備忘の果実 〜オスカー戯言日記〜

好きなことを好きな時にチマチマと書いています☘️

2015年02月

『甘い罠 8つの短篇小説集』を読み終わりました。「8人のミューズがささやく、甘美で怖い、8つの物語」というコピーにあるように江國香織さんら8人の豪華作家によるアンソロジーです。


江國香織『蛾』・小川洋子『巨人の接待』・川上弘美『天にまします吾らが父ヨ、世界人類ガ、幸福デ、ありますヨウニ』・桐野夏生『告白』・小池真理子『捨てる』・高樹のぶ子『夕陽と珊瑚』・高村薫『カワイイ、アナタ』・林真理子『リハーサル』………どの人の作品も必ず一冊は読んでいるので「らしいなぁ」という感想になりました。(´∇`) 『夕陽と珊瑚』は単発ドラマで見たいかもしれない!!



小川さんの作品の中に「ワライフクロウ」というのが出てきて、これは1914年にリョコウバトと同じく絶滅した鳥類だそうです。名前がスゴいな……と思って調べたのですが、ニュージーランドの北島・南島にそれぞれ一亜種ずつが生息していたが、両方ともすでに絶滅。全長約40cm、体色は焦げ茶とクリーム色のまだら模様。名前の由来は、高笑いのように聞こえる独特の鳴き声によるところから。「まさしく若い犬をほえるような独特のほえている雑音…」「遠くで二人の男がわめいているような」「メランコリックに野次るような」……なんて形容が文章で残っているようです。フクロウのエサについて書いてあるサイトですが、いろんな名前のフクロウがいておもしろかったので(顔もいろいろ)よろしければ……!! キンメフクロウとかウサギフクロウなんて知らなかった(≧∇≦)


http://fukufukufood.com/ataekata.html



鳥類ではなくて蝶類になりますが、マンガにバタフライガーデンという文字が……マダム・バタフライで溢れた殿方の憩いのパラダイスかと一瞬思ってしまったおやぢなワタクシ……違いますよ、文字通り蝶の来る庭!! もちろん、どんな庭でも偶然に蝶が通ることはあるでしょう~しかしもっと多くの蝶がやってくるようにそれぞれの好きな草花・木々を配置するなど、工夫した庭のことをいうそうです。そして蝶(英語でバタフライ)は昆虫の中の、チョウ目(鱗翅目、ガ目ともいう)で、実際はその中でもガのほうが圧倒的に多いんだそうです……チョウは主に昼間活動しますが、ガの仲間にも昼行性のものもいるので、定義は難しく……「チョウはたくさんあるガの中の一部」に位置するようです……そうなんだ……ちょっと複雑……まぁそんなに蝶も好きなワケではないのですが(;^_^A




今月は女性作家さんの作品をたくさん読みました。なんだろう~女らしさがなくなってきていると無意識に感じていたのかしら(^o^;) 女子力ではなく女史力でいろんな世界の女性の生きざまから、たくさんのキラキラやワクワクを感じとり、オモローな毎日にしていきたいです。



今月は体調がイマイチであまり更新も出来ませんでしたが、いつもありがとうございます。また来月もどうぞよろしくお付き合い下さいませ。



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月末にきてバタバタしています。水曜日は夜にブログ更新じゃ!と早目に帰宅したらダンナがなかなか寝ないので、ケータイを操作出来ず(ダンナはブログのことを知らない)……(´;ω;`)



文部省唱歌だと思いますが『四季の雨』というのがあるのですね。春の雨は「水に輪をかく波なくば、けぶるとばかり思わせて降るとも見えじ春の雨」……これは春雨のイメージかな~と思いました。昨日はまだまだ本格的な春には遠い雰囲気の雨に感じられましたが、ダンナと休みが重なったので朝イチで映画『アメリカン・スナイパー』を観賞してまいりました!朝ごはんをしっかり食べたので、今回はポップコーンはナシです(笑) 奥さん、ダンナさんは戦地にいるのだからやたら電話しない方が…とか赤ちゃんがあきらかに人形とバレバレだったとか、アメリカンジョークがイマイチわからないとか、敵側スナイパーのまつ毛が長くてくるりん♪とスゴいカールしていたとか、あんなに遠くまで見えるのか!と驚いたりツッコミいれたり(もちろん心の中で)ではありましたが、普通の奥さんや可愛すぎない子どもたちがよかった……へんに美談にしてなかったし……。ラストのニュース映像(だと思う)から無音のエンドロールの構成は好きです~いろんなことを考えました。


