2016年03月

2016年03月26日

春雲便りNo.26:ブイブイv(・∀・*)

先月読んだ『20の短編小説』の中の木皿泉さんの話がよかったので、前からちょっと気になっていた『昨夜のカレー、明日のパン』を買い、一気読みしてしまいました。『春告げ坂』はちょっとひと休み(^^;)


『昨夜のカレー、明日のパン』はドラマにもなっていたのですね。脚本家が書いた小説だと『鴨川食堂』シリーズがありますが(こちらもドラマ化!)木皿さんの方が物語感が強い、小説っぽいと思いました。



7年前、25歳という若さであっけなく亡くなってしまった一樹。結婚からたった2年で遺されてしまった嫁テツコ、一緒に暮らし続ける一樹の父・ギフ。テツコにはの恋人の岩井さんという人がいるのですが、この人もまたなんというか不思議で面白い。一樹のいとこ・虎尾や若き日の一樹の母・夕子など、一樹を中心にしたした人々が主役になりそれぞれの心情を語る連作短編集で、こうして大切な人を亡くした日々を積み重ね、新しい発見があり、気づきがあり……それですべてが解決するわけではないけれど、それを繰り返していくうちに知らず知らずに強くなって少しずつ前に進んでいくんだなぁって思いました。なぜこのタイトルなのかは、読んだ人しかわからない……!?(笑)



話は変わりますが、ファッション雑誌にViVi(ヴィヴィ)ってありますよね。ダンナの職場で「アタシ、ずっとキャンキャンとブイブイは買っているんです(*^.^*)」と言っていた人がいたらしいです……いや、そんなオシャレ雑誌を買わない私でも知っている……CanCamは間違っていないけど、ブイブイじゃなくてヴィヴィだよ~表紙にも小さいけどちゃんとフリガナがあったもん!


そう言えば「ブイブイ言わせる」とかあったなぁ~とか思い出して、語源を調べてみたのですが、はっきりしたことはわからないのですね。意味としては幅を利かせている、影響力がある、イケイケである、勢いづいている、など……ですが、わかりきった(?)関西弁説→「若い頃ワシはそらぁもう、ブイブイ言わしとったんやで!」みたいなヤツ(笑)に不良が乗るバイクの排気音とか江戸の頃の小言や不平を言う、今でいう「ぶうぶう」に似た言葉じゃないかとか……どれもう~んで説得力はないですね(;´д`) 私はvictoryのVを繰り返して、力を誇示しているのかな、なんて思っていました。



今日はカレーパンでも食べようかな~な気分になったワタクシです。皆さまもどうぞテキな土曜日をお過ごし下さい(*´∀`)♪





rohengram799 at 11:11コメント(10) | 空のお城図書館  

2016年03月25日

春雲便りNo.25:しずり雪

『病床に寄る妻髪に春の雪』(川崎市・益子さとしさん)



春の雪は、はかないけれど、どこか優しく甘い想い出を連想しますが、水に降る雪だとなんともやるせなくせつなさばかりを感じてしまいます。



途中で放り投げていた『いしゃ先生』を読み終わりました。やっぱり納得いかないというか、この本を書いた人の「伝える技術」が足りないのではないかと思ってしまいました。実在されたご本人の素晴らしさが全くこちらに届かない……私だけかなぁ。


気をとりなおして、こちらもだいぶ積ん読状態だった安住洋子さんの『春告げ坂 小石川診療記』を読んでいます。著者紹介に『しずり雪』という作品名があって、こんな雪の名称があるの?と思い、検索してみました。


『垂雪』と書くようです。木の枝などからすべり落ちてくる雪。しずり。しずれ。 「しずる」「しずれる」など、木の枝などから積もっていた雪がすべり落ちる様子を表す言葉ですね。春の季語になります。


昔むかしは、その年の農作物の豊凶を山に咲く花または山にかかる雪を以て占ったそうです。土地の精霊があらかじめ豊年になるよ(´∇`)と知らせるために、雪を降らせるものと考えたらしいです。雪を稲の花に見立てたのですね。


