青空文庫
2022年12月12日
夜霜雲便りNo.6:イナッチュ!
おはようございます🐥
来年の干支はウサギですけど、ネズミの話を😅
草の上に巣を作るネズミ、カヤネズミ! ハムスターみたい。 千葉県の方言ではカヤネズミを「イナ(稲)ッチュネズミ」と呼んだり、新潟県と福井県にはイネにつくられたカヤネズミの巣を「豊作のしるし」と見なしていた地域もあるそうです。
【全国カヤネズミネットワーク】
http://kayanet-japan.com/
昨日、フランケンシュタインの映画の話を読んでそういえば、ちゃんとした話を知らないなぁ、と原作小説を調べたら訳がたくさんあった(☉。☉)!
【フランケンシュタイン】
https://ponkotsu33.com/frankenstein-matome-5035.html
青空文庫は「3」まで読んだけれど、読みにくい……最初、手紙から始まるのだけれど「姉さん」と呼びかける文章を見るたびにドラマ『HOTEL』の高嶋政伸さんの「姉さん、事件です」が浮かんでしまって😅 ちゃんと読む日は来るでしょうか?
私がフランケンシュタインを最初に知ったのは、多分和田慎二先生の「我が友フランケンシュタイン」という漫画。小学生だった気がする。
コチラはnoteで読ませていただいだ人捜しの記事です。まだ手かがりがないようです。よろしければご協力下さいませ。
https://note.com/kana7511/n/nd601febbd978
では今週もご安全に!🍀
来年の干支はウサギですけど、ネズミの話を😅
草の上に巣を作るネズミ、カヤネズミ! ハムスターみたい。 千葉県の方言ではカヤネズミを「イナ(稲)ッチュネズミ」と呼んだり、新潟県と福井県にはイネにつくられたカヤネズミの巣を「豊作のしるし」と見なしていた地域もあるそうです。
【全国カヤネズミネットワーク】
http://kayanet-japan.com/
昨日、フランケンシュタインの映画の話を読んでそういえば、ちゃんとした話を知らないなぁ、と原作小説を調べたら訳がたくさんあった(☉。☉)!
【フランケンシュタイン】
https://ponkotsu33.com/frankenstein-matome-5035.html
青空文庫は「3」まで読んだけれど、読みにくい……最初、手紙から始まるのだけれど「姉さん」と呼びかける文章を見るたびにドラマ『HOTEL』の高嶋政伸さんの「姉さん、事件です」が浮かんでしまって😅 ちゃんと読む日は来るでしょうか?
私がフランケンシュタインを最初に知ったのは、多分和田慎二先生の「我が友フランケンシュタイン」という漫画。小学生だった気がする。
コチラはnoteで読ませていただいだ人捜しの記事です。まだ手かがりがないようです。よろしければご協力下さいませ。
https://note.com/kana7511/n/nd601febbd978
では今週もご安全に!🍀
2020年02月07日
花春雲便りNo.6:1月の本棚
1月に読んだ本は漫画が多く小説は少なく、感想もちゃんと書けていない(;´д`) 「幼女戦記」の表紙はコチラで見て下さい。
https://ebookjapan.yahoo.co.jp/books/389146/
あと コチラでピーターラビットシリーズが読めます。カラーイラストも可愛い! 好きなタイトルを選んでチマチマ読んでいます。もちろん、タダ!📖
【五代ゆう 訳 リスト】
https://www.aozora.gr.jp/index_pages/person1505.html
イラストでわかる ご臨終の不思議な世界
読了日:01月03日 著者:志賀 貢
芸術新潮 2020年 01月号 東京のミュージアム100
読了日:01月03日 著者:
小説幻冬 2020年 01 月号 [雑誌]の感想
立ち読み。『リカ』シリーズの五十嵐貴久さん、ああいう風貌の方だとは思わなかった(^。^;) インタビュー記事は面白かったです。
読了日:01月03日 著者:
ゾウ ト ネズミの感想
望遠鏡が役立ちました〜身体の大きさに関係なく仲良しになれてよかった(*´・∀・)
読了日:01月07日 著者:村山 籌子
貧しき信徒の感想
新聞で八木重吉の「豚」を見つけたので検索して読んでみた。
『涙』と題された「つまらないから/あかるい陽ひのなかにたってなみだを/ながしていた」がせつない。
読了日:01月15日 著者:八木 重吉
