恋雲便りNo.14:すずろものがたり恋雲便りNo.16:じいちゃんに捧げる『六甲おろし』

2014年10月21日

恋雲便りNo.15:三冊読めば…かしましい?

体調の悪さは人疲れ(仕事がらみの)もあったのかしらん……と思うくらい、休みを楽しんでいるワタクシ、この前から女性作家の作品を三冊続けて読みました(*´∀`)♪



一冊目は瀬尾まいこさんの『天国はまだ遠く』。主人公は23歳のOL・千鶴。自分の日常の息苦しさに耐え切れなくなり、冬のある日「どうせ死ぬなら誰も自分のことを知らない土地で」と日本海の小さな村へ辿りつきます。 ムサイ男がひとりいる風変わりな民宿で通院中にためておいた睡眠薬を飲みますが、結果は丸一日爆睡(;´д`) 仕方なく何もない土地でなんでもない日常を過ごすうちに少しずつ気持ちの変化が起きて「帰る」ことを決心。居心地がいいけれど自分の場所ではない……まぁよくある話と言えばよくある自分探しの旅・雪国パターンみたいな。ウダウダしていた期間は3週間。民宿の田村さんとナニもなし(笑) 別れ際にマッチを渡されるのですが、この場面にも全くときめかなかったですわ。


千鶴に感情移入出来ませんでした~仕事もきちんと「退職します」と言ったわけではなく、辞表を上司の机の引き出しに…とか、なんか全体的に甘ったれでワガママという印象ばかり。多分、この本の前に『ふがいない僕は空を見た』(窪美澄)を読んだから余計に…ではないかと。彼らの「生きること」に対してのもがきのたうち回るような息苦しい姿勢と違って、彼女はたいして手も汚さずキレイな場所に逃げ込んだというふうに感じてしまったんだと思います。民宿のマッチの場面も「また何かイヤなことがあったらココに来ればいいや」みたいなお気楽さがうかがえて……これはもっと若い時に読んでいたら、また違う感想になったのかなぁ……本を読むタイミングというか、順番って大事かも……と思いました(◎-◎;)



二冊目は森絵都さんの『異国のおじさんを伴う』……コレはもう本屋で見て即!買いましたよ~ナニ、このタイトルは(≧▽≦) いろんな内容の10作品、短編集なので読みやすいです。語りは男性目線もあったりしますが、主役は女性ですね。(『ラストシーン』は違うかな、キョーレツなオバサンはでできますが…心理劇みたいでした)新婚旅行先でホエールウォッチングに行った夫婦。みんなから「彼女の幸せはキミにかかっている!」と言われて「女のひとりくらいは楽勝で幸せに出来る、フフン」と腹の中で毒づいていたのに、自分は船酔いでヘロヘロ、クジラどころじゃない(x_x)一方、彼女はクジラに大興奮!大満足して片手にビール( v^-゜)♪……「この生命体を俺は幸せに出来るのか。」と思う場面で笑ってしまいました!! 他にも勘違い息子が気の毒な『母の北上』や『クリスマスイヴを三日後に控えた日曜の……』新宿伊勢丹に買い物に行った30代女子の話など(最後がまたイイ!)どの話も女性が前向きでスカッ!としました。他にも短編集が出ているようなので、お風呂DE読書用に買いたいですわ。



そして読み終わったばかりなのが、原田マハさんの『でーれーガールズ』です。時代は1980年、場所は岡山。佐々岡鮎子は東京から引っ越してきたばかりで、なかなか馴染めない。無理に「でーれー(すごい)」と方言を連発して同じクラスの武美に馬鹿にされ( ´△`)ところが、自分をモデルに描いた恋愛漫画を偶然、武美に読まれたことにより、急速に仲良しさんに……このあたりは女子高生だからでしょうか(笑)武美は鮎子の現在進行形の恋愛が描かれていると信じているけれど、実は鮎子の妄想彼氏なのです。だんだん彼にのめり込む武美、本当のことを言うべきか……こんな事があった高校時代を懐かしむ鮎子は売れっ子漫画家として母校の創立記念講演会に招かれ、同窓会でクラスメイトと再会するのです。


学生時代の話は同世代なので、懐かしさがいっぱい!制服のリボンをいかに可愛く結ぶか、学生鞄をブタ鞄にしない工作(?)とか聖子ちゃんカットや針金のネームブローチとか(笑) ただラストは「えっ(゜д゜)」そう言えば…みたいな事は書いてあるんですが、それでもやっぱりなんでこうしたの( ・◇・)?という気持ちになりました。別のラストもあっただろうに……って思いました。ちなみに学校は、原田さんの出身校がモデルらしいです。サイトで制服も見られます(笑)