雪の状態を表す言葉って意外に多かったです。私が物知らずなだけかもしれませんが(;^_^A 「牡丹雪」「粉雪」「根雪」「新雪」はよく耳にしますが、積雪のきめの細かいしまったものを「しまり雪」、表面の雪がいったん融けまた凍ってざらめ状になったものを「ざらめ雪」。粉雪に対して「湿雪」「べと雪」という言葉もありました。塀や木の枝などに積った雪がとけて滑り出し、紐の如く垂下かったものは「雪紐」、電線などに凍りつくと「筒雪」に。


「雪風」は雪をさそう風……雪深い村に生まれ育った可愛いユキちゃん。教育環境のよい都会の親戚のもとでたくさん勉強することにしたユキちゃん。イトコとも仲良くなり楽しい学生活も終わり、故郷で就職することにしたユキちゃん……「東京で見る雪はこれが最後ね」とつぶやくユキちゃん、春が来てきれいになったユキちゃん……二十歳の誕生日に買った赤いハイヒールが似合うようになったユキちゃん……あれ(´・ω・`)?……こんなことをすぐ思いつくのは、やはり「おやぢ」だからでしょうか?



*前の記事のお返事遅れます。ごめんなさい!




rohengram799 at 15:10コメント(8) |  

2016年03月24日

春雲便りNo.24:まぼろしの……

『サヨナラがバンザイに似る花菜道』(正木ゆう子)


季語は「花菜(はなな)」で春。旅立ちの季節に胸がキュンとなる一句で……イメージとしては小学生ですね。卒業式後にも思えるし、終業式後にも感じられます。まだまだ本当のさみしさを知らない、無邪気な笑顔に大きく振られる両手……未来に幸あれ!とつぶやいてしまいます。


さてさて、今は『まぼろしのパン屋』(徳間文庫・松宮 宏)を読んでいます。 朝から奥さんに小言を言われ、満員電車の席とり合戦に力を使い果たす高橋は、どこにでもいるサラリーマン……というにはかなりいい会社に勤めています。会社の開発事業が頓挫し、いろんな悪事が世間に露呈し責任者が左遷され、ところてん式に出世してしまいます。何が議題かもわからない会議に出席する日々……そんなある日、電車内で見知らぬ老女からパンをもらったことからアレレ~な、なんというかな物語。完全にメルヘンって感じにならないのは、企業の話やら土地買収やらが結構な枚数をとっているので……奥さんがパン作りに夢中なのはいかにもとってつけた感じがしなくはないですが、そんなにカリカリ・ムカムカはしないかな(;^_^A 

パンの話の他に、ホルモン大好き!外科医の話と「姫路おでん」なるものの話もあるようです。ゆかたまつりで暴れるヤンキーの青春かしら(笑) 姫路流の生姜醤油で食べるおでんはすべて「姫路おでん」になるみたいですね。

食べ方の起源についてはやはりいろんな説があるようですが、昭和初期に姫路の浜手地域で、甘辛い関東煮(かんとだき)に生姜醤油をかけて味を調整して食べたのが始まりではないかと言われているのが有力らしいです。

もともとは、関東煮のダシを切って生姜醤油を上からぶっかけていたのですが、その後、関西風の薄味(飲めるダシ)のおでんの登場と共に、刺身のように小皿に入れた生姜醤油につけて食べる方も多くなってきたそうです。

ご当地おでん、まだまだ知らないものがたくさんありそう……おでんはご飯のおかずにならない!という人もいますが、私は大丈夫です 。でも「ちくわぶ」はキライ……(`ヘ´)





rohengram799 at 11:42コメント(8) | 空のお城図書館  

2016年03月23日

春雲便りNo.23:踊り踊るなら…!

『花鳥』読み終わりました。ラストがあっけないというか、中途半端な印象……しかし!上様との初めてむにゃむにゃの時の場面に「乱れ箱」という言葉があり……えっ( 〃▽〃)!


