2013年07月14日

うろこ雲便りNo.33:ワタシは｢つばめ｣

『ベルばら』ファンの乙女たちには今日はオスカル様の命日…それなのに新聞には｢内視鏡の日｣の文字が…語呂合わせでうまいこといったのですね!! 確かにこの時期は冷たいものをガブガブいきすぎる傾向もありますし､身も心もじっくり観察するのがいいかもしれませんな(-.-)

さて、今日は『食堂つばめ』(矢崎存美)を読みました｡ハルキ文庫の書き下ろしで5月に発売されたばかり～まだまだ新しい！ぶたぶたシリーズに比べるとちょっと物足りない…という感想もありましたが､私はぶたぶたシリーズは未読なので(((^_^;)

謎の女性ノエに導かれ､あるはずのない食堂車で､とびきり美味しい玉子サンドﾞを食べるという奇妙な臨死体験をした柳井秀春｡自らの食い意地のおかげで命拾いした彼は､またあの玉子サンドﾞを食べたい一心で､生と死の境目にある｢街｣に迷い込みます。そして､料理上手だけれどワケありなノエとこれまた謎のおやぢ･りょうさん(『こち亀』にあらず)｡臨死状態の人たちを現世に帰らせるべく“食堂つばめ”開店しました～というようなお話! 臨死体験ってお花畑のイメージですが、この作品では街。『幻想郵便局』という本では郵便局員がお花畑を管理していた気がします(笑)

薄い本だし難しい話ではないので､小学生でもサクサク読めちゃいそうですが、この中にあふれている想いがスーッと心にしみこむにはもうちょっと大人になってからかな？
ネタバレ気味になってしまいますが、秀春くんには百歳になるひいおばあちゃんがいます。彼の結婚式にはもしかしたら…な状態。施設にお見舞いに行った時に､普通は見えないりょうさんが見えたおばあちゃん。りょうさんはひ孫の結婚式が3日後にあることを伝えます。おばあちゃんは式から2日後“街”に来ました。秀春に｢結婚したのよね｣と声をかけ｢よかった。おばあちゃん、がんばったのよ～｣｢ありがとう……｣の場面では､お鼻がツーンとなりました。せつなさのある予定調和かもしれないけれど(つばめにこだわるノエの謎もわかります)お盆の時期に読むのにはオススメのハートフルな一冊です。

本の中の玉子サンドイッチが本当に美味しそうでお腹がすきます!食べたい～!!そして｢つばめ水仙｣という花があることもはじめて知りました。水仙と名前がついていますが、ヒガンバナ科だそうです。アマリリスみたいな赤い花でした。

《つばめ水仙咲きました》

http://mike-mao-rio.at.webry.info/200806/article_2.html

タグ：: 食堂つばめ; つばめ水仙; 幻想郵便局; 臨死体験; 玉子サンドイッチ; 内視鏡の日

rohengram799 at 16:04│コメント(11) | 空のお城図書館 | お墓･葬儀･終活･メメントモリ

コメント一欄

1. Posted by ミューちゃん 2013年07月14日 16:39

オスカーさん、こんにちは

今日は「内視鏡の日」の他にも「しんぶん配達の日」、「月でひろった卵の日」、「ゼラチンの日」、「ゼリーの日」…なんだそうです（笑）。個人でも日本記念日協会で登録料10万円を払ったら誰でも登録できるみたいですよ（笑）。可愛いところでは、３月２日は「ミニーマウスの日」て云うのも有るみたいですね（笑）。

2. Posted by ぶんママ 2013年07月14日 20:38

タマゴサンド、食べたくなる時がありますね～!!!
コンビニのではなく、自家製で、タマゴたっぷりでパンの香りが良くて･･･
普通のマヨネーズ味のタマゴサンドも美味しいですが、
いつものマヨ味に、カレー粉を加えたカレータマゴサンドも美味ですよ～☆

3. Posted by なう60 2013年07月15日 09:04

おはようございます。
「つばめ水仙（スプレケリア）が咲きました。燕が飛び交う今の季節に、燕が羽を広げたように咲くなんて」つばめ水仙、視野が広がった朝でした。

4. Posted by アキバの行政書士 2013年07月15日 11:07

お久しぶりです。

三連休の最後のお昼、自宅です。
お昼ご飯は迷わず玉子サンドにしました。
今、卵ゆでてます。

5. Posted by きょろん 2013年07月15日 23:07

すみません。
「玉子サンド」を「王子サンド」と空目してしまいました。
とびきり美味しい王子様を食べるなんて、本のジャンルが変わっちゃいますよね（笑）

タマゴサンドの具について。
茹でた卵をマヨで和えるのが基本ですが、面倒な時はスクランブルエッグをつくりながらマヨをからめてしまいます。
ささっと出来て、ふんわりな口当たりで美味しいです。
あと、塩味の卵焼きをパンにはさむのも好きです（＾ｖ＾）

6. Posted by オスカー 2013年07月16日 00:42

§ミューちゃん様
＞月でひろった卵
何かしら!?と思ったらお菓子の名前だったのですね!しかし、記念日が多すぎ(´д｀)

§ぶんママ様
カレー粉ですか!!全く思いつきませんでした～夏にはピッタリですね。ありがとうございます！

7. Posted by オスカー 2013年07月16日 00:43

§なう60様
以前たいちゃ～ん様に教えていただいたペチコート水仙もオシャレな名前でしたね。“花鳥風月”なつばめ水仙､知って得した気分です(*^^*)

§アキバの行政書士さま
玉子サンド、美味しくできたことと思います！私は仕事だったのでコンビニのでガマンしました(((^^;)

§きょろん様
会社に勤めたばかりの頃、先輩の女性社員とお昼にいった時に｢オムレツサンド｣を初めて見て｢都会は違う～!｣と思った田舎者は私です(--;)

8. Posted by Lidia(リディア) 2013年07月16日 08:09

なんか不思議な小説ですね。
私は「坊ちゃん」に続き漱石第二段として
今「三四郎」を読んでますが
勝手に映画の「姿三四郎」の原作だと思い込んでました（笑）
いつまで読んでも柔道の柔の字も出て来ない・・・（爆）

9. Posted by オスカー 2013年07月16日 08:41

§ Lidia(リディア)さま
ええっ!?私も『三四郎』は柔道の話だと思っていました…!!教えていただいてよかったぁ←読むつもりがない(笑)

10. Posted by 猫ムスメ 2013年07月16日 13:38

何かの記事で「オスカル享年３３」という字を見た気がするのですが、本当でしょうか!? 自分と同い歳であんな波乱万丈な人生を送り散って行ったかと思うと感慨深いです（あくまで架空の話なんですが…