2014年07月20日

美雲便りNo.22:あいたい・きょう(*v.v)。。。

昨日読んでいた本の中に、望遠鏡のことを昔は「靉靆鏡」と言っていたとありました。あいたいきょう……どうしても自宅から好きな女の子が暮らしているアパートを望遠鏡でのぞいて「今日も会えたね」とニンマリするキモい男を連想してしまうワタクシ、古(いにしえ)の夢も浪漫もなくてすみません…人( ̄ω ̄;) 1816年の発明から間もない江戸後期に伝来した、国内現存最古の貴重な歴史的万華鏡は「錦繍靉靆鏡(きんしゅうあいたいきょう)」と言うそうです。こちらは宮本輝さんの『錦繍』を連想してせつない恋愛物語が脳内スクリーンに上映されるのですが(;^_^A


「靉靆」は雲がさかんにたなびく様子を意味するので、遠くを眺める感じが望遠鏡と結びついたのかも……ちなみに「靉靉(あいあい)」はおサルさんではなく(笑)「雲がさかんにわき起こる様子」または「樹木が繁っている様子」のことです。


江戸の頃など今みたいにオモチャが溢れてはいなかったでしょうし、簡単に手に入る遊び道具も少なかったと思います。お正月もふくわらいとか羽根つきやコマ回しとか、すごろくとか……で、かわった道中すごろくを見つけました~『善悪道中寿語六』もう名前からしてスゴい(o^O^o)


このすごろくは、東海道五十三次みたいに実在の場所が取り上げられているわけではなくて、人生の節々をたとえた場所が描かれているのです。「禁酒堂」「辛抱峠」「油だん坂」を越えて「楽の海」「老の坂」を通って上がり……スタートは大きな「心」という文字が!! もともと絵双六の始まりは、仏教の教えや勧善懲悪をテーマとした浄土双六・仏教双六とされていて、単なる娯楽というだけでなく道徳や教訓を伝えるような要素を持ち合わせていたそうです。楽しみながら人の道を覚える、こうした部分は明治期の教育双六に受け継がれていきました。


http://www.sugoroku.net/lib/lib_zenaku.html


《その他の江戸すごろく》

http://www.photo-make.jp/hm_2/edo_sugoroku.html


上毛かるたも歴史がありますね。日本は敗戦という翌々年で、国中が荒れ果て食べるものも着るものも十分でなく、悲しみや無力感でいっぱいの時期に「このように暗く、すさんだ世の中で育つ子どもたちに何か与えたい。明るく楽しく、そして希望のもてるものはないか。その活力を群馬から発信したい」という思いから作られたもので、その決意の証にいろはかるたの最初の文字である「い」の札が赤いのだとか。また「ら」の字も赤い!!


それは……製作時、日本はGHQの占領下。その為、指令により小栗上野介忠順、高山彦九郎、国定忠治といった人たちを読み込むことが出来ませんでした。しかし何とか彼らを!と願った製作者は、群馬で有名な雷と空っ風という気象現象にたとえて読み込む事にしました。その強くアツい思いが赤い「ら」札なのです。箱詰めの際に、いろはかるたの順番をあえて入れ替えて梱包し、最初にフタを開けた時に、この赤い札2枚が横に並ぶようになっているそうです。「ら」の赤い札は下記で確認して下さいませ。


