明日にはもう『十一月の扉』が開くのですね~あっという間に晩秋であります。


今月の最後の本は明野照葉さんの『愛しいひと』になりました。イヤミス作家と言われるみたいですが、ホラーではあるけれどイヤミスか?と私は思っています。この作品は家族の物語。一流企業に勤める夫が50歳を目前に失踪。専業主婦の睦子は自分に落ち度があったのかと戸惑い、悩む(-_-;)しかし生活していかねばならないので、仕事を探す~でもプライトというか見栄があり、ご近所の奥さまと顔を会わせてしまうレジとかイヤだと思う…このあたりはなんかワカル!なんとか働きに出たものの、試用期間でクビに。自分の考えの甘さ、覚悟のなさ、社会の厳しさに直面し、へこむ…ああ、これもわかる!みたいな…でやはり主人公の気持ちで読んでしまう!大学生の息子は勝手に家を出てひとり暮らしを始めるけれど、家賃滞納で追い出され連絡がとれず、ダンナはホームレスになっているらしいと情報が……。


エリートでないなら、わりとよくある家族ではないかと思うんですよね。突然、家出しないだけで(-.-)子どもが生まれたらやはりそちらの世話が優先になるし、だんだん年を重ねるといろんなことが億劫になってくるし…家庭に居場所のなさを感じるのはダンナだけではないと思うけれど。ダンナのお姉さんとのやりとりとか、リアルだし……年齢が近いだけにいろいろ考えてしまった( ̄~ ̄;)


タイトルが『大好きなひと』でも『大切なひと』ではなく『愛しいひと』なのは「友だち」でも「恋人」でもなく「家族」だからなのかなぁ~って私は思っています。そして「ひと」がひらがななのも、いろんなカタチの家族があって、それぞれを想うカタチがあっていいんだよ♪って言われているように勝手に解釈しています←おめでた過ぎるヾ(--;)



《10月の本棚》


「僕僕先生」(仁木英之)「桜ハウス」(藤堂志津子)「思い出コロッケ」(諸田玲子)「彼岸花」(宇江佐真理)「猫始末」(和田初子)「夜中の薔薇」(向田邦子)「六月六日生まれの天使」(愛川晶)「四文字の殺意」(夏樹静子)「鬼子母の末裔」(森村誠一)「ふたたびの加奈子」(新津きよみ)「猫鳴り」(沼田まほかる)「桜さがし」(柴田よしき)「ふちなしのかがみ」(辻村深月)「沈底魚」(曽根圭介)「ツリーハウス」(角田光代)「うたうひと」(小路幸也)「風の音がきこえませんか」(小笠原慧)「風待ちのひと」(伊吹有喜)「書店員の恋」(梅田みか)「空とセイとぼくと」(久保寺健彦)「残留思念捜査~オレ様先生と女子高生・莉音の事件ファイル~」(あいま祐樹)「愛しいひと」(明野照葉)