2010年06月09日

第121号:時じくの香の木の実

明日は｢時の記念日｣ということで、思い出したことがあります…(°°)　山岸涼子さんの『時じくの香の木の実』というタイトルの漫画です。

『記紀神話』の、垂仁天皇が田道間守を常世の国に遣わして「非時香菓（ときじくのかぐのこのみ）・非時香木実（時じくの香の木の実）」と呼ばれる不老不死の力を持った（永遠の命をもたらす）霊薬を持ち帰らせたという話がありますので、それををもとにしたものだと思います。

かなり前の記憶なので、あやふやで申し訳ないのですが、どちらが巫女になるか決めるのに、怪しいげな薬を飲んで…みたいな(((^_^;)けっこうコワイシリーズ(笑)が続いた時だったと思うんですよね。

『古事記』の本文では、非時香菓を「是今橘也」（これ今の橘なり）とする由来から、京都御所紫宸殿では「右近橘、左近桜」として橘が植えられているそうです。お雛様の飾り付けもそうですよね。ただし、実際に『古事記』に登場するものが、橘そのものであるかについてはわかっていないとか。

奈良時代、その「右近の橘」を元明天皇が寵愛し、葛城王に橘姓を下賜ししたことにより橘氏が生まれたそうです｡以前紹介した『眉月の誓』の世界ですね。

時間をテーマにした本や漫画を読むのもいいかも…あ、それでは寝不足になったりして、正確な時間の概念を植えつけようとした、生活改善同盟会の意志に反することになるのでは!?

タグ：: 時の記念日; 山岸涼子; 漫画; 橘; 古事記; 眉月の誓; 時じくの香の木の実

rohengram799 at 17:40│コメント(6)│絵本･昔話･童話･法話 | お墓･葬儀･終活･メメントモリ

コメント一覧

1. Posted by おちゃ 2010年06月09日 23:02

こんにちは。
ご招待を受けて来てみました。
失礼な言い方になるかもしれませんが、
私、驚きました。

これだけの話題をぱらぱらと引っ張って来て、
ずっとお書きになるのは大変なことと推測します。
すごいですねーーー。

私のように、庭を見て、作った料理を見て、
八ヶ岳に行ったら景色を見て、飼い犬を見て、
自分のクルマ見て思ったことをどんどん
書くのとは訳が違いますもんね。

いろいろなブログがある。

2. Posted by てんし 2010年06月09日 23:06

こんばんは

私は大学は国文学科だったので、『古事記』や『万葉集』も必修科目で勉強したつもりですが、頭が悪かったからほとんど覚えていません。

というより、文学より文法系が好きだったので、『国語学』を専攻しました。
だからあまり国文学は得意なほうではないのかもしれません
。
その点オスカーさんは知識豊富で、私なんか足元にも及びません。

また機会があったら、紹介していただいた本を読んでみたいと思います。

3. Posted by オスカー 2010年06月10日 00:13

§おちゃ様
ご訪問いただき、ありがとうございます!!
私は写真も撮れないし､旅行にも行かないし､お料理もできないダメダメ妄想主婦なので(T-T)こういうブログになりました。
書くことが好き(*^^*)それだけでやっていますが、氣が向いたらまたおいで下さいませm(__)m

4. Posted by オスカー 2010年06月10日 00:23

§てんし様
こんばんは。いつもありがとうございます。
このケータイに換えてから、カチカチと調べものに活用しまくりです☆
本当にたいていのモノは調べられるから便利だし、いろいろな話が載っているから楽しくて～オバサンにはいいオモチャです(笑)
だから、勉強していないのと同じですよ(((^^;)

5. Posted by ミント 2013年08月21日 13:39

始めましてミントです。
時じくの香の実
二人の姉妹は何かの果実を干したものを、与えられたんです。
和服を個性的に着こなしてる女性がよく登場しますね。
山岸さんは和服好きなんですね。
御自身も和服を個性的に着こなしてられる
のでしょうか？

6. Posted by オスカー 2013年08月21日 14:27

§ミント様
コメントありがとうございます。山岸さんの作品を読む機会が減ってしまいました。お着物姿、見たことがあるような、ないような…(^_^;)))