飯田蛇笏

2023年03月03日

柳絮雲便りNo.2:柳絮とぶ

サボールの天にかかりて柳絮とぶ  飯田蛇笏


3月になりました。蛇笏の句にあるサボールはロシア語の聖堂の意味だと思われます。なんとなく御茶ノ水にあるニコライ堂を連想しますが、近くに柳はあるのだろうか? 御茶ノ水駅近くにはもうずいぶん出掛けていないので、全くわからない😓
https://www.jalan.net/kankou/spt_13101ae2180021272/


柳絮(りゅうじょ)について……柳は春、花を咲かせた後に、綿毛のような実を結びます。これが柳絮。風にのって運ばれ てゆく様子は雪が舞うようにも羽毛が舞うようにも見えて、美しさと儚さ、また舞い上がると旅立つ希望のようなものも感じるので、今月はちょっと季節的には早いかなぁと思いつつ、柳絮雲便りに決めました🥸


今日はひな祭り🐥 私の田舎は月遅れなのでいまだにピンとこないのですが、桜餅は食べますよ😆 こちらのブログで綺麗なひな飾りを拝見しました✨
https://fragie.exblog.jp/32954349/


こちらはまたワタクシの興味を引いたモノクロの写真。スキ💕がステキ(笑)
【上臼杵】
http://blog.livedoor.jp/isinsai/archives/51041348.html?ref=category00000_article_footer4_slider&id=229942
少し古い記事ですが、カラーで見る駅🐦
https://tabi-bito.net/kamiusuki-station/



ではでは、よろしければお今月も付き合い下さいませ🍀



rohengram799 at 08:45|この記事のURLComments(6)

2022年11月23日

水霜雲便りNo.16:しょうせつ

小雪や古りしだれたる糸桜  飯田蛇笏
(しょうせつや ふりしだれたる いとざくら)


昨日22日は「小雪(しょうせつ)」でした。しょうせつ、と打ち込めば「小説」と出て、仕方ないので「こゆき」と打つと女優の小雪さんの記事が並ぶ〜!(笑) 長い年月を経たシダレザクラの古木、また冬を越して春に美しく咲いておくれよ、という思いが込められているのでしょうか?


◆小説ではなく角田光代さんのエッセイ。本も出ているようですが、ネットで読めるのは有り難いですね。
【今日もごちそうさまでした】
http://kakuta.aspect.co.jp/essay/200810.html

小説野生時代のエッセイ「明日も一日きみを見てる」 (ΦωΦ)
https://yaseijidainote.kadobun.jp/m/m46fe77d13671

◆「吠えるナース」と読み間違えてエッΣ(゚Д゚)となってしまった…ごめんなさい💦
【叶えるナース】
https://ha-re.co.jp/  

◆『海百合』創作小説 この発想はなかったです!
https://ncode.syosetu.com/n1054hw/

◆バレリーナのお話(⁠ノ⁠*⁠0⁠*⁠)⁠ノ 
https://ameblo.jp/aya-balletpiano/entry-12675555559.html

◆バレリーナ短歌
https://sunagoya.com/tanka/?p=26955


明日は晴れるようですね。どうぞ皆さま、お気をつけて楽しい木曜日にして下さいませ⁠(⁠*゚⁠ー゚⁠*⁠)⁠ノ


rohengram799 at 19:25|この記事のURLComments(2)

2020年02月09日

花春雲便りNo.8:針供養

昨日(2/8)は「針供養」でしたね。


針といふ光ひしめき針供養 行方克巳


行方 克巳 (なめかた かつみ )千葉県出身の俳人で
1960年、母親の影響で短歌を作り始め、短歌・俳句の投稿を始めたそうです。1968年に慶應義塾大学文学部国文科を卒業。代表句の「生涯のいま午後何時鰯雲」もいいですね。「いま何時?」ときかれると「そうね、だいたいね〜」(*) と答えたくなりますが(笑)



こちらも針供養の話と俳句。

https://www.westjr.co.jp/company/info/issue/bsignal/08_vol_116/poet.html


高橋淡路女(たかはし-あわじじょ)
1890-1955 大正-昭和時代の俳人。
明治23年9月19日生まれ。「ホトトギス」をへて,大正14年から飯田蛇笏(だこつ)に師事し,「雲母(うんも)」同人。阿部みどり女の「駒草」にも参加した。昭和30年3月13日死去。64歳。兵庫県出身。上野女学校卒。旧姓は織田。本名はすみ。初号はすみ女。句集に「梶の葉」「淡路女百句」など。