歴史群像 2020年 02 月号 [雑誌]
読了日:01月15日 著者:
あせとせっけん(1) (モーニングコミックス)
読了日:01月20日 著者:山田金鉄
あせとせっけん(2) (モーニングコミックス)
読了日:01月20日 著者:山田金鉄
あせとせっけん(3) (モーニング KC)
読了日:01月20日 著者:山田 金鉄
あせとせっけん(4) (モーニング KC)
読了日:01月20日 著者:山田 金鉄
あせとせっけん(5) (モーニング KC)の感想
1〜5巻までイッキ読みした。モーニングでも読んでだけど、麻子さんが可愛い(*´ω`*) こういう恋愛の始まりもあるのかも。「65Gカップってどんなンだろ?」と聞いたら「オッサン過ぎる!」とダンナに言われたけど、知りたい(笑)
読了日:01月20日 著者:山田 金鉄
死んで生き返りましたれぽの感想
実際は書籍ではなくてpixivで読んだのだけれど、うん、生きていてよかったです。ありがとう。
https://www.pixiv.net/artworks/40218865
読了日:01月21日 著者:村上竹尾
心に残る物語――日本文学秀作選 右か、左か (文春文庫)の感想
読んだ記憶があるような作品も……山本周五郎の「その木戸を通って」はよく目にするタイトルだったので一度読んでみたかった。開高健さんはタイトルから想像出来ないエロい描写があるのが好き(笑) もう少し短めの作品が多い方が私には読みやすくてよかったかな。
読了日:01月22日 著者:沢木 耕太郎
あせとせっけん(6) (モーニング KC)の感想
麻子さんのしぐさ、言葉、表情、もちろんカラダもみんなエロいのが困るなぁ(笑) 弟よ、頑張れ!← 何を?
読了日:01月23日 著者:山田 金鉄
魚服記の感想
コレはどう解釈するべきなのか……難しい話だなぁ。父親が娘に…と考えるのは安易な気がするし。
読了日:01月26日 著者:太宰 治
大雪物語 (講談社文庫)の感想
桜木紫乃さんの解説もよかった。奧さまの小池真理子さんの描く恋愛はどことなく怖さがあるのだけれど、藤田さんの描く世界は繊細な感じがする。読みやすくてよかった。どれも漫画で読みたいような…。「わだかまり」は谷口ジローさんの漫画「雨傘」を思い出した。姉弟の関係ってなんか好きだわ。
読了日:01月26日 著者:藤田 宜永
最後の晩ごはん 閉ざした瞳とクリームソーダ (角川文庫)の感想
ロイドはやっぱりいい人(?)だった。夏神さんもまたちょっと前進した感じ。ただ全体的にスローペース過ぎてまどろっこしく感じてしまう。次あたりでドーン!と大きい変化が欲しいなぁ。
読了日:01月28日 著者:椹野 道流
シャロットの妖姫の感想
何が書いてあるのか理解出来なかったので、これについて書かれたブログや皆さんの感想を読んで、ああ、そういう内容なのかと。妖姫って悪女系ではなかったのね(^。^;)
読了日:01月28日 著者:アルフレッド テニソン
思い出食堂 さば味噌煮定食編 (ぐる漫)の感想
50号記念特大号! 「50号10年目によせて」編集さんの記事がよかったです。小説には小説の、漫画には漫画の良さや役割があるんだよねってあらためて思いました。
読了日:01月29日 著者:アンソロジー
幼女戦記(17) (角川コミックス・エース)
読了日:01月30日 著者:東條 チカ
星の感想
文章が私には格調高すぎてちょっと読みにくかったのですが、書かれている内容がとてもロマンチックということはわかりました。七夕伝説かと思ったけれど、季節は冬。そこがまたいい! スッキリした一文字の『星』のタイトル、美しい✨
読了日:01月31日 著者:国木田 独歩
あいの結婚相談所(2)【期間限定 無料お試し版】 (ビッグコミックス)
読了日:01月31日 著者:加藤山羊,矢樹純
初恋の感想
「初恋」のきっかけは頑固ジジィとの出逢いからだったのか(笑) 短いけれど美しい作品。
読了日:01月31日 著者:国木田 独歩
https://ebookjapan.yahoo.co.jp/books/389146/
あと コチラでピーターラビットシリーズが読めます。カラーイラストも可愛い! 好きなタイトルを選んでチマチマ読んでいます。もちろん、タダ!📖
【五代ゆう 訳 リスト】
https://www.aozora.gr.jp/index_pages/person1505.html

