2014年12月13日
笑雲便りNo.16:正月さん♪
♪正月さァん 正月さん
何処(どォこ)までごォざった
くるくる山(やァま)の下(しィた)までごォざった
お土産なァんだァ
榧(かや)や搗栗(かァちぐり)蜜柑(みかん)に昆布 繭玉(まいだま)ふってごォざった
正月さァん 正月さん
何処(どォこ)までごォざった
くるくる山(やァま)の下(しィた)までごォざった
お土産なァんだァ
蜜柑 搗栗 交譲木(ゆずりは)に垂藻(たわらも) 繭玉ふってごォざった
某マンガにあった「正月さん」というのがなんだろ?と気になり調べたら歌なんですね。こんな歌があるのをはじめて知りました!
今日は「正月事始めの日」、「こと」とは祭り、つまり正月を意味していて12月13日は正月を迎える準備をはじめる日というわけです。この習慣は江戸城の御煤納めが行われたこともあり、江戸時代には一般家庭にも定着し、大正時代まで続いたようですが、やはり新年までにはまだまだ日数が…でまた汚れてしまうので、だんだんと年末近くに繰り下げて行ったようです。
煤払いを煤掃きとも言いますが、その日を「煤取節句」「煤掃節句」とよぶ地方があるとか……。煤払いの日には仕事を休み、家中総出で大掃除!それがすむと神様に「煤取り団子」を供えたり、「煤掃き餅」や「煤掃き粥」「煤雑炊」といって、一家で餅や雑炊、粥などを食べる習慣もあったそうです。また煤払いの後で入る風呂は「煤湯」と言いました。なんかかえって黒くなりそうですが( ̄▽ ̄;)
煤払いの時に小さい子や体調の悪い人などは戦力外なので、煤籠りといって、別の部屋にいたみたいですね。自主的にお籠りしたり逃げる人もいるみたいで、逃亡先はさまざま(^◇^)
「煤逃げの男がふたり観覧車」(塩路隆子)
「探鳥会煤逃げらしき男たち」(藤武由美子)
「煤逃げや妻の実家でもてなされ」(吉川智子)
「煤逃げの書店で肩を叩かるる」(大熊庸介)
「煤逃げの身を深々と寄席の椅子」(三代川次郎)
家の中はさっぱりきれいになりましたが、肝心なところはどうなったでしょう(´-ω-`)
『すすはらい煤はきて心の煤はかへり見ず』(越智越人)
明日はとっても寒くなるそうですね。あたたかくしておやすみ下さいませ。
何処(どォこ)までごォざった
くるくる山(やァま)の下(しィた)までごォざった
お土産なァんだァ
榧(かや)や搗栗(かァちぐり)蜜柑(みかん)に昆布 繭玉(まいだま)ふってごォざった
正月さァん 正月さん
何処(どォこ)までごォざった
くるくる山(やァま)の下(しィた)までごォざった
お土産なァんだァ
蜜柑 搗栗 交譲木(ゆずりは)に垂藻(たわらも) 繭玉ふってごォざった
某マンガにあった「正月さん」というのがなんだろ?と気になり調べたら歌なんですね。こんな歌があるのをはじめて知りました!
今日は「正月事始めの日」、「こと」とは祭り、つまり正月を意味していて12月13日は正月を迎える準備をはじめる日というわけです。この習慣は江戸城の御煤納めが行われたこともあり、江戸時代には一般家庭にも定着し、大正時代まで続いたようですが、やはり新年までにはまだまだ日数が…でまた汚れてしまうので、だんだんと年末近くに繰り下げて行ったようです。
煤払いを煤掃きとも言いますが、その日を「煤取節句」「煤掃節句」とよぶ地方があるとか……。煤払いの日には仕事を休み、家中総出で大掃除!それがすむと神様に「煤取り団子」を供えたり、「煤掃き餅」や「煤掃き粥」「煤雑炊」といって、一家で餅や雑炊、粥などを食べる習慣もあったそうです。また煤払いの後で入る風呂は「煤湯」と言いました。なんかかえって黒くなりそうですが( ̄▽ ̄;)
煤払いの時に小さい子や体調の悪い人などは戦力外なので、煤籠りといって、別の部屋にいたみたいですね。自主的にお籠りしたり逃げる人もいるみたいで、逃亡先はさまざま(^◇^)
「煤逃げの男がふたり観覧車」(塩路隆子)
「探鳥会煤逃げらしき男たち」(藤武由美子)
「煤逃げや妻の実家でもてなされ」(吉川智子)
「煤逃げの書店で肩を叩かるる」(大熊庸介)
「煤逃げの身を深々と寄席の椅子」(三代川次郎)
家の中はさっぱりきれいになりましたが、肝心なところはどうなったでしょう(´-ω-`)
『すすはらい煤はきて心の煤はかへり見ず』(越智越人)
明日はとっても寒くなるそうですね。あたたかくしておやすみ下さいませ。
コメント一欄
1. Posted by 見張り員 2014年12月13日 22:58
こんばんは
「お正月、お正月」と口の中でとなえていると、なにか懐かしいような不思議な気分になります。むかしまだ小さかった頃お正月は特別な時でした。街の雰囲気もどこか違ってよそいきの顔をしていました。
子供の遊びも普段と違う遊び、凧上げにすごろく。福笑いに羽根つき。