《山陽女子中・高等学校》

http://www.sanyojoshi.ed.jp/



『天国はまだ遠く』は加藤ローサと徳井義実(チュートリアル)で映画になっていたんですね。う~ん、ふたりとも美形すぎてイメージに合わないなぁ。『でーれーガールズ』も来年映画公開だそうですが、女子高生は昭和っぽい雰囲気の女の子がいいんですけどね~近未来的な学園ものなら今どきの女の子でいいんですが、私たち世代の過去を懐かしむにはちょっとあか抜けない子がいいのですわ。



三人三様のたくさんの女性の物語に満足しました! 瀬尾さんはちょっと辛口っぽくなってしまいましたが、好きな作家さんなんですよ(^。^;) 好きなだけ好きな本が読めて、日頃のイライラも解消した気がします。さて、次は何を読もうかな(´∇`)






rohengram799 at 15:30│Comments(10)TrackBack(0)空のお城図書館 

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この記事へのコメント

1. Posted by ミューちゃん   2014年10月21日 16:53
5 オスカーさん、こんにちは
お体の方は大丈夫でしょうか?小説から映画化になるのに弊害になるのが、小説だけだったら妄想で楽しめるのに対して映像になってしまうと、その妄想と違う形になってしまうからダメなんでしょうね
2. Posted by 見張り員   2014年10月21日 21:30
こんばんは
その後お風邪の方はいかがですか?無理なさらないでくださいね。

懐かしい高校時代。私立のくせにダサい制服だったですが今は懐かしいです。うちの学校、夏服がなかったんですよ、信じらんね~~!
今ではかっこいい?制服ですがやはり私はあの頃の方が制服らしくって好きだなあと思う昨今です^^。
3. Posted by ナンチャッテ   2014年10月22日 00:54
どうも~すっかりご無沙汰となってしまいました
体調よくて暇があれば、生首出てきて剣をブッ刺す金色で遊んでいるオイラです
(/ω\)ダメじゃん

拝読して、『イニシエーション・ラブ』とかはいかがっすかね?
これも映画になるみたいですし

ドラマ『すべてがFになる』 思ったよりも原作に忠実で面白かったです
(〃▽〃)
4. Posted by 猫ムスメ   2014年10月22日 04:02
3冊とはすごいですね。充実した読書タイムだったことがオスカーさんの文章から伝わってきます
最初の一冊はハズレみたいで「残念…」でしたが、次は大当たりみたいで良かった!!
ワクワクしながら読み始めるも“ハズし”た時のガッカリ感、そして“当たった”時の喜びは読書好きとして大変よく分かりますので…(^_^;)

5. Posted by さーまま   2014年10月22日 14:38
こんにちは。
「天国へは・・」はそういわれるとそんなような気もしますね。確かに甘ったれのお話かも。
ただ、心が疲れた時は逃げちゃってもと思う自分がいるのでうらやましく思ったのかもしれません。
しかし、これが映像になっているのにはびっくり!最近、映像化が多いですよね~。
今NHKで、宮部みゆきの「ぼんくら」がドラマ化されていますね。
「でーれーガールズ」いつも気になるのですが、今原田マハさんの別の本を借りています。
しかし読めそうにないですが・・・。
6. Posted by オスカー   2014年10月23日 21:48
§ミューちゃん様
昔、トシちゃんが『島耕作』をやったことがありませんでしたっけ? 『サラリーマン金太郎』の高橋克典さんも私的にはちょっと違うかな~と思いながら、たまに見ていました(笑)
7. Posted by オスカー   2014年10月23日 21:52
§見張り員さま
帰りの電車で深緑というのか抹茶色というのか、緑色のハイソックスの女学生を見ました。紺のハイソが好きな私にはえっ(;・ω・)でした。夏服がないのはキツいですね~今も変わらないのでしょうか?
8. Posted by オスカー   2014年10月23日 21:55
§ナンチャッテ様
実写版『暗殺教室』の生徒たちが…ひどい……ビッチ先生も…ガッカリだ(涙) 『すべてが…』なんか理系っぽい話だと思って原作もドラマもパスしています(((^^;)
9. Posted by オスカー   2014年10月23日 21:57
§猫ムスメ様
瀬尾さんは『卵の緒』がとってもよかったので、うーん、もう少し…という感じでした。教員なんですね。だからなかなか新刊が出ないのかと納得しました。
10. Posted by オスカー   2014年10月23日 22:01
§さーまま様
けっこう簡単に身軽に会社を辞めて…みたいなのが結婚して子どもがいる身としてはうらやましかったのかも(~_~;) 貯金も彼女はソコソコありましたしね~自分が23、4歳の頃は全く貯金とかなかったです(/o\)

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