読了日:01月03日 著者:志賀 貢

読了日:01月03日 著者:
![小説幻冬 2020年 01 月号 [雑誌]](https://m.media-amazon.com/images/I/61foCOjot2L._SL120_.jpg)
立ち読み。『リカ』シリーズの五十嵐貴久さん、ああいう風貌の方だとは思わなかった(^。^;) インタビュー記事は面白かったです。
読了日:01月03日 著者:

望遠鏡が役立ちました〜身体の大きさに関係なく仲良しになれてよかった(*´・∀・)
読了日:01月07日 著者:村山 籌子

新聞で八木重吉の「豚」を見つけたので検索して読んでみた。
『涙』と題された「つまらないから/あかるい陽ひのなかにたってなみだを/ながしていた」がせつない。
読了日:01月15日 著者:八木 重吉
![歴史群像 2020年 02 月号 [雑誌]](https://m.media-amazon.com/images/I/61bgvDEQghL._SL120_.jpg)
読了日:01月15日 著者:

読了日:01月20日 著者:山田金鉄

読了日:01月20日 著者:山田金鉄

読了日:01月20日 著者:山田 金鉄

読了日:01月20日 著者:山田 金鉄

1〜5巻までイッキ読みした。モーニングでも読んでだけど、麻子さんが可愛い(*´ω`*) こういう恋愛の始まりもあるのかも。「65Gカップってどんなンだろ?」と聞いたら「オッサン過ぎる!」とダンナに言われたけど、知りたい(笑)
読了日:01月20日 著者:山田 金鉄

実際は書籍ではなくてpixivで読んだのだけれど、うん、生きていてよかったです。ありがとう。
https://www.pixiv.net/artworks/40218865
読了日:01月21日 著者:村上竹尾

読んだ記憶があるような作品も……山本周五郎の「その木戸を通って」はよく目にするタイトルだったので一度読んでみたかった。開高健さんはタイトルから想像出来ないエロい描写があるのが好き(笑) もう少し短めの作品が多い方が私には読みやすくてよかったかな。
読了日:01月22日 著者:沢木 耕太郎

麻子さんのしぐさ、言葉、表情、もちろんカラダもみんなエロいのが困るなぁ(笑) 弟よ、頑張れ!← 何を?
読了日:01月23日 著者:山田 金鉄

コレはどう解釈するべきなのか……難しい話だなぁ。父親が娘に…と考えるのは安易な気がするし。
読了日:01月26日 著者:太宰 治

桜木紫乃さんの解説もよかった。奧さまの小池真理子さんの描く恋愛はどことなく怖さがあるのだけれど、藤田さんの描く世界は繊細な感じがする。読みやすくてよかった。どれも漫画で読みたいような…。「わだかまり」は谷口ジローさんの漫画「雨傘」を思い出した。姉弟の関係ってなんか好きだわ。
読了日:01月26日 著者:藤田 宜永

ロイドはやっぱりいい人(?)だった。夏神さんもまたちょっと前進した感じ。ただ全体的にスローペース過ぎてまどろっこしく感じてしまう。次あたりでドーン!と大きい変化が欲しいなぁ。
読了日:01月28日 著者:椹野 道流

何が書いてあるのか理解出来なかったので、これについて書かれたブログや皆さんの感想を読んで、ああ、そういう内容なのかと。妖姫って悪女系ではなかったのね(^。^;)
読了日:01月28日 著者:アルフレッド テニソン

50号記念特大号! 「50号10年目によせて」編集さんの記事がよかったです。小説には小説の、漫画には漫画の良さや役割があるんだよねってあらためて思いました。
読了日:01月29日 著者:アンソロジー

読了日:01月30日 著者:東條 チカ

文章が私には格調高すぎてちょっと読みにくかったのですが、書かれている内容がとてもロマンチックということはわかりました。七夕伝説かと思ったけれど、季節は冬。そこがまたいい! スッキリした一文字の『星』のタイトル、美しい✨
読了日:01月31日 著者:国木田 独歩