凛と張った空気の中に響く羽子板の鳴る音はそれだけで正月情緒をかきたてたものでした。
翻って現在。
一年中おんなじ状態で「新しい」とか「改まる」なんてかけらもない。
情緒もくそも無くなりましたね。
なにか悲しい…
「お正月、お正月」と口の中でとなえていると、なにか懐かしいような不思議な気分になります。むかしまだ小さかった頃お正月は特別な時でした。街の雰囲気もどこか違ってよそいきの顔をしていました。
子供の遊びも普段と違う遊び、凧上げにすごろく。福笑いに羽根つき。
凛と張った空気の中に響く羽子板の鳴る音はそれだけで正月情緒をかきたてたものでした。
翻って現在。
一年中おんなじ状態で「新しい」とか「改まる」なんてかけらもない。
情緒もくそも無くなりましたね。
なにか悲しい…
2. Posted by オスカー 2014年12月13日 23:34
§見張り員さま
小さい頃の大晦日は親戚の人たちが手伝いにきたほど忙しい店だったのに、中学生になったあたりから忙しさがなくなって…だんだんと普通の日になっていきました。今は「特別な日」が個人的なものばかりで、家族や地域で…とか少なくなりましたね。
小さい頃の大晦日は親戚の人たちが手伝いにきたほど忙しい店だったのに、中学生になったあたりから忙しさがなくなって…だんだんと普通の日になっていきました。今は「特別な日」が個人的なものばかりで、家族や地域で…とか少なくなりましたね。
3. Posted by 猫ムスメ 2014年12月14日 07:36
「煤逃げ」って季語なんですかね? どの句も面白いわ~。私、昨日“寄席の椅子”に座っていたのでドキリとしてしまいました(笑)
今より季節感がハッキリしていた時代…家族総出で正月支度に取りかかる様が目に浮かび微笑ましいですね
今の人も10月からおせちの予約なんか始めず「12月13日から!」と決めればいいのにと思います(`ヘ´)
もうバレンタイン商戦が始まってるとか、意味が分からないですよね
今より季節感がハッキリしていた時代…家族総出で正月支度に取りかかる様が目に浮かび微笑ましいですね
今の人も10月からおせちの予約なんか始めず「12月13日から!」と決めればいいのにと思います(`ヘ´)
もうバレンタイン商戦が始まってるとか、意味が分からないですよね
4. Posted by なう60 2014年12月14日 08:51
おはようございます。
「煤逃げや妻の実家でもてなされ」いいですね。帰るとピカピカの家で年末年始を迎える。「すすはらい煤はきて心の煤はかへり見ず」納得の朝です。
「煤逃げや妻の実家でもてなされ」いいですね。帰るとピカピカの家で年末年始を迎える。「すすはらい煤はきて心の煤はかへり見ず」納得の朝です。
5. Posted by オスカー 2014年12月14日 09:53
§猫ムスメ様
煤払い、煤逃げ、煤籠り…など季語になっていました。寄席の句は猫ムスメ様用に選びました(笑)
松迎え(門松用の松を山から伐り出してくること)も、お歳暮も13日からだったそうです。
煤払い、煤逃げ、煤籠り…など季語になっていました。寄席の句は猫ムスメ様用に選びました(笑)
松迎え(門松用の松を山から伐り出してくること)も、お歳暮も13日からだったそうです。
6. Posted by オスカー 2014年12月14日 09:57
§なう60様
山口波津女の句に「煤籠り昼餉の時のすぎにけり」がありますが、おこもりの立場では「お昼まだ~?」とは言いにくいですね(笑)
心が煤だけではなく、蜘蛛の巣だらけにならないように気をつけます!
山口波津女の句に「煤籠り昼餉の時のすぎにけり」がありますが、おこもりの立場では「お昼まだ~?」とは言いにくいですね(笑)
心が煤だけではなく、蜘蛛の巣だらけにならないように気をつけます!
7. Posted by ミューちゃん 2014年12月14日 11:04
オスカーさん、こんにちは
もう正月で双六とか福笑いで遊ぶ子供も居なくなりましたからね~おせち料理も、あまり食べないようになって来たみたいですよ。
もう正月で双六とか福笑いで遊ぶ子供も居なくなりましたからね~おせち料理も、あまり食べないようになって来たみたいですよ。
8. Posted by オスカー 2014年12月14日 11:40
§ミューちゃん様
「おせちもいいけどカレーもね」のコマーシャルが懐かしいですわ。今はコンビニもあるのでカレー以外も好きに食べられますしね。ウチの近くの空き地も戸建建設で凧上げも出来なくなりました。
「おせちもいいけどカレーもね」のコマーシャルが懐かしいですわ。今はコンビニもあるのでカレー以外も好きに食べられますしね。ウチの近くの空き地も戸建建設で凧上げも出来なくなりました。