淡路女の句に「貘枕(ばくまくら)」という季語が出てきます。獏は夢を食う獣であるという言い伝えがあり、節分の夜に獏の絵を枕の下に敷いて寝て、悪夢をみないというおまじないがあったようです。良い初夢を見るために、宝船が描かれたものを枕の下に敷くのときっかけは同じでしょうねぇ。次の二句も淡路女の俳句。


こんこんと親子の眠り貘枕(ばくまくら)

思ふことある身なりけり獏枕



飯田蛇笏のコチラの句もなんかワケアリな雰囲気。わりなき仲はやはり男女の仲でしょうか〜お互い悪夢をみませんようにと貘の絵を枕の下に敷いて、違う場所で眠るのでしょうか? 違う場所で見上げる月はひとつでも、同じ夢を見るのは難しい気がします。


獏枕わりなきなかのおとろへず



(*) https://sp.uta-net.com/movie/1312/


rohengram799 at 00:10|この記事のURLComments(4)

2020年01月06日

献春雲便りNo.6:女郎花

冬晴れや次ぐ訪客にゆめうつつ


飯田蛇笏の句のように、新年のご挨拶に対応したり出向いたり……と忙しい皆さまも多かったことでしょう。お疲れ様です! そして今日からお仕事の方も……週末はまた三連休になるので、いつまでも生活リズムが戻らないかもしれないですね。


明日は人日。七草粥を召し上がりますか? もう年末からスーパーにはフリーズドライの七草粥の具(?)が「買ってちょーだい!」と目立つところに陳列されていましたし、年明けには七草粥セットも登場。ついでに恵方巻の予約チラシも( ̄0 ̄;)

ご馳走どころかモチを食べることもない我が家では(ノドにつまりそうでイヤらしい)七草粥を食べて胃を休める、なんてこともありません(-_-;)


春の七草、秋の七草は知ってきますが、夏と冬もあったとは驚きです。四季が豊かな日本ならではの発想でしょうか?


【夏の七草、冬の七草】
http://blog.livedoor.jp/hsnemu/archives/3752225.html



そうそう、秋の七草のひとつの女郎花(おみなえし)が能にあることをコチラの本の中で知りました。

ほおずき灯し 江戸菓子舗照月堂 (時代小説文庫) >> https://bookmeter.com/books/14553006


【女郎花 】
https://www.hana300.com/ominae.html


【能 女郎花】http://www.tessen.org/dictionary/explain/ominameshi



では、皆さま、どうぞよい1週間を♪(o・ω・)ノ))


rohengram799 at 06:00|この記事のURLComments(8)

2018年10月03日

稲熟雲便りNo.5:秋の『怪談』

小池真理子さんの『怪談』(集英社文庫)を読みました。秋に怪談というと、飯田蛇笏の「くろがねの秋の風鈴鳴りにけり」みたいに、季節外れのもの悲しさみたいな喪のを感じますが、どちらかといえばファンタジーに近いかも?


「岬へ」「座敷」「幸福の家」「同居人」「カーディガン」「ぬばたまの」「還る」・・・稲川淳二さん的な、正統派(?)ホラーというより、人間の心が造り出した「なにか」を書いているように感じました。怖いことは怖いのだけれど。特に「カーディガン」はアヤシイものの正体がわからない不気味さ、でも気になって引き付けられつてしまうところとか、ヒャー!でしたね。


私が1番好きなのは「還る」です。昭和16年生まれの女性が語る、還暦をむかえるまでのいろんな嬉しいこと、悲しいこと、出逢いと別れ。



愛したり愛されたり、求めたり失ったり、泣いたり笑ったり、魂と呼んでもいいのでしょうけれど、一刻の休みもなく、井戸を掘り下げていくようにして、自分の意識の底の底を掘り続けていた人の心が、そんなに簡単に消えてなくなってしまうものだとは、どうしても思えなくて。いい年をしておかしいかしら。(p249)



死んだというのに、やっぱりまだ心は生きているのね。その心に衣装をまとって、粘土細工みたいに顔やら姿かたちやらを作って加えて、そうやってあちら側の世界から死者はもどってくるのね。あちら側の世界とこちら側の世界はいつも、目に見えないところでつながっていて、そのつながっていることに気づくことにできた人だけが、還ってきた人と再会を果たすことができる……そんなふうに思います。(p281)



東雅夫さんの解説もよかったです~お盆やお彼岸の時期に読みたくなる作品のひとつですわ。


https://blog.goo.ne.jp/tetokosan/e/265a5409623a3f2ddefa6d1b8623a5fa

rohengram799 at 11:10|この記事のURLComments(2)
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