読了日:01月31日 著者:加藤山羊,矢樹純

「初恋」のきっかけは頑固ジジィとの出逢いからだったのか(笑) 短いけれど美しい作品。
読了日:01月31日 著者:国木田 独歩
2018年05月11日
若夏雲便りNo.13:木と木
『ちるちる・みちる』という山村暮鳥の作品を青空文庫で見つけました。『青い鳥』みたいな話かと思っていたのに、いろんな童話(?)の詰め合わせという感じ。その中に『老木』という短い話がありました。
老木が「自分はこんなになるまで、自分の木々で雨風からお前を守ってきた。だからお前は立派に成長できたんだぞ」みたいなことを言うのですが、若い木は「それがいまでは唯、日光を遮るばかりなんだから、やりきれない」と・・・。どんな声のトーンで会話しているのか、人により違うでしょうねぇ。なんともやりきれない感じがします。木は自分であちこち動けませんし、枝葉をうまく調整も出来ないし。
もうひとつの「木と木」は寺山修司さんの詩です。この『ダイアモンド』というタイトル、さすがだ・・・!と思いました。多感な10代前半にはじめて読んだ寺山修司作品のひとつです。「寂しい」よりも「淋しい」という漢字が好きなのは、この詩の影響がたぶんにあるでしょう。4月の誕生石がダイアモンドなので、この時期には特に思い出す詩です。
『ダイアモンド』寺山修司
木という字を一つ書きました
一本じゃかわいそうだから
と思ってもう一本ならべると
林という字になりました
淋しいという字をじっと見ていると
二本の木が
なぜ涙ぐんでいるのか
よくわかる
ほんとに愛しはじめたときにだけ
淋しさが訪れるのです
今日は松田聖子ちゃんの♪瞳はダイアモンドが脳内リフレインになりそう(笑) 下記サイトの動画は「ザ・ベストテン!」の時のもの。懐かしい!
https://sp.uta-net.com/movie/3821/
老木が「自分はこんなになるまで、自分の木々で雨風からお前を守ってきた。だからお前は立派に成長できたんだぞ」みたいなことを言うのですが、若い木は「それがいまでは唯、日光を遮るばかりなんだから、やりきれない」と・・・。どんな声のトーンで会話しているのか、人により違うでしょうねぇ。なんともやりきれない感じがします。木は自分であちこち動けませんし、枝葉をうまく調整も出来ないし。
もうひとつの「木と木」は寺山修司さんの詩です。この『ダイアモンド』というタイトル、さすがだ・・・!と思いました。多感な10代前半にはじめて読んだ寺山修司作品のひとつです。「寂しい」よりも「淋しい」という漢字が好きなのは、この詩の影響がたぶんにあるでしょう。4月の誕生石がダイアモンドなので、この時期には特に思い出す詩です。
『ダイアモンド』寺山修司
木という字を一つ書きました
一本じゃかわいそうだから
と思ってもう一本ならべると
林という字になりました
淋しいという字をじっと見ていると
二本の木が
なぜ涙ぐんでいるのか
よくわかる
ほんとに愛しはじめたときにだけ
淋しさが訪れるのです
今日は松田聖子ちゃんの♪瞳はダイアモンドが脳内リフレインになりそう(笑) 下記サイトの動画は「ザ・ベストテン!」の時のもの。懐かしい!
https://sp.uta-net.com/movie/3821/
2017年11月21日
霜見雲便りNo.21:霜夜
朝、寒くて目が覚めるようになりました。梅雨はなく、残暑厳しく、季節外れとも言える台風が続いて、今年は「秋」がなかった、とは言いませんが!短かったという感じがします。
芥川龍之介の随筆に『霜夜』がありました。「そうや」と読むのか「しもよ」と読むのか・・・季語では「しもよ」と読むみたいですね。空が晴れて霜の降りる寒い夜。与謝蕪村の『我骨のふとんにさはる霜夜哉』とか骨身にしみるヒンヤリとした空気を感じますわ。
『霜夜』(芥川龍之介) 青空文庫より転載
霜夜の記憶の一つ。
