飯田蛇笏

2012年11月20日

サバ雲便りNo.22:抱きしめたい…!?

吐く息が白い~!!今日は陽射しがあるので、ちょっと気持ちも前向き(笑)


『老ぼれて子のごとく抱く湯婆かな』


『足のべてこだはりあつき湯婆かな』


2句とも飯田蛇笏さんの作品ですが“湯たんぽ恋しやさ~ぶさぶ!!”な夜が続きますね。私が小さい頃は湯たんぽではなく“あんか”でした。夕方、みんなのふとんの中にあんかを入れにいくのは私の仕事でありました。懐かしい…!!


湯たんぽの語源・由来ですが、「たんぽ」は「湯婆」の唐音読みで、中国では唐の時代から湯たんぽの存在が見られたそう。「湯婆子(tangpozi)」「湯婆(tangpo)」と呼ばれていたようで、「婆」は「妻」や「母親」の意味。妻や母親の温かい体温を感じながら寝るように、お湯を入れた容器を代わりに抱いて寝ることからついた呼び名だそうです。


「たんぽ」のみで「湯たんぽ」と同じ意味ですが、日本では「たんぽ」のみでは意味が通じなかったらしく(--;)“温める容器のこと”と解釈したことから日本に伝わった時(室町時代頃らしい)「湯」が付け加えられたそうです。


子どもたちが小さい時は「寒い!寒い!!」と言って抱きついて寝ていたものです。ああ、あの時代が懐かしいなぁ…今はあちこち痛いので、ダンナに背を向けて寝ています('~`;)


久保田万太郎さんの句にはこんなのがありました。


『みたくなき夢ばかりみる湯婆かな』


アツすぎるのか、それともどこかのひなびた温泉宿で怪しげなおね~さんにつかまり抱き枕にされて寝苦しいのか……もしやワケありのお部屋に安く泊まらせてもらっていて(あたたかさとは程遠い)お婆さんに抱きつかれてうなされている……とか!?(゜o゜)\(-_-)


皆さま、風邪をひかぬようあたたかくしてお過ごし下さいませ!!



rohengram799 at 12:30|この記事のURLComments(12)

2012年11月07日

サバ雲便りNo.7:立冬の倒立紳士(((・・;)

今朝は霧で真っ白!でびっくりしましたが「立冬」なんですよね~そして滋賀県に「栗東市(りっとうし)」があるのにも驚きました。“はかり”の生産が日本一なんだとか…。出身有名人は騎手の武豊さんとか幸四郎さん…思わず天秤の皿にのっけられた2人を想像してしまいました~もし片側が私なら絶対私の方に傾くだろうなぁ(-_-;)


その後、「りっとう」から「とうりつ」に妄想を広げたワタクシは「倒立振子」なる言葉を発見しました。理系の方には馴染みのある言葉でしょうか?「とうりつ・ふりこ」だと思っていたら「とうりつ・しんし」と読むのですね。ふふっ、もちろんワタクシの頭では「倒立紳士」と変換されてしまいましたわ…タキシードにモノクルの倒立紳士!!夢でいいからお逢いしたいものです( ̄ー ̄)


『くれなゐのこころの闇の冬日かな』(飯田蛇笏)


こんなワタクシのこころの闇は美しい「くれなゐ」とはほど遠い、澱みきった闇のような気がいたします……初冬の空気をおもいっきり吸い込んで、清々しく暮らしたいものでございます(--;)



rohengram799 at 21:00|この記事のURLComments(13)

2012年10月03日

あかね雲便りNo.169:椿と萱

今日は10月3日なので「父さんの日だな!!」と勝手に名付け(倒れる産業はダメよ)「父さん」についてカチカチしていましたら《椿堂(ちんどう)》という文字が出てきました。椿は長寿の木であるところから父の部屋。また、父のことをいうそうです。では母上さまは?と言いますと『萱堂(かんどう)』昔、中国の家で主婦の部屋を北堂と称し、その庭に萱草(かんぞう)を植えたところから…今、こんな表現を使うことはあるのかしら?(((・・;)


