鬼平犯科帳
2014年05月21日
浮き雲便りNo.13:五月闇
今日は二十四節気の「小満」(しょうまん)にあたる日でしたね。「小満」とは、秋にまいた麦などの穂がつくころで、ほっと一安心すると言う意味。農耕が生活の糧だった時代には、農作物の収穫の有無は人の生死にかかわる問題だったため、作物が育つと「今のところは順調だ」と満足したことから小満と言う名前が付いたそうらしいです。
「小さなしあわせでもいい!」と「グリーンジャンボ宝くじ」を買いに行こうかと思っていたのですが、昨日から気分がドンヨリしてしまって……(前の記事のお返事も遅れています。ごめんなさい)1日ヒキコモリンでありました。
『五月闇吸ひ込むチェロの勁さかな』(朝吹英和)
「勁」は強いという意味。字の形はピンと縦糸を張る姿から出ているそうですが、この「勁(つよ)さ」という文字は「強さ」では表現しきれない、弦のようにしなやかなつよさというイメージが……張りつめたままでは切れやすいですからね。気持ちもしなやかにしたたかに……美しい音楽に身も心も委ねたいですが、その前に『五月闇』ってなんだろ(´・ω・`)?
読み方は「さつきやみ」で陰暦5月の空。梅雨のころの夜の暗いこと。また、そのころの薄暗い空模様。「闇」とあるので夜限定みたいに感じますが(私だけ?)本来は、昼なお暗き空間を指す言葉だったそうです。最初、私は「病≠闇」で、作者が五月病のシャレた表現で俳句を作ったのだと思っていました。チェロという楽器もなんかメルヘンだったし(;・ω・)
調べていたら『鬼平犯科帳』シリーズに《五月闇》という作品があるのですね。ちゃんと鬼平を読んだり見たりしていたら、粋な言葉と早く出逢えていたのに……!!
皆さまもお身体に気をつけて、美しいたくさんのモノに出逢って、心は五月晴れでありますように(´∇`)
「小さなしあわせでもいい!」と「グリーンジャンボ宝くじ」を買いに行こうかと思っていたのですが、昨日から気分がドンヨリしてしまって……(前の記事のお返事も遅れています。ごめんなさい)1日ヒキコモリンでありました。
『五月闇吸ひ込むチェロの勁さかな』(朝吹英和)
「勁」は強いという意味。字の形はピンと縦糸を張る姿から出ているそうですが、この「勁(つよ)さ」という文字は「強さ」では表現しきれない、弦のようにしなやかなつよさというイメージが……張りつめたままでは切れやすいですからね。気持ちもしなやかにしたたかに……美しい音楽に身も心も委ねたいですが、その前に『五月闇』ってなんだろ(´・ω・`)?
読み方は「さつきやみ」で陰暦5月の空。梅雨のころの夜の暗いこと。また、そのころの薄暗い空模様。「闇」とあるので夜限定みたいに感じますが(私だけ?)本来は、昼なお暗き空間を指す言葉だったそうです。最初、私は「病≠闇」で、作者が五月病のシャレた表現で俳句を作ったのだと思っていました。チェロという楽器もなんかメルヘンだったし(;・ω・)
調べていたら『鬼平犯科帳』シリーズに《五月闇》という作品があるのですね。ちゃんと鬼平を読んだり見たりしていたら、粋な言葉と早く出逢えていたのに……!!
皆さまもお身体に気をつけて、美しいたくさんのモノに出逢って、心は五月晴れでありますように(´∇`)
rohengram799 at 23:09|Permalink│Comments(10)
2013年07月21日
入道雲便りNo.2:ティー・タイム
今日も涼しい朝でした。まだ立秋にもならないのに…朝のお散歩がてら投票に行く方々をみかけました。どうなるのでしょう?
当選祝いに贈る胡蝶蘭を扱う業者さんのニュースを見ましたが、白い花に「当」「選」の文字やダルマ、花なのに花びら模様を特殊な方法でプリントしたものが映されていました。リンゴに「合格」とかあるのは許せますが、花にはちょっと抵抗がありますね。もらった議員さんは嬉しいのかしら?