本編上映前の予告で『風に立つライオン』を見たダンナ、最初私が映画化の話をした時は「ふーん(゜.゜)」だったのに「ちょっと観てもいいかも…」だそうです。大沢たかおさんで医者が似合うというか、あまり気張った感じがなくいいかな、と思っています。昔NHKで帚木蓬生さんの小説『アフリカの蹄』をドラマ化した時も主人公の医師役だったので、私の中では彼は「アフリカのお医者さん」になりそうです(´∇`)



さてさて、今日は森絵都さんの『カラフル』を読みました。以前に皆さまからすすめていただいたのにすぐに読まなくて今になってしまいましたが(O.O;)(oo;)


死んだはずの「ぼく」の魂にむかって天使が言った。「おめでとうございます、抽選にあたりました!」(;・ω・) ぼくは輪廻のサイクルに戻るために、下界にいるだれかの体を借りて(天使業界では「ホームステイ」という)前世で犯した悪事を思い出さなくてはならなくなった。 乗り移ったのは「小林真」という自殺したばかりの14歳の少年。真は絵を描くのが得意な以外は、親友と呼べる友だちもいな冴えないヤツ。父親は自分だけよければいい偽善者で、母親はフラメンコの先生と浮気中。しかも、好きな女の子は、中年オヤジと援交中( TДT)………でもでも「世界はたくさんの色に満ちている」ことに気付き始めるぼく。ラストは「そう来たか!」という感じ。中学生が主人公なので中学生に読んでほしいのはわかるけれど、大人に読んでほしい。そして子どもに苦しくても何度失敗しても生きているのが大事なんだと伝え続けてほしい。ただ「この本いいから読んでみなさい」と親からすすめないでほしい。悩んだり辛い時に自分から探しだしてほしい一冊だなぁって思いました。


真のクラスメイトに「唱子」っているのですが、なぜか「帽子」に見えて仕方なかったです……「ぼうし」とか子どもの名前につけるワケがないのにナゼだ~疲れているのかしら? 疲れには甘いものよね!で『甘い罠』という8人の作家さんの短編集を読み始めました(≧∇≦) 今月はこの本が〆の一冊になりそうです。



皆さま、カラフルな週末をお過ごし下さいませ♪


昨日の麗らかな陽気に梅の花が見頃になった場所もたくさんあるみたいですね。 江戸時代に各藩が非常食として梅干を作ることを奨励したため、梅林が全国で見られるようになったそうですね。


また梅は百花にさきがけて咲くので、別名「花の兄」と呼ぶとか……ものすごく美形な兄さま(モチロン架空の兄!)が縁側で渋いお茶をすすりながら、梅を愛でている姿を想像してしまいました(´∇`)



俳句の季語に「紅梅」はありますが「白梅」はないようです。小林一茶の句に
こんなのがありました。


『紅梅に干しておくなり洗ひ猫』



一茶が自ら猫を洗ったのではないでしょう~どこかで水に濡れてしまった猫が、紅梅の木に登り日向ぼっこをしながら身体をかわかしているという状況でしょうか? 絶対、梅干しは意識していると思いますけど(≧∇≦) 猫はやはり三毛猫かなぁ~なんて考えます。



昨日買った京極夏彦さんの『オジいサン』、主人公は満72歳6ヶ月の益子徳一。彼の1週間の日常の中から抜き出したゆるゆるした時間(独身)、その思考回路が文字になっている~わかる、わかるわぁ~若い人には理解しにくいかもしれないけれど、私なんかはほとんどうなづいてしまうことばかり……昔はこうだった、ああだったとか、「そう、何をするにも億劫なのよ!」と同意したりして(^。^;) 老いの切なさもありますが、読んでいて楽しい作品なので、未読の方にはオススメしたいです。



2日遅れの猫話とおやぢ話でありました!!



今日は「2」が3つ並び、ニャンニャンニャンもしくはニャーニャーニャーで『ネコの日』と考えるのが普通だと思いますが、「忍」が3つの「人間、辛抱だ!」がアタマにうかぶおやぢであります。実際は辛抱なんて~という甘ちゃんでありますが、1日中♪だけど…忍ぶという字は難しい 心に刃を乗せるのね~時々心がいたむのは 刃が暴れるせいなのね~と因幡晃の『冬忍(すいかづら)』がリフレインでありました(; ̄ー ̄A


