2013年02月22日

らくだ雲便りNo.8:凍りの掌(て)

今日は「にゃんにゃんにゃん」で猫の日らしいですな!浮世絵にもたくさん猫が登場しますね。写真集にはそれほどでもないのに画集になると欲しい私~お高いのがツラい…いつも立ち読みです(-_-;)


昨日は『完全なる首長竜の日』(乾緑郎)を駅の待合室で読みきったのですが…なんだか少しも理解できず、家に持ち帰る気分にもなれなくて…ゴミ箱にポイ(゜゜)ノ゜しましたぁ!!定価1400円を100円で買ったのでなんのためらいもなかったです!この作品を映画化なんて…内容は原作から離れているみたいですし……意味なくね?('~`;)恐竜なら週刊モーニングで連載中の『ラティーノ』の方がずっと面白いと思いますわ←比較するのがおかしいのだけれど( ̄▽ ̄;)


そして今日は『凍りの掌(て)』というマンガを買いました。作者・おざわゆきさんがお父上のシベリア抑留体験をもとに2年半かけて描いた作品です。ちばてつや先生も書いているように「暖かく、やさしいタッチ」の絵柄。劇画タッチではなく、可愛らしい絵本のような素朴さ。でも力があるというのか…表紙をずっと見ていたら「買ってみようかな」から「買わないと」に変化(笑)私なんかよりずっと若い世代の人にも「読んでみて」とすすめやすい気がします。淡々としている分、過酷さが少しずつ身にしみてくるような感じでしょうか。私がスゴく印象に残ったのは舞鶴港に引き揚げてきた時の様子です。


「桟橋にはきれいに正装した女の人ばかりが歓迎していた」「……なんだこの人達は こちらの苦労も知らないで…こんな着飾って…」「違和感を感じずにはいられなかった」


正直、マンガを読んだからどうなの?と言われたらそれまでで、特に何かの活動をするとかシベリア抑留について調べまくるとか、そういうアクションをおこすわけではないのですけど……知らないよりは知っていた方がいい、詳しくはなくてもその時代をたしかに生きた人たちがいることを知ることで、少しは供養になるのではとか思って……自己満足ですかねぇ、ですよねぇ(-_-;)



産経 「凍りの掌 シベリア抑留記」漫画家 おざわゆきさん


http://sankei.jp.msn.com/life/news/130128/bks13012819130002-n1.htm


「あの凍った 大地の下に たくさんの仲間が 埋まっとる 友よ せめて せめて魂は 共に帰ろう」



<追記>
ダンナ…号泣(T-T)!! 小説で読むのとはまた違う感慨があると言っておりました。




rohengram799 at 17:00コメント(11) | 空のお城図書館 | わたしにできること 

コメント一欄

1. Posted by kouchan   2013年02月22日 19:31
コウちゃんがにゃーにゃーとツイートしてましたが、投稿時間が2:21となってました。コウちゃん、一生の不覚です。

准教授「にゃんにゃん(=^ェ^=)」
学生「おまわりさーん!」
2. Posted by さーまま   2013年02月22日 21:11
ハハハ!やっぱり意味不明の本ですよね・・・面白いという人が多いので不思議で仕方なかったんです。私には難しかったです。せっかく(一度無くして出てきた本でしたよね)縁があった本だったのにゴミ箱ぽいは笑いました。 シベリア抑留はドラマやドキュメンタリーになると大体みてしまいます。知らないよりは知っておくべき世界(戦争について)だと思います。
3. Posted by ミューちゃん   2013年02月22日 23:26
5 こんばんは
僕のブログは今年から猫ちゃんデザインにしてるのですが猫ちゃんって人間より生きる知恵を持ってると思うんですよね。で猫ちゃんは、猫嫌いな人を雰囲気で分かって、それがストレスになるんですって。僕は猫ちゃんを飼いたいのですが…
4. Posted by 猫ムスメ   2013年02月23日 01:46
猫の日でしたね~(もう終わっちゃいましたが)。ネットにいつも以上に沢山の猫画像が流れていて、嬉しかったです 日本人って本当に猫が好きなんだなと実感します(^_^;)

シベリア抑留と言えば、大学時代に観た劇団四季の「異国の丘」が忘れられません。大学で演劇論の授業を取っていたのでその一環で(単位目当てで)観に行ったのですが、ガツンときて立ち上がれませんでした

若い学生さん達にもっとああいう作品を観る機会を与えてあげてほしいです。
5. Posted by なう60   2013年02月23日 07:47
おはようございます。
「シベリア抑留」凄い歴史がありました・山崎豊子の不毛地帯を思い出します。↓
「主人公の壹岐正(いきただし)は陸軍中佐で大本営参謀。日ソ中立条約を犯して侵攻してきたソ連軍に拘置され、重労働の刑(25年)を宣告されシベリアに送られる。そこで11年の抑留生活をおくることになる」11年は、長いですが信念を曲げなかった素晴らしい日本人を誇りに思います。
6. Posted by オスカー   2013年02月23日 10:01
§ kouchanさま
「にゃんにゃん写真」とか聞かなくなりましたね。コウちゃん、ちょっとのミスも可愛い!!

§さーまま様
本当にやっと見つかったのにはぁ…でした。昨日読んだ乾ルカさんの『てふてふ荘にようこそ』はちょっと切なさもあるファンタジーで良かったです!

§ミューちゃん様
猫って人に媚びる印象がない分、人の行動や気配に敏感な気がします。猫好きで飼えない人たちには猫カフェってありがたいですね。
7. Posted by オスカー   2013年02月23日 10:01
§猫ムスメ様
修学旅行で宝塚観劇って聞いてうらやましい~と思ったことがありますが、四季の舞台も多感な学生時代に見たかったなぁ~と思います。語り継ぐ方法ってたくさんありますよね。

§なう60様
このマンガをきっかけに読書の苦手な人たちにもいろんな戦争関連小説などに関心をもってもらえたら…と思いました。山崎さんの作品、力強いですよね!
8. Posted by もちつきママ   2013年02月23日 11:45
さっそく探してみます!
私も、戦争のことは「理解」は
永遠に出来ないと思いますが、
「知ること」だけは、現代を生きる上で
なんだか義務感の様なものを感じてしまっています。

9. Posted by オスカー   2013年02月23日 22:29
§もちつきママ様
「暁に祈る」…この言葉の持つ重さをこの本を読むまで私は知りませんでした。本当に恥ずかしいことだと反省しました。
10. Posted by 見張り員   2013年02月24日 13:51
こんにちは
シベリア。私の父方の伯父が、ソビエト抑留体験者ですから他人ごとではないですね。しかも伯父の場合「ダモイ(帰国)」はほとんど最後の組だったとか。

>「桟橋にはきれいに正装した女の人ばかりが歓迎していた」「……なんだこの人達は こちらの苦労も知らないで…こんな着飾って…」「違和感を感じずにはいられなかった」

これを見た時、『大和』が沈んで生き残った乗組員の一人が佐世保港から見た桜の満開の景色を見て「桜が、桜なんかが咲いてやがる」「俺たちが血みどろの戦いをして戦友を死なせたのにん桜が咲いてやがる!」と狂ったように叫んだという話を思い出しました。

戦ってきたものと、それを迎えるものの心の温度差は・・・いたしかたないにしても残酷。
11. Posted by オスカー   2013年02月24日 21:08
§見張り員さま
桜の花も見る人の気持ちにより美しくも悲しくもなりますね。このマンガは学校の図書館に置いて欲しいなぁ、と思いました。

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