2013年03月

2013年03月24日

らくだ雲便りNo.38:くぅ~(~_~)の色紙

今日は思っていたより天気は悪くなかったですが、桜はだいぶ散ってしまいました。おちょこをふせたような形で路面におちている花が多く、椿のドサッ!とした重量感に比べてその軽さがちょっとせつないワタクシです。


さて…今日はまたミョ~な出来事がありました。午後、郵便受けに何か入っているので取り出してみたら色紙が2枚…いかにも女の子たちの文字で寄せ書きっぽい…えっとぉ……ウチの下の子は明日卒業式だし、今日は母の誕生日だけど全く関係ないよね?


どうも近くの中学校の部活で卒業生が後輩たちに書いたものらしい(あと2年あるから頑張ってとか書いてあった)……集合ポストだから入れ間違いなのかな、とは思いましたが両隣に中高生はいない。仕方ないので、テケテケ中学校まで持って行きましたよ~(--;)


私が驚いたのは、その色紙が封筒や袋に入っていなくて、そのまま郵便受けに入っていたこと。もしウチのポストが悪ガキにイタズラされてゴミとか入れられていたら色紙も汚れる可能性だってあるのに……そういうことは考えないのかしらん?「次は○○にまわしてね」とかメモがあるかと思ったけどソレもなかった。意地悪なおばちゃん、もしくは腐った根性のオッサンだったら色紙はゴミ箱行き、空き地に放り投げる等々の行為をするかもしれないんだよ~もっと気をつけないと!!と思いました。直接渡せるならその方がずっと安全でいいのに……。


帚木蓬生さんの短編集に『空の色紙』というのがあるのですが、「そら」ではなく「くう」と読みます。主人公の小野寺摂二は精神科医(作者もそう)。殺人容疑者の精神鑑定のため鹿児島へ行くのですが、知覧で亡くなった兄の書いた色紙と出会います。彼の妻は兄の妻でもありました。「かわいそうだから」というより「労働力として」嫁を引き留める意味で、兄弟との再婚は多かったみたいですね。この話はどうだったか、もうだいぶ前に読んだので記憶にはないのですが。今の15歳くらいの子どもたちには特攻隊や戦争なんてドラマやゲームの中でのものなのかなぁ、なんて考えてしまいました。


何はともあれ、無事に色紙が「Misaki」ちゃんと「Madoka」ちゃんの手に届きますように!そしてお届けものはきちんとしようね~(((^^;)




rohengram799 at 17:25コメント(15) 

2013年03月23日

らくだ雲便りNo.37:どっよ~んSaturday

近くのショッピングモールで何かのイベントなのか知らないけれど、尾崎豊(間違えて“ゆあか”と打ち込んでしまった……すまない!!)の『卒業』を熱唱しているおニィさんがいました。誰も聞いていない(´д`)下手ではなくむしろ上手いのだけれど、それがかえって「自分に酔っている」みたいに感じられて……ああいう場所で歌うって難しいんだなぁ~って思いました。


昨日から三連休のワタクシ、しかし行動範囲は狭く本屋にスーパー、コンビニ…全て徒歩圏内。だってお給料日は月曜日なんですもん(´д`)昨日は縄文人(笑)の他にネコの可愛いイラストにひかれ『うきわねこ』(作:蜂飼 耳/絵:牧野 千穂)を読みました。主人公はネコの“えびお”!お誕生日前に、おじいちゃんから届いたのは「うきわ」。満月の夜に、えびおがうきわをふくらませると、月にひきよせられるようにのぼっていきます。そしておじいちゃんと出会い、夜の海に泳ぎだすのです。コレは2人だけの秘密~大人になっても忘れないステキな思い出(*^^*)


ふと思ったのですが、人間でも空に憧れる人、海に潜りたい人、いろんな人がいますが、海に潜るネコの物語とかもあるんでしょうか? 海に潜ったら魚食べ放題!!みたいなのではなくて、もっとロマンチックな童話があったら読んでみたいものですが…見つからなかったので『茗荷谷の猫』(木内昇)という短編集を買ってきました。どうしても、「みょうがだに」ではなく「いなりだに」と読んでしまいたくなるワタクシです…(((^^;)