http://www9.wind.ne.jp/fujin/gunma/karuta/kaisetu/ra.htm



視力低下が著しいワタクシ、携帯ゲームで遊びながら学びたい気持ちもいっぱいあるのですが、昔ながらのすごろくやかるた遊びもいいかな~なんて思いました。






rohengram799 at 14:14コメント(14) |  

コメント一欄

1. Posted by ゆちあ   2014年07月20日 15:18
こんにちは。

すごろくといえば、以前の大河ドラマ「平清盛」でよくすごろくをやっていたのですが、あれが私には理解できずにいました。さいころを振って進むのは一緒なのですが盤が違っていて、難しそうでした。
私も昔ながらのゲームスキですよね。カルタにトランプ、すごろくなどみんなで楽しめますよね。
2. Posted by オスカー   2014年07月20日 16:31
§ゆちあ様
「百人一首双六帖」ってありますが、説明を読んでもチンプンカンプン?(゜_。)?(。_゜)?でした! 単なる遊びではなく、教養もないとダメなんですよねぇ…のんきな今の時代に生まれてよかったです(o⌒∇⌒o)
3. Posted by ミューちゃん   2014年07月20日 16:40
5 オスカーさん、こんにちは
かるたは坊主めくりで遊ぶ方が面白かったですね確か蝉丸が出たら、その時点でゲームオーバーだったような気が…。この当時「三枝の国取りゲーム」て云うクイズ番組が流行ってて僕の中では、かるたで遊ぶのは坊主めくりの方がイメージが強いですね(笑)。
4. Posted by 見張り員   2014年07月20日 17:15
こんにちは!
むかし小さかったいとこに『なかなか上がれないすごろく』を作ったところ大好評を博しそのあと連続4,5年作らされましたw。
5. Posted by オスカー   2014年07月20日 17:16
§ミューちゃん様
>国取りゲーム
懐かしいですね!昔は本当にクイズ番組がたくさんあって、どれもうーん、スゴい!博学!と思いましたが、最近のはちょっと違う気がします。たまに「はらたいらさんに全部!」とか頭に浮かびます(o^ O^)シ彡☆
6. Posted by オスカー   2014年07月20日 17:33
§見張り員さま
手作りすごろく!すごーい!! いろんなパターンが無限に作れそう~夏休み工作に「ワタシの人生ゲームすごろく」とかいいかも(笑) あがりは小学生くらいだと「結婚」になるのかしら?
7. Posted by MEL   2014年07月20日 20:08
>昔ながらのすごろくやかるた遊びもいいかな~

ボードゲーム好きですけど
友達も居ないしなあっていう感じです

ただあの「紙の金」の質感とかは好きです
8. Posted by オスカー   2014年07月20日 20:43
§MELさま
>友達も居ないしなあ
私、ひとりオセロとかよく遊んでいました……大人になってから(´д`) 人生ゲームはボロくなったので捨ててしまいましたが、あったら遊んでいたかも(-_-;)
9. Posted by なう60   2014年07月21日 07:57
おはようございます。
「靉靆」は雲がさかんにたなびく様子を意味、ちなみに「靉靉(あいあい)」は「雲がさかんにわき起こる様子」または「樹木が繁っている様子」
国語検定を受けている感じです。勉強の朝です。「人生すごろく」作成
孫に話をしてみます。私には、作成無理ですが(笑)孫の当面の人生目標は、看護師です。
10. Posted by オスカー   2014年07月21日 09:57
§なう60様
「日本一周・山と花の旅双六」という都道府県の花と山がわかるスゴロクがあるみたいです。なう様は経験を生かして「人生NOWカルタ」を作成してみるのはいかがでしょうか!
11. Posted by 猫ムスメ   2014年07月21日 22:03
「上毛カルタ」、群馬出身の噺家・立川談四郎師匠が落語会で披露して下さったのを一度だけ聞いたことがあります。

そのような歴史があるとは知らなかったので勉強になりました
12. Posted by オスカー   2014年07月21日 23:11
§猫ムスメ様
学校の授業でも習うみたいですよ。出身が群馬の人だったらスラスラ言葉が出てきそうです~素晴らしいことです!
13. Posted by きょろん   2014年07月22日 21:08
遅ればせながら、上毛かるたの話題と聞いて。

群馬の小学生は必修です。
うちの小学校では週一回レクリエーションの時間にやりました。
学校外でも子供会で練習するんですよ。
大会が近付くと、各地区でチームを作り、県大会をめざしてがんばります。
どんなにやんちゃな男の子も、なぜかこれだけはバックレません。
“あ”~“わ”まで群馬県民は全員スラスラ言えます(笑)

14. Posted by オスカー   2014年07月22日 22:58
§きょろん様
何年か前に新聞記事で読んでから「かるたと言えば上毛カルタ」になりました! 「つる舞う形の群馬県」と「力あわせる二百万」が好きです(*^o^)/\(^-^*)

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