2014年10月30日

恋雲便りNo.23:「鯛」にあらず

昨日はワタクシ的にオモローな事がなかったので、ブログ更新を休みましたが、今日はダンナと映画『蜩の記』を観てきました。小野寺姉弟物語(笑)は近くの映画館ではやってなかった……まぁダンナは観ない!と言ったと思いますが。


豊後、羽根(うね)藩。 城内で刃傷騒ぎを起こした檀野庄三郎(だんの しょうざぶろう)は、家老・中根兵右衛門の温情で切腹を免れたものの、僻村にいるとある男の監視を命じられる。その男とは、7年前に藩主の側室との不義密通の罪で10年後の切腹と家譜の編纂を命じられ、向山村に幽閉されている戸田秋谷(とだ しゅうこく)だった。 秋谷の切腹の期日まで寝食を共にし、家譜の編纂を手伝いながら秋谷の誠実な人柄を目の当たりにするうちに、庄三郎は秋谷に敬愛の念を抱き、次第に秋谷の無実を確信するようになる。やがて庄三郎は、秋谷が切腹を命じられる原因となった側室襲撃事件の裏に隠された、もう1人の側室の出自に関する重大な疑惑に辿り着く。


Wikipediaによる説明でありますが、この重大な疑惑にたどり着くまでちょっと長いかな~という気がしました。でも日本の四季の移り変わりがとても美しくて、テレビ時代劇のようにやたらに騒ぎ立てることもなくて……能面チックな堀北真希ちゃんがヒロイン役でよかったと思いましたね。これがスゴい主張する顔立ち、表情の女優さんだったら雰囲気が台無しだったでしょうから。ダンナとふたり、見終わってから「役名はなんだっけ?」ってくらい名前も思い出せなかったです( ̄▽ ̄;)

奥さま役の原田美枝子さん、尼になった寺島しのぶさん、抑えた演技でとてもよかったし、子役も作りすぎずにうまかったと思います。


衣装とかキレイ過ぎるだろ~!というツッコミや、ちょっと登場人物がみんなリッパすぎなくないか?みたいなところはありましたけれど、切腹シーンとか無駄に血を流す場面もなかったし……忠義の心、縁を尊ぶ心、友によせる心……長い年月の流れの中でその繋がりが細くなり途絶えてしまうこともあるかもしれないけれど、きっとがどこかで誰かがその想いをつないで後世に伝えてくれるはず……いい時間を過ごせたと満足しました。


役所さんが正座からスッ!と立ち上がる場面では「イヤ~私、正座もムリだしあんなにスマートに立ち上がれないわ」とへんなところに感心してしまいました( ̄∇ ̄;)岡田くんの立ち振舞いも素晴らしく……時代劇役者としても頑張って欲しいです(´∇`)


テレビコマーシャルで『蜩の記』って画面に出るたびに『鯛の記』に見えて仕方なかったのですが、今度から正しく漢字を認識出来ると思います~『鯛の記』だったら竜宮城にいる乙姫さまの記録係みたいですもんね。


帰りに本屋によりましたが「今月はもう本を買わない!!」と決めたので(だって、新刊も何冊か買ったので本代だけで諭吉くん×2は確実に使ってしまったんですもん)原作を買うのは来月(もう明後日ですが)にしたいと思います~ちなみに今は朝井まかてさんの『先生のお庭番』を読んでいます(^o^)v


皆さまも充実した秋の一日をお過ごし下さいませ。





rohengram799 at 16:44│Comments(6)映画 

この記事へのコメント

1. Posted by ゆちあ   2014年10月30日 21:42
こんばんは。

「蜩の記」見に行かれたのですね。私も気になっている映画です。
小野寺姉弟も見たいと思っています。
やはり時代ものは、日本の四季などの景色が美しく描かれていますよね。
それも含めてやはり昔の日本は美しかったのでしょうね。
夜景もいいですが、のどかな雰囲気で美しい自然もスキです。
2. Posted by 見張り員   2014年10月30日 23:20
こんばんは
鯛、ではなかった蜩の記、今評判ですね^^。
最近岡田君がよく映画やドラマに出てらして目を引きますね。蜩の~まだ見ていないのですが、10年後に切腹というのはそりゃねえだろ、長すぎるわ!とひとり突っ込みした私でした。
耐えられん…10年もその日の為に生きるなんて(泣)。
3. Posted by 猫ムスメ   2014年10月31日 06:30
すいません、「鯛の記」だと思い込んでいた者です(-.-;)

予告編を見て“結局お父さんは切腹しちゃうのかしら?”と思っていましたが、切腹シーンがあるということは…ムニャムニャ~なんでしょうね

私、最近よくある(年に一本くらいは必ず作られていそうな)、「侍の美学」的な映画に良い感情を持っていませんでした。特に山本周五郎や藤沢周平が原作だと“をいをい、まず原作で読めよ”と毒づいたものです(>_<)
変に映像で美化したりだとか、綺麗な役者ばかり揃えて美談に仕立て上げたりとか、本当に嫌でした。原作の小説はどれも淡々としていて、決して自死や忠義を美化している訳じゃないと思うんですよ…

でもオスカーさんの感想を拝読し「映画は映画でアリなんだろうな」と思いました。オスカーさんが「良い時間が過ごせた」ということは、そういうことなんだと思います(キャスティングも良さそうですし)!

映画館では観ないけれど、DVDになったらレンタルしてみますね~(*^o^*)
4. Posted by オスカー   2014年10月31日 10:16
§ゆちあ様
遠野市をメインにオールロケだったとか…四季の移り変わりが美しい分「また1年経ってしまった…」と最期の日のことを思って切なかったですね。
5. Posted by オスカー   2014年10月31日 10:25
§見張り員さま
農民との場面もあるのですが、ここまで打ち解けるにはいろんな苦労もあったんだろうなぁ…と描かれていない過去も見えるようでした。ベタベタした男女の場面を作らなかったのは、岡田くんファンに配慮したのかしら?と後から思いました(笑)
6. Posted by オスカー   2014年10月31日 10:30
§猫ムスメ様
もしかしたらきれい事過ぎる!という印象もあるかもしれないのですが、残された人間は自然の移り変わりの中に夫を父を感じるのだろうなぁ…と思いました。私には後から後からいろんな事を考える作品になりましたわ。

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