猫といいますと、新聞に被災地ペット保護に関しての記事がありました。まだまだ民間と行政での連携というか意識の差は大きく、トラブルも多いみたいですね。北海道ではカブトムシ規制とか…もともとカブトムシはいなかったのに30年くらい前から増殖して(ペットが逃げた?)生態系に影響が出ているからだとか。カブトムシが採れるって嬉しい!!だけではダメなのですね。難しいなぁ。




rohengram799 at 18:20コメント(10)絵本・昔話・童話・法話 

2013年03月22日

らくだ雲便りNo.36:むらぎもの

今日はあたたかいですね~風がないので、ちょっと歩くと汗ばむ感じ。近くの中学校のグランドからは体育会系の部活の雄叫び(笑)が聞こえ、ハクモクレンやコブシ、レンギョウなどが咲き、チョウチョも飛んで…春ですなぁ。



『むらぎもの心楽しも春の日に鳥のむらがり遊ぶを見れば』(良寛)


良寛さまも鳥たちが集まりエサを探したりバサバサしているのを見て春を実感、喜ばれているご様子。『むらぎもの心さへにぞ失せにける夜ひるいはず風の吹ければ』という昼夜冷たい風に心も寒々としていた時期を乗り越えての春ウララ♪ってどちらが先に出来た句かは知りませんが(-_-;)



ところで「むらぎもの」という言葉を皆さまはご存じでしたか?私は「貢ぎ物」みたいに「むらぎ・もの」で切れる言葉なのか?などと最初は思っていたのですが(バカ丸出し!!)「むらぎも」は「群肝」、昔は臓腑に心が宿ると考えたことから、「心」にかかる枕詞なんだそうです。枕詞なんて「あおによし」とか「たらちね」くらいしか浮かばないワタクシ、50年近く生きてきて初めて知りました!!


「臓腑に心が宿る」…昔は「心=脳」みたいな考えはなかったのですね。まぁ今も臓器移植をしても心臓が記憶しているという小説とかあるくらいですし、実際あっても不思議ではない気がします。



昔といえば、今日『縄文美術館』という写真集みたいなのを立ち読みしました。表紙が<石のアンパンマン>みたいで興味深く(笑)よく教科書で見た縄模様の土器だけでなく、笑っている顔とかヴィーナス的な像とかイノシシやクマなどいろいろあって、楽しい(*^^*)


一番「人間って変わらないなぁ~」と思ったのは手形・足形を残していること。ちゃんと焼き物なんですが、子どものもありました。ぎゅう~と握った棒みたいなのとか、歯形まで!!「赤ちゃんに土(粘土?)食わせたんかい!!」と縄文人にツッコミをいれてしまいましたが、記念に残したかったんでしょうか?足のサイズ23.5のも残っていました。「かわく前のコンクリートに足跡つけちゃった!!」みたいで笑えました(^.^)



『むらぎもの心牡丹に似たるかな』(松瀬青々)


日々、別の宇宙をさ迷うワタクシの心は花に例えたら何かしら?…深く考えないようにしようっと(°°)ノ°




rohengram799 at 17:00コメント(8)アート・博物館・美術館 

2013年03月21日

らくだ雲便りNo.35:父からの手紙、母の戯れ言

「おやぢ」ではなく「親父」がらみの本に目覚めたワタクシ(トレイン本は旅情サスペンスとかになってしまい、なかなかうまいタイトルの本に出会えない)
今は『父からの手紙』を読んでいます。新聞広告などにもばぁ~ん!と出ているので、すでに読んだ方もいらっしゃるかも…私はまだまだなので、内容を知っていても知らんぷりして下さい(((^_^;)


この本の表紙に長編小説とあるのですが、あの厚さで長編はオーバーな気がするのですが…お値段的に文庫で定価900円越えたら長編かな?と思う私の基準はおかしいかしら('~`;)


