魯山人
2017年02月04日
初花雲便りNo.3:おでん🍢
駐車場には不思議なものがおちていたりしますが、いつだったか、消火器ボックスの下のスペースに仔猫がいた事があったそうです。だれかが置いていったのか? 隣のマンションのベランダからヒョイと降りてしまい(本当に近いんですわ)どこかあたたかいところ~!と思って、最上級にやってきたのか(太陽がサンサンであたたかいんですよね)・・・無事保護されましたが、もし捨てていったのなら許せないことです。
風がなければあたたかい日が続いていますが、このことに前、またちまちまと魯山人のエッセイ(?)を読んでいたら、おでんの話がありました。まぁ相変わらずの言いたい放題😅😅😅
『あの安料理のおでんが美味うまいのは、つまり、出来たてを待っていて食うというところにあるので、実際は美味いものでもなんでもないのである。舌を焼くような出来たてのものを食べるから、おでんは美味いものと評判になってはいるが、その実、粗末な食物なのだ。
粗末なおでんすら、出来たて故ゆえに私たちの味覚をよろこばすのであるから、お座敷おでんといえる「なべ料理」は、相当の満足を与えるに相違ない。私はおでんもてんぷらも、立ち食いをした経験をもっているから、その味がおよそどんなものだか分っている。ところが、私の考えているなべ料理となると、それらとは、はるかに距離のある高級なものである。その方法は、創作的に、独創的にやられればよい。
なべ料理は、気のおけぬごく懇意な間柄の人を招いて、和気あいあい、家族的に賑々しくつきあうような場合にふさわしい家庭料理といえよう。』
お座敷おでん=なべ料理・・・さすが魯山人、言うことが違うな😏😏😏
この前、テレビで静岡おでんの黒はんぺんの話題が出ていたので、食べたいなぁと思ったワタクシです。
風がなければあたたかい日が続いていますが、このことに前、またちまちまと魯山人のエッセイ(?)を読んでいたら、おでんの話がありました。まぁ相変わらずの言いたい放題😅😅😅
『あの安料理のおでんが美味うまいのは、つまり、出来たてを待っていて食うというところにあるので、実際は美味いものでもなんでもないのである。舌を焼くような出来たてのものを食べるから、おでんは美味いものと評判になってはいるが、その実、粗末な食物なのだ。
粗末なおでんすら、出来たて故ゆえに私たちの味覚をよろこばすのであるから、お座敷おでんといえる「なべ料理」は、相当の満足を与えるに相違ない。私はおでんもてんぷらも、立ち食いをした経験をもっているから、その味がおよそどんなものだか分っている。ところが、私の考えているなべ料理となると、それらとは、はるかに距離のある高級なものである。その方法は、創作的に、独創的にやられればよい。
なべ料理は、気のおけぬごく懇意な間柄の人を招いて、和気あいあい、家族的に賑々しくつきあうような場合にふさわしい家庭料理といえよう。』
お座敷おでん=なべ料理・・・さすが魯山人、言うことが違うな😏😏😏
この前、テレビで静岡おでんの黒はんぺんの話題が出ていたので、食べたいなぁと思ったワタクシです。
2017年01月25日
夢雲便りNo.17:猪鹿チョー(;゜∀゜)
今日も風が強いですね。週末はあたたかくなるようですが、寒暖の差が激しいと体調管理が難しくです。
寒い時期にはやはり鍋料理ですが、漫画の「美味しんぼ』で全国区になったであろう、魯山人のエッセイを読んでいたら、えっ(;゜∀゜)な話が書いてありました。少し注意が必要かも・・・!
・・・それはともかく、当時は豚よりもむしろ猿を食っていた。私なども、ちょいちょい食ったもので、その肉はちょうどかつおの身のように透き通ったきれいな肉であった。感じから言えば、兎の肉に似ているが、当時の印象では、これも脂がなくて、そう美味いものではなかった。しかし、兎の肉よりは美味かった。
その後(私の十二、三歳の頃)猪の肉で美味かったと印象に残っているのは、前の例とは全く反対に、外見がやわらかく、くちゃくちゃした肉だった。これは堀川四条の肉屋が持って来たものであったが、見た目がいかにも見すぼらしい。だが食ってみると意外に美味かった。
どの部分かはっきりしなかったので,その肉屋に聞いてみたら、「申し上げぬほうがいいでしょう」と笑っていた。なおも問いただすと、「これは肛門の周りの肉です」ということであった。
見てくれは悪いが、その味は素晴らしく美味かった。思うに、股の付け根から下方にかけての薄いやわらかい肉で、魚の鰭下にあたる味を持っていたのだろう。
当時というのは10歳くらい(1883年生まれ)、京都住まいだった時の話です。これも青空文庫の『猪の味』で読めます。猪鍋の作り方についても「おこだわり」のある魯山人センセーの意見をお読み下さいませ。
今回のタイトルは久生十蘭さんの『猪鹿蝶』を読んだので(笑) このように話についてもまた後日書きたいですが、猪に鹿は食べますが、昆虫食で蝶は食べないですね。その前の段階はありますが(((^^;)
寒い時期にはやはり鍋料理ですが、漫画の「美味しんぼ』で全国区になったであろう、魯山人のエッセイを読んでいたら、えっ(;゜∀゜)な話が書いてありました。少し注意が必要かも・・・!
・・・それはともかく、当時は豚よりもむしろ猿を食っていた。私なども、ちょいちょい食ったもので、その肉はちょうどかつおの身のように透き通ったきれいな肉であった。感じから言えば、兎の肉に似ているが、当時の印象では、これも脂がなくて、そう美味いものではなかった。しかし、兎の肉よりは美味かった。
その後(私の十二、三歳の頃)猪の肉で美味かったと印象に残っているのは、前の例とは全く反対に、外見がやわらかく、くちゃくちゃした肉だった。これは堀川四条の肉屋が持って来たものであったが、見た目がいかにも見すぼらしい。だが食ってみると意外に美味かった。
どの部分かはっきりしなかったので,その肉屋に聞いてみたら、「申し上げぬほうがいいでしょう」と笑っていた。なおも問いただすと、「これは肛門の周りの肉です」ということであった。
見てくれは悪いが、その味は素晴らしく美味かった。思うに、股の付け根から下方にかけての薄いやわらかい肉で、魚の鰭下にあたる味を持っていたのだろう。
当時というのは10歳くらい(1883年生まれ)、京都住まいだった時の話です。これも青空文庫の『猪の味』で読めます。猪鍋の作り方についても「おこだわり」のある魯山人センセーの意見をお読み下さいませ。
今回のタイトルは久生十蘭さんの『猪鹿蝶』を読んだので(笑) このように話についてもまた後日書きたいですが、猪に鹿は食べますが、昆虫食で蝶は食べないですね。その前の段階はありますが(((^^;)