本日も仕事のワタクシですが、畠中恵さんの『つくも神さん、お茶ください』といういろんな雑誌に書かれたエッセイをまとめた本を読んで楽しんでいます。読みたいと思っていた本の紹介があったり、ウンウンと同意する出来事があったり、知らない言葉があったり。
「気ぶっせい」って皆さま、使ってたことや聞いたことがありますか?「きぶさ(気塞)い」の音変化で「気づまりな」様子を表す言葉だそうです。「木仏(きぶつ)金仏(かなぶつ)石仏(いしぼとけ)」は“人情や風流を解しない人、また、融通のきかない人のたとえ”だと調べて初めて知りました。「気が寒い」があるなら気がアツい(松岡修造やアニマル浜口みたいな)「気暑(熱)い」もあるのかと思いましたが、見つかりませんでしたf(^^;
本の中に出てくる未知なる食べ物についての話もあって、今は「小説の中のごちそうレシピ」みたいな本も発行されて、こういう食べ物なのか、とか自分で実際に作ることも出来ていい時代ですよね~!巻末にレシピがついている本もありますし。
私の幼い頃の謎の食べ物はなんといっても少女マンガの定番“チーズケーキ”でした。いやぁ、田舎なのがわかりますな!不二家だって隣の市にあったかどうか…(涙)飲み物とかも当時応援していた宝塚の生徒さんが「グレープフルーツジュースが好き」と書いていたのを読んで「え?アレをジュースにするの?」と思っていました。私にとってグレープフルーツは半分に切ったものに砂糖をかけて食べるモノだったからです。紅茶もオレンジ・ペコってナニ?珈琲のブルマンってナニ?アメリカンって薄いコーヒーじゃないの?そんな貧しくひもじい知識のコでした(-_-;)
砂糖といえば、畠中さんが『鬼平犯科帳』にでてきた白玉の砂糖がけを作り食べた時の話がありました。美味しくないのはなぜ?と思ったら…江戸の頃、白砂糖は超高級品だったので白玉にかけていたのは今でいうきび砂糖や三温糖に近いものだったから。きび砂糖をかけて食べたらとっても美味しかったそうです。こうやって物語の登場人物に近づいていくのも、本好きな人間の楽しみでありますね♪ウナギは高いですが、白玉のおやつは手軽に作れて、お江戸な気分を味わえそう~今日は日曜日、楽しいティー・タイムをお過ごし下さいませ。
余談ですが『ティー・タイム』というタイトルのマンガ、一条ゆかりさんのも鈴木雅子さんのもどちらも好きでした。ゆっくりのんびり好きな本を読みながらのお茶の時間、たっぷり確保したいですわ(((^^;)
当選祝いに贈る胡蝶蘭を扱う業者さんのニュースを見ましたが、白い花に「当」「選」の文字やダルマ、花なのに花びら模様を特殊な方法でプリントしたものが映されていました。リンゴに「合格」とかあるのは許せますが、花にはちょっと抵抗がありますね。もらった議員さんは嬉しいのかしら?
本日も仕事のワタクシですが、畠中恵さんの『つくも神さん、お茶ください』といういろんな雑誌に書かれたエッセイをまとめた本を読んで楽しんでいます。読みたいと思っていた本の紹介があったり、ウンウンと同意する出来事があったり、知らない言葉があったり。
「気ぶっせい」って皆さま、使ってたことや聞いたことがありますか?「きぶさ(気塞)い」の音変化で「気づまりな」様子を表す言葉だそうです。「木仏(きぶつ)金仏(かなぶつ)石仏(いしぼとけ)」は“人情や風流を解しない人、また、融通のきかない人のたとえ”だと調べて初めて知りました。「気が寒い」があるなら気がアツい(松岡修造やアニマル浜口みたいな)「気暑(熱)い」もあるのかと思いましたが、見つかりませんでしたf(^^;
本の中に出てくる未知なる食べ物についての話もあって、今は「小説の中のごちそうレシピ」みたいな本も発行されて、こういう食べ物なのか、とか自分で実際に作ることも出来ていい時代ですよね~!巻末にレシピがついている本もありますし。
私の幼い頃の謎の食べ物はなんといっても少女マンガの定番“チーズケーキ”でした。いやぁ、田舎なのがわかりますな!不二家だって隣の市にあったかどうか…(涙)飲み物とかも当時応援していた宝塚の生徒さんが「グレープフルーツジュースが好き」と書いていたのを読んで「え?アレをジュースにするの?」と思っていました。私にとってグレープフルーツは半分に切ったものに砂糖をかけて食べるモノだったからです。紅茶もオレンジ・ペコってナニ?珈琲のブルマンってナニ?アメリカンって薄いコーヒーじゃないの?そんな貧しくひもじい知識のコでした(-_-;)
砂糖といえば、畠中さんが『鬼平犯科帳』にでてきた白玉の砂糖がけを作り食べた時の話がありました。美味しくないのはなぜ?と思ったら…江戸の頃、白砂糖は超高級品だったので白玉にかけていたのは今でいうきび砂糖や三温糖に近いものだったから。きび砂糖をかけて食べたらとっても美味しかったそうです。こうやって物語の登場人物に近づいていくのも、本好きな人間の楽しみでありますね♪ウナギは高いですが、白玉のおやつは手軽に作れて、お江戸な気分を味わえそう~今日は日曜日、楽しいティー・タイムをお過ごし下さいませ。
余談ですが『ティー・タイム』というタイトルのマンガ、一条ゆかりさんのも鈴木雅子さんのもどちらも好きでした。ゆっくりのんびり好きな本を読みながらのお茶の時間、たっぷり確保したいですわ(((^^;)
rohengram799 at 11:20|Permalink│Comments(7)