いつものやうに机に向つてゐると、いつか十二時を打つ音がする。十二時には必ず寝ることにしてゐる。今夜もまづ本を閉ぢ、それからあした坐り次第、直に仕事にかかれるやうに机の上を片づける。片づけると云つても大したことはない。原稿用紙と入用の書物とを一まとめに重ねるばかりである。最後に火鉢の火の始末をする。はんねらの瓶に鉄瓶の湯をつぎ、その中へ火を一つづつ入れる。火は見る見る黒くなる。炭の鳴る音も盛んにする。水蒸気ももやもや立ち昇る。何か楽しい心もちがする。何か又はかない心もちもする。床は次の間にとつてある。次の間も書斎も二階である。寝る前には必ず下へおり、のびのびと一人小便をする。今夜もそつと二階を下りる。家族の眼をさまさせないやうに、出来るだけそつと二階を下りる。座敷の次の間に電燈がついてゐる。まだ誰か起きてゐるなと思ふ。誰が起きてゐるのかしらとも思ふ。その部屋の外を通りかかると、六十八になる伯母が一人、古い綿をのばしてゐる。かすかに光る絹の綿である。
「伯母さん」と云ふ。「まだ起きてゐたの?」と云ふ。「ああ、今これだけしてしまはうと思つて。お前ももう寝るのだらう?」と云ふ。後架の電燈はどうしてもつかない。やむを得ず暗いまま小便をする。後架の窓の外には竹が生えてゐる。風のある晩は葉のすれる音がする。今夜は音も何もしない。唯寒い夜に封じられてゐる。
薄綿はのばし兼ねたる霜夜かな
「はんねら」ってなにかと思ったら「半練」と書いて、東南アジアで焼かれた土器の壺のことみたいですね。茶の湯の道具に好んで用いられるそうです。素朴さが「わびさび」に合うのかしら?
・・・「伯母さん」と云ふ。「まだ起きてゐたの?」と云ふ。「ああ、今これだけしてしまはうと思つて。お前ももう寝るのだらう?」と云ふ。・・・
この場面、なんとなく懐かしい田舎の夜を思い出しました。「まだ起きてたの?」「はやく寝た方がいいよ」みたいな会話は、寒い夜には一段とあたたかい~まぁ、言い方にもよりますけど(笑)
皆さまも夜更かしして風邪なとひきませんように、お気をつけ下さいませ。
芥川龍之介の随筆に『霜夜』がありました。「そうや」と読むのか「しもよ」と読むのか・・・季語では「しもよ」と読むみたいですね。空が晴れて霜の降りる寒い夜。与謝蕪村の『我骨のふとんにさはる霜夜哉』とか骨身にしみるヒンヤリとした空気を感じますわ。
『霜夜』(芥川龍之介) 青空文庫より転載
霜夜の記憶の一つ。
いつものやうに机に向つてゐると、いつか十二時を打つ音がする。十二時には必ず寝ることにしてゐる。今夜もまづ本を閉ぢ、それからあした坐り次第、直に仕事にかかれるやうに机の上を片づける。片づけると云つても大したことはない。原稿用紙と入用の書物とを一まとめに重ねるばかりである。最後に火鉢の火の始末をする。はんねらの瓶に鉄瓶の湯をつぎ、その中へ火を一つづつ入れる。火は見る見る黒くなる。炭の鳴る音も盛んにする。水蒸気ももやもや立ち昇る。何か楽しい心もちがする。何か又はかない心もちもする。床は次の間にとつてある。次の間も書斎も二階である。寝る前には必ず下へおり、のびのびと一人小便をする。今夜もそつと二階を下りる。家族の眼をさまさせないやうに、出来るだけそつと二階を下りる。座敷の次の間に電燈がついてゐる。まだ誰か起きてゐるなと思ふ。誰が起きてゐるのかしらとも思ふ。その部屋の外を通りかかると、六十八になる伯母が一人、古い綿をのばしてゐる。かすかに光る絹の綿である。
「伯母さん」と云ふ。「まだ起きてゐたの?」と云ふ。「ああ、今これだけしてしまはうと思つて。お前ももう寝るのだらう?」と云ふ。後架の電燈はどうしてもつかない。やむを得ず暗いまま小便をする。後架の窓の外には竹が生えてゐる。風のある晩は葉のすれる音がする。今夜は音も何もしない。唯寒い夜に封じられてゐる。
薄綿はのばし兼ねたる霜夜かな
「はんねら」ってなにかと思ったら「半練」と書いて、東南アジアで焼かれた土器の壺のことみたいですね。茶の湯の道具に好んで用いられるそうです。素朴さが「わびさび」に合うのかしら?
・・・「伯母さん」と云ふ。「まだ起きてゐたの?」と云ふ。「ああ、今これだけしてしまはうと思つて。お前ももう寝るのだらう?」と云ふ。・・・
