいえない複雑な、でも大なり小なりどの家族にもあるんじゃないかという親子関係を描いた、私小説(といっていいと思う)。表題作は川端康成文学賞受賞だそうです。


「私」の名前はカルメンですっ♪……ではなくて、色川武大(イロカワ・タケヒロ・1929-1989)さん。東京生れ。東京市立三中に入学しますが、学校になじめず中退。戦後の数年間、放浪と無頼、映画と演劇の日々……阿佐田哲也名義で『麻雀放浪記』などを書いています。私は読んだことはないのですが、マンガの『哲也―雀聖と呼ばれた男』は掲載雑誌を買っていたので読んでいました(笑)


「連笑」「ぼくの猿 ぼくの猫」「百」「永日」の4つの作品で、私は最後の「永日」が一番よかったというか、自分はここまでの介護問題には突き当たらなかったけれど、父親の立場になる可能性が大なワケで……自分の老いについて、家族とのかかわりについて、久々に考えてしまいました。


彼は頭の形が悪いことにスゴく劣等感を抱いていたようで、あちこちにその思いが書いてありました。麻雀アニメに『咲-Saki-』という、女学生(笑)が麻雀全国大会で優勝を目指す!みたいなヤツがあったんですが(ほぼ超能力対決になっていましたけど)咲ちゃんも優秀なおねーちゃんに劣等感を抱いていたようでした。コラ動画にアカギが出てきたのがあったのですが、彼は開襟シャツを愛用しているので、頭髪こ白さはちょっと気になりますが(笑)学生に混じっても違和感ナシで笑えましたわ~あ、私は麻雀は全くわかりません( ̄▽ ̄;)


「劣等感いっぱいの主人公がガンバる!」系ドラマの代表的なものは、やはり「教官!」「ドジでノロマなカメです!」の『スチュワーデス物語』でしょうか? 知らない世代の方が多い? この「のろま」という言葉は、江戸の人形遣い野呂松勘兵衛が演じた「間狂言」の「野呂間人形(のろまにんぎょう)」に由来するらしいです。「野呂間人形」は平らで青黒い顔をし愚鈍な仕草をする滑稽な人形なので「のろま」になったと……「野呂松」や「野呂間」とも書くことから「野呂間人形」説がかなり有力らしいです。佐渡島には今も古い鈍間人形が残っているそうです。芥川龍之介も『野呂松人形』という作品を書いていました。



いまだにガラケーを愛用し「ポケモンGO!がナニさ(ーー;)」と、時代に全くついていけない、昭和の甲羅を背負ったドジでノロマなオスカーですが、今後ともどうぞよろしくお願いいたします……(´;ω;`)






rohengram799 at 15:36コメント(8) 
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