2014年07月09日

美雲便りNo.11:マリア・ママが見てる(´・ω・`)

新潟で50年に一度の物凄い雨が……台風は九州に向かっているし……皆さま、安全な場所にいらっしゃいますように。


今日は休みなので谷瑞恵さんの『異人館画廊 盗まれた絵と謎を読む少女』を読みました。独自の意味を背景や小物として絵画に書き込む手法を図像(ずぞう)と言いますが、英国で図像学を学んだ主人公の千景は、祖父の死を機に日本に戻ってきました。祖母が経営する画廊には一風変わった仲間たちが集っているあたりはお約束(´∇`) 誘拐事件に巻き込まれたこともある彼女は人付き合いが苦手で戸惑うばかり。そんな状態なのに盗難絵画の鑑定を依頼されて……。呪いの絵画をめぐる美術ミステリーとありましたが、謎解きよりも千景と幼なじみの関係が気になる話! 続編があるんだろうな~という含みを持たせたふたりの関係で終わっています。バブルの頃だったら、すぐジャ○ーズでドラマ化されていそう! 原田マハさんの『楽園のカンヴァス』のライト版みたいという感想があったので、今度はコレを買いにいこうかしらん(*´∀`)♪


聞き慣れない「図像」という言葉(~_~)「イコン」とフリガナがあって、あれ?イコンってロシア正教の話によく出てくるキリストやマリア像の絵じゃないの?って最初思ったんですが……コチラの説明がわかりやすかったです。


http://www.geocities.co.jp/Bookend/6743/zuzou.html



今週発売のジャンプ『こちら葛飾区亀有公園前派出所』に《蟻の町》の話がありました。町は街とも書くようですが「ありのまち」は1950年頃、現在の隅田公園(東京都墨田区)の一角で言問橋(ことといばし)の袂にあった廃品仕切場、及び『蟻の会』という労働生活協同体があった一帯を言うそうです。『蟻の会』はこの一帯で廃品回収をして働く人々やその家族が生活する共同体の名称。『蟻の街』はマスコミの報道により蟻の会があった一帯に付けられた呼び名ですが、1960年には東京都の代替地斡旋により、東京都江東区深川8号埋立地(現在の潮見)に移転しています。


『こち亀』ってたまに「おばけ煙突」とか「軍用手票」とか戦争前後の話が描かれたりします。長期連載すぎて私も読まない時が多いんだけれど、若い世代に(ジャンプの読者ターゲットは小学生だと思う…ワタシは何歳?でも『暗殺教室』が気になるから読む!!)昭和初期・高度成長時代に(特に下町)少しでも関心をもってほしいのかなぁ。


下記サイトに「蟻の町のマリア」と呼ばれた女性の生涯が出てきます。映画にもなっていました。何となく記憶にあるような…。


《潮見教会》

http://www.tokyo.catholic.jp/text/shokyoku/shiomi.htm


『風の中のマリア』(百田尚樹)は全然関係ない小説だったんですね。『こち亀』にも麻里愛って出てきますが、私がマリアで思い出すのは『大逃亡』(和田慎二・マンガ)に出てくる「マリア・ママ」そして『マリア観音』です。余談ですが、今は「踏絵」ではなく「絵踏」と教えているそうですね。時代を感じる……(´;ω;`)


《マリア観音》

http://www.santamaria.asia/MariaKannon.html







rohengram799 at 21:42コメント(6)トラックバック(0) 

トラックバックURL

コメント一覧

1. Posted by 猫ムスメ   2014年07月10日 07:27
昔は日本にもそういう共同体があったんですね~。きっと貧しい時代、みんな寄り添って生きていたんだろうなぁと想像できます。そこら辺の時代の労働者層の暮らしってあまり焦点が当てられませんから、なかなかみんな興味を持ちません。おっしゃる通り、もう少し取り上げて欲しいですね。

ちなみに私がマリアで思い浮かべるのは浅田次郎のヤクザ小説「金ピカ」の一編に出てくるマリアです やはり看護婦。ヤクザが惚れる看護婦、格好いいですよ~(^_^)v
2. Posted by 崖っぷちLidia(リディア)   2014年07月10日 08:12
私の「マリア」はど根性ガエルの中で番長のゴリライモが子猫を拾うんだけど、
恐い母ちゃんに叱られて捨てなきゃならない。
仕方なく誰かが拾ってくれる様に遊び場の広場で見守るんです。
そこにヒロシとぴょん吉が通りかかって拾ってくれるのだけど、
名前を付けなきゃ!って話になって、
あんまり良い名前を思いついてくれない。
ゴリライモは土管の反対側から天の声みたいに
「マリア、マリア」とささやくとそれを聞いたヒロシとぴょん吉が
「マリアか!良い名前だ!マリアにしよう。」
と言ってネコを連れて帰り、寂しいけどホッとするゴリライモ。
普段は乱暴者のゴリライモの意外な一面が出る良いシーンです。
なんか皆さんのマリアと違い過ぎ(笑)

「晴天の霹靂」はハイボールを飲みながら観てたので
けっこう良い所で一瞬寝ちゃったんです(苦笑)
話はまあ、ありがちですけど、
でも劇団ひとりの初の映画監督作品としては
三谷幸喜よりよっぽどテンポよく潔く編集されてて
そこはかなり評価出来ます。
3. Posted by なう60   2014年07月10日 08:39
おはようございます。
キリスト教が何故マリア観音像と疑問に思っていましたが
「マリア観音は日本の隠れキリシタンの変容した姿の代表的な遺物」勉強の朝でした。
4. Posted by オスカー   2014年07月10日 12:59
§猫ムスメ様
東京オリンピックがあるので移転させられたのでしょうが、まだ数十年前の話なんですよね。
「金ぴかのマリア像」を想像したワタシを許して下さい
5. Posted by オスカー   2014年07月10日 13:03
§Lidiaさま
>ゴリライモ
懐かしい! 作者は父と兄と同じ高校卒だとかなり後に知りました。
>青天の霹靂
やはり映像メインで考えた話…なんでしょうね。教えていただきありがとうございました!
6. Posted by オスカー   2014年07月10日 13:09
§なう60様
マリア灯籠とかも聞いたことがあります。「島原の乱」ですが、今は「島原・天草一揆」と教えているそうです…記憶も薄れていますが、若い人とはますます話が合わなくなりそう!

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
メッセージ

名前
メール
本文
記事検索
月別アーカイブ
プロフィール

オスカー

QRコード
QRコード