2015年09月
2015年09月30日
暁雲便りNo.3:おやぢの休息~9月の本棚
明日からは10月……日暮れも早くなりましたね。今月は全くといっていいほど更新が出来ませんでした。本もなんとか10冊読んだよ~!!という感じになってしまいました。体調より気力が回復しなくて……勝手ながらしばらく更新は月末恒例の「本棚」のみにさせていただきたいと思います。お許し下さいませ。(コメントは受付は再開しました。世間話でもなんでもどうぞ~でもお返事は気長にお待ちいただけると嬉しいです。)
《9月の本棚:計10冊》
「恋情からくり長屋」(辻原登)「最後の晩ごはん 刑事さんとハンバーグ」(椹野道流)「黒百合」(多島斗志之)「間宮兄弟」(江國香織)「怪しの晩餐」(牧野修)「最果てアーケード」(小川洋子)「白仏」(辻仁成)「隠密味見方同心 恐怖の流しそうめん」(風野真知雄)「デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士」(丸山正樹)「サクラ秘密基地」(朱川湊人)
《9月の本棚:計10冊》
「恋情からくり長屋」(辻原登)「最後の晩ごはん 刑事さんとハンバーグ」(椹野道流)「黒百合」(多島斗志之)「間宮兄弟」(江國香織)「怪しの晩餐」(牧野修)「最果てアーケード」(小川洋子)「白仏」(辻仁成)「隠密味見方同心 恐怖の流しそうめん」(風野真知雄)「デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士」(丸山正樹)「サクラ秘密基地」(朱川湊人)
2015年09月28日
暁雲便りNo.2:声
「読書の秋」というにはなかなか気がのらず、まだ10冊も読んでいませんが……『デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士』(文春文庫・丸山正樹)を読んでいて、皆さまにも機会がありましたら読んでいただきたいなぁ……と思ったので、久しぶりに更新しています。
聴覚にハンディをもつ「ろう者」同士の間に生まれた耳の聞こえる子供を、英語で「コーダ」というそうです。Children of Deaf Adults(ろう者の親の子ども)の略ですが、この言葉を私も含めて初めて聞く人も多いのではないでしょうか? 物語は「コーダ」である尚人が主人公です。「日本手話」と「日本語対応手話」など他にも自分が知らないことがたくさん……。佳子さまの手話画像がニュースなどでたくさん流れていましたが、これをきっかけにこの本を手にする人が増えたらいいなと思いました。
http://blogs.mobile.yahoo.co.jp/p/blog/myblog/content?bid=shuwa_circle_suginoki&id=57049546
勝手ながらしばらくブログ更新をお休みさせていただきます。またコメント受付もしない設定にさせていただきます。申し訳ありません。どうぞお身体に気をつけて実り豊かな秋をお過ごし下さいませ。
聴覚にハンディをもつ「ろう者」同士の間に生まれた耳の聞こえる子供を、英語で「コーダ」というそうです。Children of Deaf Adults(ろう者の親の子ども)の略ですが、この言葉を私も含めて初めて聞く人も多いのではないでしょうか? 物語は「コーダ」である尚人が主人公です。「日本手話」と「日本語対応手話」など他にも自分が知らないことがたくさん……。佳子さまの手話画像がニュースなどでたくさん流れていましたが、これをきっかけにこの本を手にする人が増えたらいいなと思いました。
http://blogs.mobile.yahoo.co.jp/p/blog/myblog/content?bid=shuwa_circle_suginoki&id=57049546
勝手ながらしばらくブログ更新をお休みさせていただきます。またコメント受付もしない設定にさせていただきます。申し訳ありません。どうぞお身体に気をつけて実り豊かな秋をお過ごし下さいませ。
2015年09月19日
暁雲便りNo.1:白仏
すっかりご無沙汰してしまいました。更新しない間も気にかけて下さった皆さま、すみません。本当にありがとうございました。
先日『白仏』(辻仁成)を読みました。主人公は筑後川下流の島に生まれた稔。彼は発明好きで戦前は刀鍛冶、戦中は鉄砲修理、戦後は海苔の加工機製造などをしてきました。しかし年月が経ち、戦死した兵隊や亡き初恋の人、友達、家族の魂の癒しのため島中の墓の骨を集めて白仏を作ろうと思い立ちます。
この話が辻さんの祖父をモデルにした話であることには驚きました。白仏は実際に建造され、おまいりすることが出来ます。「白仏」で検索して下さいませ。
『どんなに遠くにいても会いたいと思い続ければいつかは会えるかもしれないというのが生だった。』
辻さんて『代筆屋』くらいしか読んでいなくて、ナルシストなイメージしかなかったのですが、この作品を読んでちょっとイメージが変わりました。なんというか、やはりただ文章を書くのが好きという文学青年ではなく、きちんとした作家なんだという……なに偉そうに言ってるんだ!という感じですが、うわべだけの綺麗な文章でない、物書きとしての底力を感じました。今まではスゴいチャラい片手間に小説を書いているという印象だったし、内容も死生感だけでなく戦争小説でもあり恋愛小説でもあり友情や親子の物語でもあり……表紙とタイトル買いでしたが、私には奥深い一冊でした。
今日から5連休という方もいらっしゃるでしょう。楽しくお過ごし下さいませ。お仕事の皆さま、一緒に頑張りましょう……!!
*次の更新は月末になると思います。こちらの都合でコメント受付はしばらくお休みさせていただきますm(__)m
先日『白仏』(辻仁成)を読みました。主人公は筑後川下流の島に生まれた稔。彼は発明好きで戦前は刀鍛冶、戦中は鉄砲修理、戦後は海苔の加工機製造などをしてきました。しかし年月が経ち、戦死した兵隊や亡き初恋の人、友達、家族の魂の癒しのため島中の墓の骨を集めて白仏を作ろうと思い立ちます。
この話が辻さんの祖父をモデルにした話であることには驚きました。白仏は実際に建造され、おまいりすることが出来ます。「白仏」で検索して下さいませ。
『どんなに遠くにいても会いたいと思い続ければいつかは会えるかもしれないというのが生だった。』
辻さんて『代筆屋』くらいしか読んでいなくて、ナルシストなイメージしかなかったのですが、この作品を読んでちょっとイメージが変わりました。なんというか、やはりただ文章を書くのが好きという文学青年ではなく、きちんとした作家なんだという……なに偉そうに言ってるんだ!という感じですが、うわべだけの綺麗な文章でない、物書きとしての底力を感じました。今まではスゴいチャラい片手間に小説を書いているという印象だったし、内容も死生感だけでなく戦争小説でもあり恋愛小説でもあり友情や親子の物語でもあり……表紙とタイトル買いでしたが、私には奥深い一冊でした。
今日から5連休という方もいらっしゃるでしょう。楽しくお過ごし下さいませ。お仕事の皆さま、一緒に頑張りましょう……!!
*次の更新は月末になると思います。こちらの都合でコメント受付はしばらくお休みさせていただきますm(__)m