2011年05月02日

第472号:傘がない

『不意の雨その一点に役立とう僕はあなたの置き傘になる』


新聞紙上で俵万智さんが選ぶ句はいつも青春の香りがします(笑)


昔昔『詩とメルヘン』に「傘には4人しか入れないから濡れてしまうのはきっとお人好しの自分」というような詩がありました。自ら自覚して濡れるのとそうでないのとでは、雨の冷たさが違うよな…なんて可愛くないことを思った記憶が…(-_-;)


以前「ありがとうさん」が載っていたダ・ヴィンチに読者が書いたありがとうをテーマにした短い話がありました。その中に、九州から渋谷に来たコがあまりの人の多さに圧倒され「雨が降ったらこの人たちはみんな傘をさすの?」と質問していました。彼女はみんなが傘をさすのではなく、何人かで一緒に入ればぶつかったりしなくていいのに…と思ったようです。


通り雨にあった人に傘をさしかけたり「入れてくださーい」と見知らぬ人の傘に入る…なんの疑いもなく、迷いもなく、そうできたらなんと素晴らしいことか!


森進一の『おふくろさん』の歌詞ではありませんが「いつかは世の中の傘」になりたいと思いつつ…
(T-T)


置き傘になれなくても、一緒に雨宿りをする人間にはなりたいし、傘がなくても駆け出す人にはせめてハンカチを渡したい…そしてもしだれかと一緒に傘に入るなら、自分の肩が半分濡れても相手に雨粒がかからないようにしたい…そんなふうに思うのです。


本当は別の話を書いていたのですが、新聞の短歌を読んで井上陽水サンしてしまいました(((^^;)


rohengram799 at 11:40│Comments(7)

この記事へのコメント

1. Posted by てんし   2011年05月02日 14:53
こんにちは

ゴールデンウイークが終わって少し経てば、いよいよ梅雨入りが待っています。沖縄では既に梅雨入りしたそうです。

梅雨入りになれば、毎日傘が手放せません。

私は交通事故に遭って以来、雨が降っても両手の2本杖なので、傘がさせずに濡れ放題になってしまっています。

それでも最近のACジャパンの『心は見えないけれど、心遣いは誰にでも見える…』の影響からか、今まで街中で濡れて歩いていても、誰も相手しなかったのに、最近は2回ほど傘に入れてもらいました。
なんか照れ臭かったけれど、うれしかったです。

あとは買い物等に行った時、入り口を開けてくれたりよくしてもらえるようになりました。

身体障害者にとって、ありがたいACジャパンのCMになりました。
2. Posted by 猫ムスメ   2011年05月02日 16:02
俵万智さん、学生時代にハマりました。
自分もあんな青春の香り漂う歌が詠みたいと一時短歌帳を持ち歩く “中2病” にかかったりしましたが、あまりのセンスの無さに3日くらいで挫けました

想いを言葉に、しかも限られた短い言葉で表現するって本当に難しいですよね。
3. Posted by ラブソン   2011年05月02日 16:46
5 オスカーさん、こんにちは
僕は昔の自分の過去の写真を見るのは、あまり好きではないんです。でも古い歌は、好きなんです。僕は小さい頃、「ザ・ベストテン」て云う番組が好きで好きで仕方なかったんですよあの番組にランクインしてた曲、全曲が名曲に思えるぐらい好きでした。

今回の震災で、EXILEが被災地を訪問して、アカペラで熱唱したりとか、森昌子さんが被災地の体育館に行って、マイク一本で、しかも舞台には立たずに、被災者の人達と同じ目線で歌っていました。これぞプロだなと思いました。とある歌手が震災当初だけ、何千万単位のお金を寄付して、後は知らんぷりをしてますが、ずっと、こっちの方が被災者が喜ぶと思いますね「お金だけの問題じゃないだろ」て言いたいですね。
4. Posted by オスカー   2011年05月02日 18:04
§てんし様
みんなきっと誰かを手助けしたいと思っていて、きっかけがつかめなくて…だったから、あのコマーシャルは注目されたんでしょうね。

§猫ムスメさま
おお!!実は傑作があるのでは!?ぜひ一度ヒミツのノートを拝見したいです!

§ラブソンさま
森昌子さんの様子はテレビで見ました。『越冬つばめ』に涙するおばちゃんにこちらも涙…自分の好きな歌は本当に力になりますよね!!
5. Posted by たいちゃ~ん   2011年05月02日 19:37
5 こんばんは~

俵万智さん、いろいろと思い出があります。
素晴らしい感覚の表現には、参ってました!

人への思いやり、いろいろな形で、出来るのですよね!
東日本大震災に於いても、そんな気持ち持ち続けたいです。
6. Posted by 松尾陽   2011年05月02日 22:25
俵万智さん、なつかしいですねー。
古いのと新しいのとが同居しているみたいな世界観が素敵です。

目的地までずっとつながるほど傘に不自由しなければ、やってみたいです(笑)。
7. Posted by オスカー   2011年05月03日 00:20
§たいちゃ~ん様
子どもの頃、兄とその友達とカエルの卵をとりに行ったのですが、途中雨に!! 三本の傘をテントみたいに重ねて私をその中に入れてくれました。雨の日の優しく大切な記憶です。

§松尾陽さま
「傘が一本あって、人間が二人いて、それでどっちか片方が雨に濡れてるくらいなら、傘なんて畳んじゃった方がいいんです。違いますか?」今読んでいる本にこんなセリフが~ムフフ

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