みだればこ……なにかあやしい雰囲気を感じたのに、それなのに……「角、丸、長方形などの蓋なしの衣装入れ」だなんて……旅館とかにある、浴衣の入っているアレのことかよ!とおやぢなワタクシはがっかりしてしまいました((( ̄へ ̄井) 


昭和の頃(1980年代あたり)「同衾」することを「にゃんにゃん」と言っていて、週刊誌には「にゃんにゃん写真流出!」とかありましたが、今だと猫まみれの写真とかになるのかしら……と考えていたら、踊る猫の伝説から名付けられた「踊場」という駅があることを知りました。横浜市営地下鉄の駅で「関東の駅百選」に認定されているそうです。


踊る猫伝説ですが「毎夜、人里離れた峠に古猫が集まり、持ちだした飼い主の手拭いをかぶって踊り回ったらしい」「またたびを食べた3匹の猫が踊っていた場所」とかいくつか説があるようです。手拭いは豆絞りらしいです~盗人被りをした猫たちが月夜に浮かれて踊る姿を想像すると……(´∇`) 踊り疲れたにゃんこたちの近くにいって、なでなでしたり、モフモフしたりしていたわりたいところですが、そこはガマン!ガマン! 踊り子さんでなく踊り猫さんでも、やっぱりさわっちゃいけないでしょう(≧∇≦)


階段の天井(踊り場から見上げる感じ?)や手すりの下など、駅構内の目立たない所にも猫たちが隠れているようです。全部で15あるとかないとか。



猫のつく駅名はなかなかなかったと思いますがないようですが、地名は多いのですね。猫屋敷とか…! 金沢市には「猫シタイ」(ねこのしたい)とかあって……(;゜∀゜) 有力とされる由来は、猫の額ほどの土地であることから「猫ヒタイ」がなまったという説。また近くに「上猫下」という地名があり、番地を表すイロハのイが付いた「猫下イ」からという説もあるらしい……愛猫家は住むのに抵抗がありそう(^o^;)


宮城には「猫ノ森(ねこのもり)」という地名もあって、谷山浩子さんの『ねこの森には帰れない』を思い出してしまいました(笑)


♪きのう手紙がとどきました
ふるさとのねこの森から
お元気ですか もう10年も帰らないので心配してます……



好きな人が出来たら、田舎なんて大気圏外になるものよ、と思いながら本日ははこれにて……!






rohengram799 at 21:18コメント(6) |  

2016年03月22日

春雲便りNo.22:花鳥(はなどり)

《人工知能(AI)が人間と共同で「執筆」した短編小説が、国内文学賞の1次審査を通過した。》という新聞の見出しをチラ見した後……藤原緋沙子さんの『花鳥(はなどり)』を読んでいます(笑)


この作品では「花鳥とは、春に桜やその他の花の木にやってくる鳥の総称である。」と説明されています。『花鳥の使ひ』という言葉もあるようで、唐の玄宗が天下の美女を選ぶために遣わした使者をさす名称から「男女の仲立ちをする使い」「恋の仲立ち」を意味するそうな。玄宗皇帝の色恋がらみの言葉の多いこと(; ̄ー ̄A


内容ですが……隅田川の汀に羽根を痛めた小鳥を抱えた少女がこの物語の主人公で、後の七代将軍の生母・月光院さま。五代将軍・綱吉の発布した「生類憐れみの令」により、小鳥を助けることも出来ず途方にくれていたところに声をかけたお武家さまが……彼は六代将軍となる家宣でした。実際はもっとドロドロした陰謀や策略、嫉妬などが渦巻いていたのでしょうが、歴史の流れや当時の武家屋敷の様子がなんとなくわかった気になる作品です。本当に歴史に詳しい人には物足りないでしょうね(^。^;)


物語中に「残鶯(ざんおう)」という言葉が出てきます。 春が過ぎてもまだ鳴いているウグイスのことだそう。傷ついた小鳥は鶯ではないかとの行もありました。この老鶯(ろうおう)でなんともユーモラスな一句がこちら!


『老鶯をきくズロースをぬぎさして』(辻 桃子)


ちょうど「ズロース」をぬぎかけていた時に、ウグイスの鳴き声が……思わず手を止めて、耳を傾けてしまったではないか!といささか逆ギレっぽい(笑) 料理中、洗濯中、掃除中にちょっと手を休めた時に聞こえたのではなく、お着替え中にというのが、なんとも言えないおかしさがありますね。その姿を想像しただけで……ストッキングをはく途中なら色っぽさもありますが(片足を椅子にかけているとか)ズロースですし、時期外れのその鳴き声はきっと間抜けだったでしょうし……そしてこれがオヤジがステテコを……ではダメなんですよねぇ。



うぐいすあんパンを食べながら、続きを楽しみたいと思います!





rohengram799 at 10:26コメント(6) | 空のお城図書館  
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