2014年05月17日

浮き雲便りNo.10:女敵討

昨日、仕事帰りにコンビニにより雑誌コーナーを見たら、なんか江戸の捕物についての雑誌がありました。立ち読みパラパラだったのですが、多分『図説 大江戸犯科帳』というヤツではないかと思われます。


鬼平や大岡さまや遠山の金さん、八百屋お七などの人物紹介や、捕物道具やお縄の縛り方アレコレなどあって、なかなか興味深い内容だったのですが、給料日前に買えませんわ!


コラムみたいなのに『女敵討』というのがありました。「めがたきうち」と読みます。ただの敵討ちとかなら『水戸黄門』とか時代劇で見たことがありますがこちらは、はじめて! 例の総選挙でさしこが「連覇を逃したら滝に打たれる!」とか言っているらしいと聞いたので「メガ滝打ち」でイグアスやナイアガラでの滝行かと思ってしまった……でもさぁ、たしか滝って瀑布(ばくふ)っていうよね~江戸幕府と無関係ではないよね~!とますますおかしな方向に……日本三大瀑布は華厳の滝、那智の滝、袋田の滝、三大幕府は室町・鎌倉・江戸でいいのかしら(´・ω・`)?


さてさて……江戸時代には「不義密通」という罪がありました。今の「不倫」ですね。特に問題となったのは、人妻が他の男と関係を持った場合。夫が武士である場合に、妻と相手の男を斬り殺す「女敵討」が認められていたそうです。参勤交代で夫が江戸に行っている間、妻が出入りの男と関係を持ってしまう→夫は帰郷して事実を知り激怒(`Δ´)→妻と相手の男を斬り捨てる!という事件もけっこうあったらしいです。


一方で、妻を斬り殺してしまうのはかわいそうだとか、大騒ぎして世間体が悪いなどの理由で、穏便に済ますことも。そのときの相場は7両2分。高いのか安いのかワカラナイ(~_~;)


浅田次郎さんの『お腹召しませ』(おはらめしませ)という、幕末から明治維新期を舞台とした(作者自身が祖父から聞かされた思い出話や、身の回りで起きたことなどを基に執筆)短編時代小説6編のひとつに『女敵討』があるそうなので、機会があれば読んでみたいです。


しかし…『お腹召しませ』も「お腹いっぱい食べて満足なさいませ♪」と一瞬とはいえ脳内変換されてしまう、身も心もいやしい自分が情けない、土曜の昼下がりであります(-_-;)





rohengram799 at 13:52│Comments(8)

この記事へのコメント

1. Posted by ミューちゃん   2014年05月17日 16:53
5 オスカーさん、こんにちは
まぁ…奥さんが若い男と不倫をするって云う話は、最近の芸能界でも聞く話ですからね…フックンの奥さんとかモー娘。のメンバーだった人とか…。この人達こそ滝行してもらいたいですわ(笑)。
2. Posted by 見張り員   2014年05月17日 22:44
こんばんは
不義密通!現在ではすっかり死語になりましたね(-_-;)。
江戸時代の人が今の日本の「不倫天国」?を見たらなんというでしょうね(^_^;)。卒倒してしまうかも?
3. Posted by 猫ムスメ   2014年05月18日 06:25
これまた奇遇!!
実は昨日、図書館の江戸コーナーで見つけた「鬼平を極める」という本をロイホでお茶しながらパラパラめくっていたところだったんですよ(^_^;)

女敵討ちは様々な時代小説で取り上げられています。
古典落語でも“間男モノ”が1つの括りになるくらい沢山ありますが、中でも「お釣りの間男」は7両2分が出てくるので、良かったら調べてみてください
4. Posted by なう60   2014年05月18日 08:09
おはようございます。
「女敵討」不倫は、命がけですね。現代も続いています。それでも「人間だもの」との相田さんの声が聞こえてきます。
5. Posted by オスカー   2014年05月18日 09:34
§ミューちゃん様
「不倫は文化だ」だとか平気で発言する人が父親というのも…ねぇ…ですわ┐(-。ー;)┌

6. Posted by オスカー   2014年05月18日 09:38
§見張り員さま
それこそ命がけの恋もあったでしょうが、時代的に陥れられた人もたくさんいたでしょうね。今は遊び半分って感じで…バチが当たればいいのにって思います。
7. Posted by オスカー   2014年05月18日 09:41
§猫ムスメ様
「十両盗めば死罪」なのでかなり高額の慰謝料だとわかりました!しかし 「間男」って字がマヌケですよね
8. Posted by オスカー   2014年05月18日 09:46
§なう60様
恋は曲者…いつの時代も恋心は人を惑わしますね。「失楽園」という言葉、今は死語に近いですけど(笑)

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