皆さま、ごきげんよう☆コンビニに行ったら楽天のマー君と里田まいちゃん婚約の見出しのスポーツ紙がどーん!!と目に飛び込んできました。例の震災を理由に離婚した方に憤慨していたので、嬉しいニュースであります。いつまでも仲良くしていただきたいです。


ワタクシですが、あまり食べる意欲はありませんが水曜日よりはるかに元気にしております。まぁどうにか仕事もしています。家事は放置に近いですが(´д`)月曜日が休みなので今月中にはまたいつものペースに戻りたいです。皆さまのところも読み逃げが続いていますが、またコメントさせて下さいまし。


春が待ち通しいですね。皆さまもお身体にどうぞお気をつけ下さい。


『愛しい人へ…』第4回


「無理言って悪かったな。ここからだとだいぶ遠回りになるか…急がないとマズいぞ」
ユキを見舞った後、トドロキは表通りに待たせておいたタクシーに戻った。彼の目には“いってらっしゃい”と見送ってくれた彼女の顔が映ったままだ。やりきれない気持ちを押さえるかのように右手を口元に運ぶ。
「先輩、本当にいいんですか?風邪くらいと思うかもしれないけど…つらいですよ、ひとりでいるのって…」
助手席から振り返りタツキが声をかけてきた。
「知ってるよ」
知っているさ……ひとりきりの部屋の広さも、誰かが帰った後に少しずつ冷えていく空気も知っている。だからなるべくユキのアパートにはいかないようにしていた。残された者の夜は長い。夜中、目覚めた時に見える蒼白い光は時として氷の刃になる。夜明けが来てもなお胸に刺さるその刃の痛みを、彼女はどう癒してきたのだろう。


トドロキは深くシートに座り直すと腕組みをし、目をふせた。そんな彼をずっと観察していたタツキはこう言った。
「先輩、今日はもういいですよ」
「なんでだ?お前らだけで大丈夫なワケがないだろ?今夜はあのキシモト社長の相手だぞ」
今日は先輩がいた方が大変な気がするけどな~とタツキは思った。午後からの彼はひどかった。書類にコーヒーはこぼす、間違い電話を何度も同じ場所にかけ、来客は一時間以上待たせた。おかげでいらない仕事が増えてみんな苦労したというのに―素直じゃないな、この人も。
タクシーはかなり順調に目的地に進んでいる。
(仕方がない)
タツキは大げさに言った。
「先輩は人の話を全くきいていませんね。今日はウチだけの飲み会になったんですよ。社長の息子さんが外国から急に帰ってくるとかで別の日にしてくれって…だからムリしてオレたちに付き合ってくれなくてもいいんですよ」
「……ウソつけ!!」
「ホントですって!お昼から戻ってきた時にミチルちゃんが言ったでしょう?ケーキは女の子でわけよう~って喜んでたじゃないですか。だから予定変更してイズミ部長もヤブキと名古屋に出掛けたんですから」
トドロキの記憶は曖昧で反論したいが出来ない。ネクタイを緩めながら、後輩に聞く。
「ワオやタカクラ達はケーキを受け取って社長を迎えに行くから先に会社をでたんじゃないのか?」
「違いますよ。お店にあやまりにいったんです。今後のこともありますからね。きちんとしておかないと…」
「わかった!停めてくれ!!」
タクシーを飛び出すように降り、走っていくトドロキの後ろ姿を見ながらタツキはため息をついた。
(ひとりだと自分がどこにいるのかわからなくて…闇に埋もれてしまいそうな夜がどうしてもやってくる。だから自分の名前を呼んで抱きしめてくれる誰かが必要なんですよ…こんなことオレが言わなくてもわかっていますよね、先輩は)


キシモト社長はトドロキの急用について詳しくはきかなかった。彼の後輩たちに仕事の話をし人生について語り…何軒か飲み歩いた後「ひとり娘へのおみやげ」シフォンケーキを持って帰宅した。週明けにはキシモト工業から大量の注文が入り、いつも仕事のミスをかばってもらい、昼食をご馳走してもらっていた後輩たちは胸をなでおろした。


昨日の午後から「らしくない」彼はどうにか仕事をすませ、帰宅した。何年かぶりの外泊をわびる息子に母親は「ユキちゃんは元気になった?」と言った。赤い顔をした彼は咳き込み、ますます顔を赤くした。寝込む彼の枕元では、闇太郎がミャ~とないている。


3日後、出社した彼はいつも通りだったが、ささやかな変化に気づいた人もいるかもしれない。灰皿にたまる吸い殻と、後輩を飲みに誘う回数が減ったということに。


次は最終回だ♪