「忍」の文字を漢和辞典で調べていたら「忍び音」なる言葉が……そう言えば『夏は来ぬ』の歌詞に♪卯の花の匂う垣根に 時鳥(ほととぎす)、早も来鳴きて 忍音(しのびね)もらす、夏は来ぬ~ってあるなぁと……国語辞書では①あたりをはばかるようにひそやかな声②人知れず泣くこと。声をおさえて泣くこと③ほととぎすの初音。声をひそめるように鳴く……で、ほととぎすに関しては三番目の意味合いでした。この言葉はホトトギスだけに使われるのか? 謎のままですが、昔はこの忍び音をとても珍重たようで『枕草子』には初音を人より早く聞こうと夜を徹して待つ様が描かれているそうです。また知らなかったのですが(知らないことばかりだわ)「子規」ってはホトトギスの漢語的表現のひとつなんだそうです。


「忍び音」を検索していたら笠間書院から『しのびね・しら露』(中世王朝物語全集)というのがありました。この中世王朝物語というのは、平安時代末期に成立したが、その後散逸した王朝物語、ないしは南北朝時代に成立した前者の改作本のことをいうようです。典型的な悲恋遁世譚とされていて「しのびね」は悲恋に「しのび泣く」姫君を表すのではないかと。

全集には(何冊あるかはわからない)『恋路ゆかしき大将』というのもあって、これは「恋路と端山・花染の三人の貴公子の、生涯の伴侶を求める物語」なんだそう。また『山路の露』は『源氏物語』夢浮橋巻の続編!で作者未詳!! 私は源氏物語の浮舟と薫の関係とかわからないのですが(読んだことがない。大和和紀さんのマンガも途中までしか読んでいない)《中世の源氏愛好者が生み出した浮舟と薫の「その後」の物語》だそうで……なんか同人レディみたい!と思ってしまいました(^◇^) 続きが読みたいのに作者が逝去(または遅筆)でムリ、もしくは展開が気に入らない、ラストが気に入らない、だったら私が書(描)いちゃうみたいな………理想のカップリングに満足している乙女の姿が見えるような……男性ももちろんいたでしょうが、ものすごく親近感を覚えました(≧▽≦)


今日は森沢明夫さんの『海を抱いたビー玉』を読んでいます。なぜか八木重吉さんのこの詩を思い出しました。皆さまも素敵な『心の旅』の毎日でありますように(*´∀`)


《心よ》

こころよ
では いっておいで

しかし
また もどっておいでね

やっぱり
ここが いいのだに

こころよ
では 行っておいで




今日は、いとうせいこうさんの『想像ラジオ』を読んでいます。これも新刊コーナーで見て表紙買いでした(^_^;)

草木も眠る深夜2:46に始まる「想像ラジオ」は想像力の中だけで聴こえる番組。だから聴こえない人もいます。パーソナリティーのDJアークは、なぜか杉の木の上から放送を続けています。(´・ω・`)?な第一章が終り、ボランティア同士が当事者ではない災害について、被災者の気持ちや追悼など、ヒロシマ・ナガサキ、東京大空襲まで引き合いにだされて議論する第二章。説教っぽくない、今どきの人たちの語る言葉なので、その考えもわかる、でも…うーん……という具合で……どういう結末になるのか全くわかりません。

謎のラジオ放送というと先月読んだ『星に願いを、月に祈りを』(中村航)を思い出します。07年刊行の絵本「星空放送局」から着想を得た小説なんだそうです。が本作になります。いとうさんの本が人生ならこちらは青春って感じでしょうか?


さてさて……スーパーではイチゴの赤も目立ちますが、柑橘類のオレンジもたくさん~私は知らなかったのですが、甘平(かんぺい)という愛媛県のオリジナル品種があるのですね。愛媛県でのみ作られているそうです。実物はこちらの記事をご覧下さい。カンペイで検索すると間寛平ちゃんがたくさんでした(o^ O^)シ彡☆

http://foodslink.jp/syokuzaihyakka/syun/fruit/mikan-Kanpei.htm

http://blog.goo.ne.jp/fujika_0000/e/5f4273eb525b70a5c0cd1ec17b685cde




今月は息子ふたりの誕生月で、26歳と24歳になりました。まだまだ独り者です!半人前同士(?)足すと50歳で私とダンナと同じじゃ~ん(≧▽≦) 4月に私の誕生日が来るまでの期間限定ですが、ひとりで盛り上がっております!!


職場に新人が来たのはいいのですが、人の話を全く聞かないタイプのおばさんで、休憩時間や退勤時間はキッチリ守るという(仕事が終わらなくても)……案の定、3日働いて辞めました(-。ー;) ですからちょっと浮かれた話題を書きたかったのです~仕事も結婚も子育ても……人生、そんなに甘く平坦ではありませんな( ̄▽ ̄;)




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