この場面、なんとなく懐かしい田舎の夜を思い出しました。「まだ起きてたの?」「はやく寝た方がいいよ」みたいな会話は、寒い夜には一段とあたたかい~まぁ、言い方にもよりますけど(笑)
皆さまも夜更かしして風邪なとひきませんように、お気をつけ下さいませ。
2017年10月04日
淡雲便りNo.3:猫かわいがり・・・Σ(´д`*)
今週月曜日に発売になった週刊ポスト(10/13・20合併号)の袋とじに「毎日見るだけで目がよくなるヌード-目の保養になるは医学的にも正しかった 」というのがありました。
何枚か写真があったのですが、全裸のおねーさんのまわりにいわゆる「大人のおもちゃ」が散乱しています。散らばった番号を目で順番に追うことで、凝り固まった眼筋がほぐれ視野を広げるのに有効らしいです。エロい気分にはなかなかなりませんね~モデルさんが生身の人間界というより、彫刻みたいな造形物に見えて、このミッションを性交いえ成功させなくては!という気持ちが先になります。そして自分の衰えを感じるという・・・エロい気持ちが盛り上がってたきたら、いろんな機能が「回復」したということになるのかも(≧▽≦)
「見るだけで目が良くなる」的な本を監修している、眼科医・本部千博先生のブログはこちらです。
http://eye-station.com/author/webmaster/
教科書で梶井基次郎の『檸檬』を読んだ人は多いと思うのですが、彼の短編に『愛撫』というのがありました。おやぢなワタクシはもちろんタイトルにひかれ青空文庫で読んでみました・・・ストレートなエロさはなく、じわじわとだいぶ経ってから、昨日に隠された退廃・お耽美さがやってきます。支配欲みたいなものとか、秘かな残虐性とか。
猫好きな人なら、猫の耳に噛みつきたくなるものでしょうか・・・甘噛みではなくガブリ!といきたくなるくらいに・・・ちょっとショーゲキでしたわ。
下記のブログで簡単なあらすじをどうぞ~青空文庫へのリンクも。ブログコメントも興味深い・・・!しかし、う~ん・・・人間の心理は不思議ですね。猫や犬好きな方の感想をおききしたいです(;´∀`)
https://blogs.yahoo.co.jp/no1685j_s_bach/6326761.html?__ysp=5oSb5pKrIOmdkuepuuaWh%2BW6qw%3D%3D
何枚か写真があったのですが、全裸のおねーさんのまわりにいわゆる「大人のおもちゃ」が散乱しています。散らばった番号を目で順番に追うことで、凝り固まった眼筋がほぐれ視野を広げるのに有効らしいです。エロい気分にはなかなかなりませんね~モデルさんが生身の人間界というより、彫刻みたいな造形物に見えて、このミッションを性交いえ成功させなくては!という気持ちが先になります。そして自分の衰えを感じるという・・・エロい気持ちが盛り上がってたきたら、いろんな機能が「回復」したということになるのかも(≧▽≦)
「見るだけで目が良くなる」的な本を監修している、眼科医・本部千博先生のブログはこちらです。
http://eye-station.com/author/webmaster/
教科書で梶井基次郎の『檸檬』を読んだ人は多いと思うのですが、彼の短編に『愛撫』というのがありました。おやぢなワタクシはもちろんタイトルにひかれ青空文庫で読んでみました・・・ストレートなエロさはなく、じわじわとだいぶ経ってから、昨日に隠された退廃・お耽美さがやってきます。支配欲みたいなものとか、秘かな残虐性とか。
猫好きな人なら、猫の耳に噛みつきたくなるものでしょうか・・・甘噛みではなくガブリ!といきたくなるくらいに・・・ちょっとショーゲキでしたわ。
下記のブログで簡単なあらすじをどうぞ~青空文庫へのリンクも。ブログコメントも興味深い・・・!しかし、う~ん・・・人間の心理は不思議ですね。猫や犬好きな方の感想をおききしたいです(;´∀`)
https://blogs.yahoo.co.jp/no1685j_s_bach/6326761.html?__ysp=5oSb5pKrIOmdkuepuuaWh%2BW6qw%3D%3D