ところで、タイトルではありませんが、皆さまは「父からの手紙」「母からの手紙」ってもらったことがありますか?私は結婚してからの年賀状くらいでしょうか?自分も両親に手紙を書いたのなんて、ちょっとした荷物を送る時に一筆か、小学校卒業の時に「お父さん、お母さんに手紙を書きましょう」と言われた時くらい?結婚式で手紙を読むのはパスしました。東京でひとり暮らしをはじめた兄からの手紙の「ほうれん草はほうれん草ちゅう名前で売ってるけ?」(あえて方言のまま)という文章には笑いましたけど(((^^;)


あと二男からの手紙~小学校卒業の時のでしたか、その文面が「お父さん、お母さん、今までありがとうございました。お母さん、ご飯をつくってくれてありがとうございました」みたいなヤツで、ダンナさんと「円谷幸吉くんの遺書みたいだ」と思ったことがあります。「 父上様、母上様、三日とろろ美味しゆうございました。干し柿、餅も美味しゆうございました。…」という書き出しのです。学校生活でイヤなことやツラいこともあっただろうけれど、本当に遺書を書かなくてはいけないくらい追い詰められるようなことがなくてよかったです。また戦地からの手紙を受けとらずにすむ時代なのはやはりありがたいことです。


私が子どもたちに手紙を書くとしたらもう「遺言」になってしまいますね。来月の誕生日がきたら、きちんとした「手紙」をのこしておこうと思いますが…謎解き・暗号みたいな文章にしたい気もしてきました( ̄▽ ̄;)




rohengram799 at 17:33コメント(10) 

2013年03月19日

らくだ雲便りNo.33:『とんび』と『案山子』

今日は夏の暑さを感じる~なんなんでしょう、この天気!体調管理が大変~最近は「胃が痛いとはこういうこと?」という状態が多くなりました。やっとオトナになったのかしら(--;)


今、重松清さんの『とんび』を読んでいます。ドラマの番宣を見た二男から「お母さん、持ってる?」ときかれて「じゃあ買ってくるね」と言ったのはいつだったか?彼はすぐ読んでしまいましたが、私はドラマも終わった今になってページをめくっているワケです。


私はドラマも見ていないので、全てがはじめて状態。父親のヤスさんはウチの父と同世代、息子のアキラはウチの兄と同じ年に生まれているので、大きくなってからの学校や社会の様子など「そうそう、こんな感じだった」と思いました。高1になったアキラが故郷を離れ「東京の大学にいきたい」とヤスさんに言っているところです。幼い時に母を亡くし、父ひとり子ひとり、ただひたすら息子を大切に、守りたい、離したくないと思って頑張ってきた彼には素直に息子の願いをきき「よし!父ちゃんにまかせとけ!!」とは言えない…。ああ、なんてせつない親心なんだろう…。


ウチの兄も大学は東京でした。私がまだ残っていましたが、祖父など兄のところに行きたかったみたいです。兄の入学式に父は出席したのですが、自分は進学できなかったので(祖父から魚屋になるのに大学は必要ない!と出刃包丁を持って追いかけられたらしい)大学の雰囲気とか見たかったのかなぁ、と思っています。ニ男は、学部は違いますが兄の後輩になってくれたので、それは嬉しかったんじゃないのかなぁ。


重松さんの話は泣けるのが多いのですが、読者を泣かせようと思って書いている文章ではなく、登場人物ひとりひとりが魂を持ち、生きた言葉を話しているという感じ。ドラマもきっと良く出来ていたと思いますが、やはり活字の登場人物を自分の中でいきいきと動かしてこそ、この作品のすばらしさを存分に感じられるのではないかと思います。


この本を読むとさだまさしさんの『案山子』を思い出します。親って子どもに対して使う言葉って本当に少ないし、みんな似たり寄ったりの言葉にしかならない。ただもう元気で、日々明るく楽しく過ごせますように。しあわせでありますように。「生きていてよかった」と思える瞬間にたくさん出会えますように…!!


ああ、最後がどうなるのか気になって仕方ないですが、仕事にもどります。泣いてないからねっ!!




rohengram799 at 19:05コメント(12)空のお城図書館さだまさし 
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