ついでだから(笑)椿についてもう少し知りたいわ~とカチカチしていたら「乙女椿」というかわいらしいピンクの椿を見つけました。八重ではなくもっとたくさんの花びらが重なっています。あと昔話も…。


《呉の乙女椿》
http://town.chupea.jp/minwa/naiyo_02.html


と、ここまで夜中に打ち込んだのですが、今日は山梨の偉大な俳人・飯田蛇笏氏の命日でもありました。実家にも彼の俳句の短冊があるのですが、読めない…(~_~)「河童忌」という文字がなんとな~く読める…だから親交のあった芥川龍之介くんのことだとは推測できるのですが…あとは?マークですわ(--;)「おと~さん、なんでチラシの裏でいいからわかりやすく書いておいてくれなかったのぉ~」と思いました!(笑)

そして、飯田蛇笏氏が自分で用意していたという戒名に「椿」の文字が…![真観院俳道椿花蛇笏居士]『椿花集』という句集もあるので、好きな花のひとつだったのかもしれないですね。

重陽の節句にお彼岸も過ぎてしまいましたが、好きな作品なので…f(^^;


『たましひのしづかにうつる菊見かな』

『もつ花におつるなみだや墓まゐり』


《飯田蛇笏》
http://www.asahi-net.or.jp/~pb5h-ootk/pages/I/soutaiset-iidadakotu.html

 
          
※二男の就職内定にお祝いコメントありがとうございましたm(__)m



rohengram799 at 08:50|この記事のURLComments(7)

2012年04月26日

ひつじ雲便り611:人生ラック(の種)あれば、句もあるさ

ときふかし しあわせみつる はるのひかな  恵雲


時深し幸せ満つる春の日かな……でも「トキ孵化し」でも良いのですが(--;)今日でワタクシの誕生日で48歳になりました。“しあわせ”は4・8にかけて“みつる”も4x8=32…にかけてみました…なんて意味のない('~`;)誕生日が同じ、山梨の偉大なる俳人の飯田蛇笏せんせ~にバシバシたたかれそうです(>_<)


コレといった話題もない、ダンナとかぶってしまった休みの日(-_-;)……ヘコみがちですが、元気は元気にしております~ラッキーandハッピーになれそうな、おもしろい何かをまたあちこち探す1年にしたいと思います(^.^)


また一つ数を増やしたワタクシと、どうぞこれからもよろしくお付き合い下さいませ!いつも本当にありがとうございますm(__)m



rohengram799 at 10:26|この記事のURLComments(20)

2012年01月16日

第672号:寒九の水

『ひたひたと 寒九の水や 厨甕』(飯田蛇笏)


今日は曇り空…寒くても晴れていてほしいワガママな私、鼻水がたれそうですわ(;o;)


寒の入り、寒の内、寒中なんて言葉は知っていましたが、俳句に「寒四郎」「寒九」という季語があるそうですね。寒四郎(寒中4日目)が晴れ、もしくは寒九(寒中9日目)に雨が降ればその年は豊作だという言い伝えが(((・・;)

寒四郎は鏡開きの日、寒九は小正月にあたるみたいですから、農家の方々の知恵とちょっとした遊び心でしょうか?

寒中に汲んだ水は冷たく澄んでいて…「無菌状態」だったと思われるので、昔の人たちは珍重したみたいです。滋養強壮のために飲んだり、酒造や布を晒すのに使ったり、寒についたお餅を寒の水に浸けておくと悪くならないとか。若返るなんてウワサもあったりして~寒九の水は歓喜の水!! 今は綺麗な水がある場所にたどり着くのが、昔以上に大変ですね。防寒や運搬状況はいいでしょうけど(~_~;)

最初の句の「厨甕」読めない……カチカチしたら“いくりがめ”というらしいとわかりました。お勝手の土間に置いてある、飲み水をいれてある甕のことみたい。時代劇でよく見るアレかしら?と私は勝手に想像しています。

しかし…今の時期は「冷えている」というより薄く氷がはっているのではないかと……ああ、書いているだけで、かき氷を食べた時の感覚、キーン、キーンがよみがえってきました( ̄▽ ̄;)



rohengram799 at 11:12|この記事のURLComments(8)
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