Kiroro

2020年02月10日

花春雲便りNo.9:未来へ

『丸山薫さんの「未来へ」という詩について……』という文を読んで「草情花伝」の丸山さんが詩を? 小説家じゃなかったっけ?とずっと思っていましたが、こちらは丸山健二さんでした(^o^;)

草情花伝 >> https://bookmeter.com/books/3197634



こちらが丸山薫さんの詩です。


未来へ

父が語った
御覧 この絵の中を
橇(そり)が疾く走っているのを
狼の群が追い駈(か)けているのを
馭者(ぎょしゃ)は必死でトナカイに鞭(むち)を当て
旅人はふり向いて荷物のかげから
休みなく銃を狙(ねら)っているのを
いま 銃口から紅く火が閃(ひらめ)いたのを

息子が語った
一匹が仕止められて倒れたね
ああ また一匹躍(おど)りかかったが
それも血に染まってもんどり打った
夜だね 涯(はて)ない曠野(こうや)が雪に埋れている
だが旅人は追いつかれないないだろうか?
橇はどこまで走ってゆくのだろう?

父が語った
こうして夜の明けるまで
昨日の悔いの一つ一つを撃ち殺して
時間のように明日へ走るのさ
やがて太陽が昇る路のゆくてに
未来の街はかがやいて現れる
御覧
丘の空がもう白みかけている


(丸山薫 詩集『涙した神』から)



作者について
丸山 薫(まるやま かおる、1899年 - 1974年)。東京高等商船学校中退後、第三高等学校入学および卒業。東 京帝国大学文学 部国文科に入学。

http://www.asahi-net.or.jp/~pb5h-ootk/pages/SAKKA/ma/maruyamakaoru.html



父と息子が猟師の絵本でも読んでいるんでしょうか? タイトルが「未来へ」…… Kiroro の歌と同じ(*μ_μ)♪


Kiroro 「未来へ」

https://sp.uta-net.com/movie/10398/



でも だいぶ印象が違いますね。 父親が息子に、母親が娘に……そう考えて2つの「未来へ」のメッセージを考えるとまた奥深い………ような気がします( ´∀`)


rohengram799 at 07:00コメント(0) 
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